お焚き上げ02|ワークマンの登山パンツ
ものが捨てられない。
ええい!断捨離したい!物を手放したい!
だから決めました。
いつまでも手放せない洋服、雑貨、本、スマホの中の写真、無くならないハンドクリーム。
エッセイにして、供養します。
お焚き上げエッセイ、始めます。今までありがとう。どうか安らかに。
本日のお焚き上げはこちら、ワークマンの登山パンツ。
ワークマンのプライベートブランドで有名なField Coreシリーズのパンツ。
とっても履きやすいのよ。
からし色なのも気に入っている。でもね、履かなくなっちゃった。
世の中にキャンプブームが来るより前から、我が家ではキャンプが密かにブームだった。
「災害時に助かるのは、サバイバルスキルのあるヤツだけだ」と気づいた兄がキャンプ(というか野宿)にハマる。
テントにタープ、テーブル、マット、寝袋。ありとあらゆるキャンプグッズを自作していく兄。
ミシンでカタカタとテントやタープを縫っていく姿を見て「おもしろそうねえ」と便乗し始めたのが母。
負けじとキャンプ道具を買い始め、しまいには「寒くて眠れないのはイヤ」とかいう理由で、羽毛布団をシュラフに作り替えてしまった猛者。左にある草間彌生みたいなのが羽毛布団シュラフ。
「ふわふわのクッションが欲しいわね」
「寝心地のいいマットもいるかな」
「小物を収納できるラックを作ろう」
あれよあれよと道具を揃えて(ほとんど自作)して、キャンプにどハマりしていく2人をよそ目に、私はただ「ついていく」だけの寄生虫を極めていた。
キャンプは楽しい。
焚き火を囲んで、アニメを見るのも楽しい。
星空を見上げながら、のんびりお話しするのも楽しい。
お腹が空いたら炭火でベーコンを焼いたり、サンマを焼いたり。
春の暖かい陽射しを浴びながら、桜のお酒を飲む。
朝になったら熾になった炭火で、トーストを作る。
なんて幸せな時間。
身近にプロのキャンパーがいるのだ。道具なんて揃えなくってもいいじゃん。「ついていくだけ」の寄生虫キャンパーとして、それなりにキャンプを楽しんでいた。
そんな寄生虫キャンパーの私でも「これだけは」と揃えたキャンプアイテムがある。
それが北欧ブランドのモーラナイフとワークマン登山パンツ。
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