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【おうち遊び】みんなで "たべる華道"をつくってみよう

こんにちは!華道部員の井上です。

前回の投稿では、食事のメニューをそのまま華道にする、「たべる華道」をご紹介しました。記事を書いたのが5月だったので、春野菜のカレーを題材にいけてみたのですが、その後幸せなことに「私もやってみたい!」「最近自炊しはじめたから、ちょっと気になる…」という声をいただきました。(ありがとうございます!)

ということで、高橋君と作戦会議をして、オンラインワークショップを開催!夕飯前の数時間をいただいて、みんなでたべる華道をつくりました

今日は、そのときの様子をご紹介します。

前回の記事はこちら。たべる華道をはじめたきっかけや、つくり方が載っています。よろしければご覧ください!

ワークショップをやってみた!

当日のタイムライン
 自己紹介 → 説明 → 実践 → 作品紹介 → 解散・夕食

記念すべき第一回目のワークショップ。華道が初めての人、料理が好きな人、日本文化に興味がある人、何か新しいことにチャレンジしたい人…。色々な方に集まっていただき、みんなで春野菜カレーの華道に挑戦!

食材は、(前回の)春野菜カレーの食材+「オリジナル食材」を用意してもらいました。

【自己紹介】

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自己紹介とともに、持ってきたオリジナル食材を発表します。

【説明&みんなで実践】

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自己紹介が終わったら、さっそく実践です!「たべる華道」のつくり方を紹介しながら、みんなで一緒に主枝(主役の食材のこと、草月流の呼び方)をいけていきます。

【自由時間】

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主枝がいけ終わったら、残りは自由に肉づけタイム!まだ使っていない野菜をカットしたり、少し曲げることで形を変えてみたり。冷蔵庫にあった食材をはっと思い出して、追加しても大丈夫。全体のバランスをみながら、集中して仕上げていきます。

たべる華道作品集

ワークショップをはじめてから、約1時間30分。個性が光る、すてきな作品が完成しました。最終形態のカレーとともに、ご紹介しましょう!

春野菜カレー + ゴボウ

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こちらは、大和池坊(華道の流派のひとつ)を習っている、高尾君の作品です。
「ゴボウは、時間が経つにつれてしなりが強くなるね!バランスを保つのに苦労しました」とのことでしたが、曲線が魅力的な作品に仕上がりました!
また、ニンジンが大胆にかっこよく中央に入ることで、全体が締まっていますね。土台のタマネギのバランスも絶妙です。

春野菜カレー + 小松菜、オクラ、シメジ

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続いて、デザイナーの高橋君の作品。色使いが美しい~!全体を緑色でまとめつつ、トマトの赤色がいいアクセントになっています。
写真右側のタマネギも、この作品の注目ポイント!微妙にタマネギをずらしながら重ねているのですが、お花の様できれいですね。正面にみえるオクラの断面も、これまたかわいい。

春野菜カレー + イタリアンパプリカ

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真と副にイタリアンパプリカをかっこよく使っているのは、三浦さんの作品。草月流の師範だったり、料理を教えていたりとマルチな三浦さん。
中央のニンジンを「より人参」(懐石料理によく使われるテクニック)にすることで、全体が華やかな印象に仕上がっています!流石です…。
作品をのせるお皿も、イタリアンパプリカが映えるきれいな色ですね!

春野菜カレー + カボチャ、ミニトマト

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野菜の使い方がとってもかわいい作品がこちら!とくに、中央のミニトマトの並びがすてきです…。
手前にあるアスパラガスは、耐えきれずぽろっと下にこぼれ落ちてしまった様子を表現したとのこと。作品の中に物語があるって、面白いなあ。
そんな、素敵な遊び心を教えてくれた作者は「華道は初めてだけど、参加してみたい!」と言ってくれた杉村さん。

春野菜カレー + パプリカ、トマト

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最後は、カラフルでポップな作品!とくに、パプリカの色やカーブが生き生きとしています。こちらの作者は、前回の記事をみて「やってみたい」といち早くコメントをくれた天利さん。
なんでもアクティブにトライするのが魅力的な方ですが、タマネギの使い方も面白い&新しい!リボンのように積み重なっていて、とてもきれいです。(置き場所もオシャレだ…)

ほとんど同じ食材を使っているのに、それぞれの個性がつまった素敵な作品が完成しましたね。

ワークショップを終えて

最初は1人で、その次は高橋君と2人でトライした「たべる華道」。今回は、色々な人と一緒にワークショップができたことで、これまでとはまた違った発見がありました。

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発見01:増える、野菜の表情
作品集を見てもわかるように、同じ野菜でも「ここ、いけてるな」と思うポイント、活かし方は人によって全く違います。一緒にいけているからこそ、見慣れた野菜でも、新しい魅力やその惹きたて方がまだまだたくさんあることを教えてもらいました。日頃から野菜を買うときに、「もしいけるとしたら?」と(いつもと違う角度から)見る癖をつけると、今後さらに一味違う作品を生み出せるかもしれません…

発見02:誰かと一緒だから、いい
一人では手を出さないことも、みんながいるからやってみようと思えるし、何より楽しい。
それに、野菜の見方もそうでしたが、色々な人と同じ時間を過ごすからこそ発見があります。華道を知っているからできる野菜の選び方、はじめていけるからこその視点、料理に詳しいから生まれるアイディア。同じ「たべる華道をいける時間」でも、自分と違うタイプの人がその場にいるだけで、面白さが倍増しました。

発見03:たべる華道×自宅参加=相性◎
各自宅から参加してもらった、今回のオンラインワークショップ。結果、効率的&自由でよかったなと感じています。例えば、冷蔵庫にある残り物を思い出してちょい足しすることも、余った食材を持ち帰る手間なくすぐ保存できるのも、家にいるからできること。それに、ワークショップ終了後は、そのまま夕飯の準備にとりかかれます。普段の生活の延長線上で、息抜き感覚で自由に楽しめるのは、オンラインならではですね


「華道がもっと身近に!」という想いではじめた、たべる華道。今回のオンラインワークショップで、愛着をもってもらうためのヒントをたくさんいただいた気がします。参加してくださったみなさま、楽しい時間を本当にありがとうございました!

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