偏愛マップ×なぜなぜ分析で今更「原体験」に出会う
こんにちは、ちーろってぃ(26歳)です。
普段は、世界の平和を守るサイバーセキュリティ(見習い)のお仕事をしています。その傍ら、IT技術を駆使して世の中の役に立ちそうで役に立たない、少し役に立つツールを生産しています。
■ クラウドファンディング挑戦目前ですが…
当初私は、通勤の課題を解決するというテーマでクラウドファンディングに挑戦しようと考えていました。
しかし、通勤の課題はとにかく膨大。
いち個人の力でも解決できることは何かと一生懸命考え、情報収集を行いましたが、全くアイデアが出てこない状態に陥ってしまいました・・・
本当にこのままクラウドファンディングフェーズに突き進んでいいのだろうか・・・
完全に行き詰ってしまった私は、今回クラウドファンディングのメンターを担当してくださるよしださんのアドバイスのもと一度原点に立ち返り、自分が熱量高くクラウドファンディングに取り組むことができるテーマを改めて考え直してみることにしました。
ちなみにメンターのよしださんは、クラウドファンディングで「シバコロ」というサービスを作った偉大な方です。
■ 偏愛マップを書いてみた
自分が熱量高く取り組めるテーマを見つけるためには、まず自分の偏愛を見つけ、それを偏愛する理由を深掘りして言語化する必要があります。その結果、自分の原体験・実体験に紐づく理由にたどり着けたものが真に熱量高く取り組めるテーマのヒントになります。
まずは偏愛マップという、自分が偏愛するものを書いた一覧を作りました。
結構ありきたりなものが多い😅
次に、偏愛マップで見つけたものに対してどうしてそれが好きなのかを深堀するため、なぜ?を5回繰り返すなぜなぜ分析を行いました。一般的に、なぜを5回繰り返すと本質が見えてくると言われているそうです。
以下では、偏愛マップの中から特にビビッときた偏愛に対してなぜなぜ分析を行った結果について書いていきます。果たして、自分の原体験・実体験にたどり着く偏愛に出会うことはできるのだろうか。
■ 偏愛①:読書
THE 趣味!という感じで逆に恥ずかしいのですが、私は読書が大好きです。年100冊くらい読みます。SF小説を読むことが多いです。
私が読書を偏愛している理由をなぜなぜ分析した結果、「本には人生を変える力がある」という理由にたどり着きました。
○ 人生のバイブル『運転者』
私が最も人に勧めたい本は、喜多川泰さんの『運転者』という小説です。私はこの小説を人生のバイブルだと思っています。
『運転者』は私に幸せに生きるための「教え」をたくさん与えてくれました。特に以下の「教え」に感銘を受け、日々実践して生きるようにしています。
損得で考えず、興味を持つこと
常に上機嫌でいること
この2つを実践するようになってから、目に見えて人生が好転しました。
この本に出会う前の私はどちらかというといつも不機嫌で、主人公のように「いつも私ばかり損している」と不満を垂れ流すタイプでした。運が良い人を妬み、自分にチャンスが回ってこないのを人のせいにしていました。
この小説を読んでから考えを改め、何事にも興味を持って挑戦したり、できる限り常に上機嫌でいることを心掛けました。すると、周りの人が私に気づいてたくさんのチャンスを与えてくれるようになったのです。
世の中には一生かかっても読みきれない数の本が存在します。その本の中に人生を変える一冊があるかもしれないと思うとワクワクが止まりません。
■ 偏愛②:シーシャ
シーシャとは水タバコとも呼ばれ、主にアラブ世界を中心に世界中で楽しまれている嗜好品です。味のある煙を楽しむもので、お酒でいうカクテルのような立ち位置だと思っています。
私は大学時代、毎日シーシャ屋さんを訪れました。当時の首都圏のシーシャ屋さんをほぼ全制覇し、日本全国のみならず世界中で訪れてまわるほど大好きでした。今では頻度こそ減りましたが、友人とたびたび訪れてはシーシャを吸いながらゆったりとした時間を楽しんでいます。
私がシーシャを偏愛している理由をなぜなぜ分析したところ、「好きなものを通じ、ほかの場所で出会っていたら交流がなかったであろう人と仲間になることができる」という理由にたどり着きました。
○ ヨルダンでの出会い
ヨルダンに留学していたとき、私の居場所になっていたのがシーシャ屋さんでした。ルームメイトからのいじめにあい、はじめての留学で不安な中、家の中にも居場所がなくなってしまった私は、たまたまアパートの1階にあったシーシャ屋さんに入り浸っていました。当時言葉はあまりわかりませんでしたが、同じシーシャ好きということで店員さんやお客さんに興味を持ってもらい、仲良くなれたことが印象的でした。
昔より認知度が上がったとはいえど、シーシャはまだまだマイナーな趣味です。だからこそシーシャが好きという人に出会うと、無条件で仲間意識が芽生えます。これはマイナー趣味をお持ちだと共感できる方もいるのではないでしょうか。
■ 偏愛③:青春18きっぷ
JRが提供する「青春18きっぷ」というサービスがあります。1万円程度の料金で5日間JRの普通電車乗り放題。ただ、基本的に新幹線や特急には乗れないため、目的地に着くまでには相当な時間がかかります。
私が青春18きっぷを偏愛している理由をなぜなぜ分析したところ、「プロセスが個性だから」という理由にたどり着きました。
この理由にたどり着いたとき、私の人生とは切っても切り離せないある出来事を思い出しました。
○ 愛する人に全否定された日
大学時代の私は正真正銘のクズ人間でした。夢も目標も何もなくただただ怠惰な生活を続け、授業は出ず出ても昼寝かスマホいじり、GPA1.2でしたがギリギリ留年はまぬがれました🥹
そんな自他共に認めるクズ人間だった私は、社会人になる直前、当時付き合っていた恋人に振られました。どうしてもダメなのかと泣きすがる私に、奴はこう言い捨てました。
「見た目も中身も全部変えたらまた好きになるよ」
この言葉に、私の心はズタボロになりました。確かに奴は私を愛していると言った。それなのに私のすべてを否定するのか。
当時の私は、自分でも怠惰で救いようのない自分が大嫌いでした。自分で自分を認められないから、相手に依存することで自己肯定感を得ようとしていました。同じような理由で失恋したのはこのときが初めてではなかったので、このままではいけない、自分を変えないとまた同じことを繰り返してしまうと焦りました。
その一方で、このままの私が私であり、変わってしまったら私でなくなってしまうのではないかという不安もありました。私が私でなくなってまで、自分を変えることに意味があるのだろうか。
翌日たまたま先輩と会う約束がありました。
心ここにあらずで生きた心地がしない状態でしたが、一人でいると死んでしまいそうなくらい心が沈んでいたので、とりあえず先輩に会って前日あった出来事を話しました。
先輩は私を気遣い、あまりあれこれきかないようにしてくれましたが、私はどうしても心に引っかかっていたことを先輩に尋ねました。
「先輩、自分の嫌なところを全部変えたら、私は私でなくなってしまうと思いますか」
すると先輩は、何の迷いもなくこう答えました。
「思わない。だって変わり方も個性だから」
私は衝撃を受けました。
そうなんだ。変わり方も個性なんだ。
たとえ自分を変えたとしても、私は私のままでいられるんだ。
それなら私なりに精一杯頑張って変わってみよう。
いつか誰かに依存せずとも、私は私が好きと自信を持って言えるようになりたい。
○ そして今
あれから3年が経ちました。
失恋から1年間、それを私は「みそぎ期間」と呼んでいますが、私は狂ったように努力を続けました。とにかく頑張れることはすべて頑張りました。
ジムに定休日以外の週6で通ってみたり、1日たりとも休まず勉強を続けてみたり、入社1年目にして部署対抗のプレゼン大会の代表に立候補してみたり・・・
今では自信をもって自分を好きと言えるようになりました。
そして先輩の言葉通り、私は私のままでした。
それは自分を変えるために、私自身が考えて実践したプロセスが、私の個性そのものだったからです。
■ 嫌いなこと:料理
自分自身をもっと知るため、嫌いなことについても深堀りしてみました。
嫌いなことを一つあげろと言われたら、私は迷わず料理と言います。料理が嫌いな理由をなぜなぜ分析したところ、「1つのことに集中して取り組みたい」という理由にたどり着きました。
料理に限ったことではないのですが、私はいろいろなタスクが同時に振ってくることが本当に苦手です。タスクが複数あると思うだけで注意が散漫になり、すべてのタスクがおろそかになってしまいます。これは原体験というより、私の脳の特性だと思って受け入れています・・・
でももしマルチタスクが苦手な人がマルチタスクをこなすのを助けるツールがあればぜひ欲しいと思います。仕事でも家事でもマルチタスクを求められる場面がたくさんあるため、多くのマルチタスク苦手マンたちがそのようなツールを求めているのではないかと考えています。
■ 偏愛マップ×なぜなぜ分析を通して
広く浅い趣味がいっぱいあるだけでこれといって際立った特徴がないのが私、と思っていましたが、単に深く考えることをしてこなかっただけだと気づかされました。偏愛の根底には私の個性や人生経験がたしかにありました。
今回の深堀りで見えてきた私の根底にありそうなワードはこんな感じではないでしょうか。
人生を変えるきっかけ
マイナー趣味
プロセス
マルチタスク
特にプロセスという言葉にはだいぶ思い入れがありそうです。
この記事でのアウトプットをもとに、次の記事で具体的なアイデアをまとめていきます。
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