オーストラリア留学の裏話②~大学/大学院に留学したいのにIELTS/TOEFLスコアが足らない場合~

大学や大学院留学(認定留学も含む!)を目指す日本人は、入学要件以上のIELTSやTOEFLのスコアを取得すること(=英語面での入学要件)に最も苦心します。私もそうでした。どうしても英語面での入学要件をクリアできない場合に、オーストラリア留学では奥の手が存在しています。

それは、大学附属英語学校が設けている「パスウェイ・コース(pathway course)」です。このコースへの入学を目指すほとんどの場合において、TOEFLやIELTSのスコア提出を義務付けられています。しかしあと一歩英語力が伸びない方は、「パスウェイ・コース」を受講し要求以上の成績で修了することで、IELTSやTOEFLスコアを提出することなしに大学/大学院進学という夢を叶えることができます。

では、メルボルン大学という事例を用いて詳しく紹介していきます。

メルボルン大学は例外的に大学附属英語学校を持たず、私立の提携英語学校であるホーソン・メルボルン英語学校が「パスウェイ・コース」を提供しています。この英語学校は元々、附属だったのですが、ナヴィタスという民間企業によって私立化されました。

ホーソン・メルボルン英語学校の「パスウェイ・コース」は、University of Melbourne English Language Bridging Program(UMELBP)と呼ばれています。このコースは、10週間。大学/大学院進学後に役立つアカデミックスキル(例えば、英語でのプレゼン、エッセイの書き方、効果的なリーディングの方法などなど)を教えてくれます。

このコースへの英語面での入学要件は、あなたが進学を目指しているDegree(学位)やプログラムがIELTS overall 6.5(each band 6.0)を要求している場合、IELTS overall 6.0(each band 5.5)となります。ほんの少し英語力が足らない人には、最後の砦というところでしょうか。

しかし、ここで重要なのは、全ての学位(Degree)やプログラムが「パスウェイ・コース」からの入学を認めているわけではないということです。あなたが進学を希望する学位(Degree)やプログラムが、「パスウェイ・コース」を設けているかどうかは必ずご自身で確認なさってみてください。

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