中学時代〜徐々に外へ〜

バレー全国大会後の練習
私の体に異変が起きた
ランニングを終えて戻ってきた私の顔を見て
マネージャーの樋渡先生が
私の顔を見るなり慌てて声をかけてきた
「愛!あんた顔どぉしたの!?どこか悪いの!?」

なんの事か全く分からず
トイレに鏡を見に行った。

顔が赤と白のまだら模様に。

一見とても気持ちの悪い顔で
そんな状態の私を先輩達は気持ち悪がった。

樋渡先生経由でうちの母親に連絡がいき
一度病院に行ってくださいと言われた為
次の日病院に連れてこられた。
「仕事があって大変なのに余計な事を」
「お前なんかが病気なら私の方が病気になるわ」
「余計な金使わせやがって」
散々言われて待たされる待合室。

結果は
起立性調節障害
激しい運動はしちゃ駄目だよー。
今は問題なくとも
何かの拍子に倒れたりしちゃうからねー
顔や腕にまだら模様が出たら
絶対に体を休めなきゃ駄目
出来れば運動部も辞めた方がいいんじゃないかな?
と困り顔で伝えてくる先生。
今の年頃は乱れちゃう子結構いるから
ちゃんと治療すれば大丈夫だからねー
その一言でホッとした。

帰りの車で
「あんなの病院にきたら何かしら病名つけなきゃならないからつけただけだ」
「お前は病気じゃない」
「治療なんて必要ない」
「ただの怠け病だ」
「家の事怠けてばっかりいるからだ」
「病気じゃないけどバレー部は辞めろ」

私の頭の中は何がなんだか分からず
理解もできなければ納得もできず
病気じゃないし治療もいらないなら
バレー部は続けられないのだろうか
バレー部を辞めさせられたら
私はどうやって家にいない時間を作ろうか
そんな事ばかりを考えていた。

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