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会社辞めました
会社を辞めました。
忘れないうちに、自分の気持ちの整理も含めて記事を書きたいと思います。
簡単に言うと、入社から辞めるまでそして今後について書いています!
1.文系からITインフラ系のエンジニアになる(就活、入社)
アカデミックな環境なんてない田舎で育った私は、ぼーっと生きてきた。運よく興味のあった国際系の学部がある大学に入って、憧れのスペインに交換留学にいったり、素晴らしい先生方の元でやっと学問って楽しいと思えたころには、すでに就活の時期になっていた。
とりあえず会社選び。「人間関係が良くて、福利厚生がしっかりしてて、毎年海外に旅行にいけるぐらいの会社がいいな〜」と簡単に考えていた。
仕事内容はそんなにこだわりもなく、力仕事や免許がいる仕事以外なら結構なんでも出来ると思って、新卒就活フェアみたいなので面白そうな会社を探した。
(やってみたいことは漠然とあったけど、スキルも踏み出す勇気もなかった。)
就活フェアで見つけたうちの一つが今の会社で、「会社の人たち優しそうだし、福利厚生しっかりしてそうだし、土日祝休みだし、海外旅行も行けそうで、女性でもしっかり働けて一応資格とかとって手に職つきそうだな」とか、、軽く考えて入社することにした。
2.新入社員になった(1,2年目)
IT系、全くの初心者なので研修がとにかく辛い。
ITに関する知識が無すぎる。IPアドレスとかプロトコルとか謎すぎる。
そんな中、最初の2、3か月くらいの研修中に、ある資格をとらないといけないかった。
同期にも半分くらい文系の初心者がいて私と同じくらいみんなわかってなくて、みんなで会社帰りにマックとかスタバで勉強したりとなんとか頑張った。
同期は大切。研修終わってからも心の支え。
何とか研修を終えて、希望していた地元近くの部署へ配属してもらえた。
最初の頃は、新人に振れるような仕事もなさそうで、残業もなく定時後の時間を楽しんだり、休みの日も色んなところに遊びに行った。仕事は、わからないものをググって、トレーナーに聞いての繰り返しで、すこーしずつ自分がやることが分かってくるようになった。(この頃は、毎日わからなくて向いてないなって思ってたけど)
2年目の終わりには、自分が担当する仕事もできて、ちゃんと"会社員"っぽくなっていたと思う。残業も多くなったけど、割と楽しく働けていた。
会社の人たちは本当に優しくていい人ばかりで(就活の時の私の目に狂いはなかった)、夏休みは海外に行って、残業代も出るし、きついこともあるけど、まあまあ大丈夫だった。家でも業務で使う資格の勉強とかもがんばったりしてたな。
3.多忙な日々(3年目)
3年目はとにかく忙しかった。毎日仕事が終わらず、深夜0時になることも普通にあったし、土日も会社に行って仕事してたりした。
仕事ができる人ならもっと早くに終わらせたり出来たんだろうなって思うけど、あの時の自分の能力ではあれが精いっぱいだった。まわりは出来る先輩や上司ばかりだったし、とにかく自分に出来ることは自分の時間を全部使って働くことだった。
それに、先輩や上司はもっと忙しそうだった。
それでも、仕事がちょっと落ち着く時期もあったし、辞めようとは考えてなかった。やっぱり人間関係はすごく良かったし、尊敬できる上司がいて、私にお願いしたいっていう仕事が初めてもらえたりして嬉しかったし、そのとき自分がきついのは問題なかった。「修行」っていう感じ。
そういう日々が続いて、ちょっと疲れてた3年目の秋に、大事な約束に仕事でかなり遅れてしまった。その時はじめて、今すぐ退職はしないけど、ずっとこの会社にはいないだろうなと思った。
それからは、ある程度忙しく過ごしていて、2、3月に忙しさのピークがきた。あのときは死ぬほど忙しくて、深夜帰って早朝出社、出張の日々で、ここで働いている意味が分からなくなった。
そんな時、深夜に帰ってたら、途中で工事のおじちゃんが「遅くまでご苦労様です」っぽいことを言ってくれて、人の優しさにすごく感動してしまった。
あのときはびっくりして、会釈で終わってしまったけどすごく嬉しかった。もう一度会えるのなら感謝の気持ちを伝えたいけど、たぶん無理なので、代わりに人に優しくしようと思う。その人にとっては何気ない一言も、かけられた方には宝物になることがあるんだ。あのときのことはずっと忘れない。
大好きな本も読めない。時間があったら寝たい。
4.辞めるって言った(4年目)
4年目、4月になって少し落ち着いた。
多忙の合間に、働くことについて考えて、ちょうど面談があったので上司に辞めたいという話をした。
その時考えたのは、主にこの2つの視点
①持続可能性(ずっと続けられるか?)
②働く目的
①は、無理すれば続けられるけど、続けるとしたら自分が本当に大切だと思っているものを大切にできない。
このまま続けるなら、プロとしてこうあるべきだという姿があって、それに自分が近づくためには、人の2倍、3倍頑張り続けないとだめだと思った。
それは無理だと思う。
この状況が続くなら、お客様にも迷惑がかかる。
それに、このまま続けても上司や先輩みたいになるのは嫌だなと思った。
彼らのことは大好きだけど、そうなりたくはない。
②は、生きるために働いてたのに、働くために生きてるなあと思った。
私は、健康で文化的な最高の生活がしたいのだった。
このままでは健康を壊す気がする。
世の中で起こっていることが見えなくなる。
自分のことなのに!
例えると、子どもの頃ゲームにハマってずっとやってたけど、本当はやらないといけない宿題がある時のような感覚だった。
仕事はやりがいがあるし、ゲームみたいにどんどん進めてレベルを上げてずーっとやっているけど、本当にやらないといけないこと(生活や自分がほんとうにやりたいこと)を忘れてたり、それから目を背けているようだと思ってしまった。
辞めたいことを伝えた後は、あんまり覚えてないけど、辞めないように説得されたような気がする。
それで、もっと上の役職の人とか、元上司とかとも話したりして、もう少し頑張ろうと思ったんだよな。
このとき、私は色んな人から仕事向いてるって思われていると言われて、驚いたけど、もしお世辞でも嬉しかった。
5.青年海外協力隊に行こうと思う(4年目)
しばらく働いて、本質的に変わらないなと思った。
忙しさだけじゃなくて。
自分が変えられることと、変えられないものを考えたときに、
この会社で働き続けて、この範囲中で働き方を変える(会社を中から変えていく)という選択肢もあるけど、それには時間と体力がいる。それなら、自分の環境を変えた方がいいと思った。
環境を変えるんだったら、自分にとって大切なものってなにかな?って考えた。
人生で求めたいもの。仕事に求めるもの。
目先の利益だけを追求する仕事より、長期的にも人々にとって価値のあるものを生むような仕事がしたい。
あと健康で、楽しく働きたい。
理想は「半農半X」みたいな生活がしてみたい。
「半農半X」は、農的暮らしを実践しつつ大好きなことを追求すること。
半分農家ってわけではなくて最初は庭のトマトでも十分。
でも、これを追求するのはもう少しX部分を固めてからだなと思った。
ちょうどそんなとき、青年海外協力隊の話をしてくれた人がいた。
協力隊のことはぼんやりだけど知っていて、自分には無理だろうと昔思った記憶があった。
ちゃんと調べて、説明会に行ってみたり、その他のJICAの活動に参加してみて、色々な人にお話しを聞いて、自分にも行けそうだと思ったし、やってみたいと思った。(協力隊のこと詳しくはまた別の記事でまとめれたらいいな)
そこで、2019年の秋募集で応募したら合格できた。
応募したとき、合格したら会社辞めるということは上司に伝えていて、発表があったタイミングで、自分がメイン担当になってる仕事が5月には終わると思ってたから、5月で勤務を終わるように準備した。
今年の冬には任地(アフリカのとある国の予定!)に派遣される予定だったけど、新型コロナの影響で1年間の延期のアナウンス。まだ、1年後も本当に行けるかどうかわからないんだけど、会社は辞めて、次の準備をしようと思った。
6.退職(5年目、現在)
そういうことで、5月いっぱいで勤務を終えて、ありがたいことに、年次休暇でお休みをもらって退職になります。
この先どうなるかわからないけど、今の私は協力隊に挑戦したいし、その後も国際協力の道にとても興味がある。国際協力の道もたくさんの種類があるし、自分のできること、したいこと、求められていることがなるべく重なるような道に進みたい。
辞めることについて書いたから、ネガティブな面が目立ってしまったけどポジティブなことの方が本当は多い。
自分のなかでは、真剣に仕事してきて、やりがいがとてもあったし。
ただ、やりたいことややりたくないことが見えてきたから、これ以上ここにいるのは私にとって時間の無駄だとは思った。人生あっという間に過ぎちゃうから。でも、嫌だから辞めたというわけではなく、こうありたい方を選択しているという感じ。
逃げてるのかな?と思ったこともあるけど、
私は変えられることと変えられないことを見極めて、仕事の環境は私にとって変えられるもので、変える勇気があったんだと思う。
(ある視点からみると、これは逃げてると思われるかも。でもそれはそれで別にいいと思う。)
実際には辞めるのもったいないなって思うところはたくさんあったし、不安も大きかったから、悩みまくった。
相談に乗ってくれた人、本当にありがとう。
うじうじ考えてばかりだった私の背中を押してもらった。
会社も、わがままな私をここまで働かせてくれて本当に申し訳ないし、感謝しかないです。お世話になった人に、挨拶やメールしたときも、優しくて嬉しい言葉をかけてくれたり、プレゼントまで、、本当に人に恵まれている。
本当にありがとうございました。
7.準備期間
コロナの影響で時間をもらいました。
せっかくなので、やりたいことをやっていこうと思います。
人生は無限じゃないから、自分にとって大事なものからいれていこう。
さて、今やりたいことをやっている最中ですが、その中でも英語は今回の大きなテーマです。目標もあるし、がんばろう!
世の中には変えられないものもあるけど、変えられるものはこんなに多いのかと思う。贅沢でありがたいことだと思う。
ただし、やりたいことリストは尽きそうにない。
(スペイン語もポルトガル語もやりたいし、落ち着いたらやるぞー!!本もいっぱい読みたい。学びたいことがいっぱいある。そして遊ぶぞ!)