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4年前の夜明けを描く

おはようございます。はっぴと申します。
毎夜パステル画を描いて翌朝noteを書くことに挑戦しています。本日は4日目です。

昨夜描いたのは、この家に引っ越してきたばかりの2018年5月11日の自宅玄関から見た夜明けの写真です。この3月末で現在の家に丸4年間住むこととなります。

玄関を開けると朝日の見える家に住むのは生まれて初めてでした。4年前も今も、朝起きて、夜明け前の空に挨拶、美しさに感動してシャッターを切る癖は変わりません。

この写真を撮った日のちょうど2年後に私はがんの手術を受けました。そんな気持ちを思い出したので、今日はこの写真を撮った4年前の自分に手紙を書いてみたいと思います。


◆4年前の私へ


あなたが今の家に引っ越してきたのは4年前の3月末でしたね。今まで実家近くで見守っていた母が希望していた施設へ入ることができ、実家も引き払い、ひと安心したところで今度は生き別れた息子のことが心配となり、現在の家に引っ越してきたのですよね。引っ越したばかりの頃は息子の力になりたいと、心を弾ませて毎日がワクワクしていましたね。


この写真を撮った朝もそのようにワクワクした気持ちで夜明けを撮っていたことでしょう。


あなたは息子の幼少時代は知っていたものの、思春期はほとんど離れて暮らしていたため、孤独を感じている息子のそばにいてやれなかったことを悔やんでいつも自分を責めていましたね。



引っ越してきた当初は息子も喜んで来てくれていましたが、10年間別々の場所で生活していたこともあり、どこかチグハグなコミュニケーションで他人行儀のようなこともありましたね。



最初は平和でしたが、たまに会う時には伝わらないことがあったりして、お互い気を使っていました。そんなことが重なり、1年後には彼と衝突することになります。あなたは引っ越してこない方が良かったのかもしれない、と悔やむこともあります。



でも安心してください。その1年後、大きく衝突した後に、彼はある女性をあなたに会わせに来てくれます。「結婚します」と。


そうです。あなたが引っ越してきた1年後に彼は結婚することになります。
奥様となる婚約者の女性は聡明で明るく思いやりがあり、何よりあなたととても気の合うしっかりとした女性なんですよ。


あなたも彼の奥さんとなる方ととても仲良くなります。
時々散歩しているとばったり道で偶然会ったりして楽しく一緒に散歩することもあります。彼女の出現で息子もあなたを見る目が安心感に変わっていきます。


そして、2年後にあなたに大きな病気が見つかった時、あなたは大きなショックを受けますが、一番近くにいてくれるのは息子となります。病院への送り迎え、家族代表としての病院とのやりとりをする役目のキーパーソンをしっかりと果たしてくれます。


そしてこの写真を撮ったちょうど2年後、あなたは9時間の手術をします。
その間、息子は病院で一日待っていてくれます。


そして、手術は無事成功し、2週間後に退院できます。退院後の身動きの取れない状態でも息子とお嫁さんが生活を支えてくれます。本当に頼もしいですよ。楽しみにしててください。何も心配することはありませんから。


それとね、偶然手術をした日と同じ誕生日の幼馴染の友達があなたをとても心配してくれて、心から励ましてくれます。昔の友達も心から励ましてくれます。本当の友達が誰なのか、とてもよくわかるようになります。病気になったことで色々な真実が見えてくるようになるのですよ。だから、これからどんな人と一緒に時間を過ごすべきか、を慎重に考えるようになるのです。


病気の原因を取り去り、完治と主治医には言われますが、術後合併症のために悩まされることは続きます。しかし、その合併症を治そうとしてくれるお医者様や同じ合併症で悩む患者さんとの繋がりができ、一人で悩むことはなくなります。安心してください。さまざまな奇跡と出会うことになります。


3年後、あなたは今までみたいにハードワークはできないけれど、「一緒に働きたい」と思う人と、「一緒に過ごしたい」と思う人たちと時間を共有することができるようになります。何も心配はありません。今のままでいいのですよ。今を楽しんでくださいね。


そして4年後には変わらず朝の空に感動し、写真を撮ってしまう私と、4年前には考えられない新しいチャレンジを楽しんでいる自分がいるから楽しみにしていてくださいね。


あ、そうそう3年後には息子はお父さんになるっていうこと、今は黙っておいた方がいいかもね。まだ、母親役をしたがっているあなたがいるからね(笑)


4年後の私より





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