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畑で作物を育ててみた。~やってみなければ、本当の意味で分からないことがある。~
いろいろな事情が重なって、
実家へ帰った今年の初め。
家の裏に畑があるので、
せっかくなら
畑で何か作物を育ててみよう!
と思い立ちました。
それまで
アパートで
プランター栽培をしていましたが、
畑で
作物を何種類も作ったことはありません
でした。
あっても、
かなり前に
家族が作った畝の一部に
ラディッシュ(二十日大根)の種を
蒔かせてもらったことがあっただけ。
自分の力で畝を作り、
種を蒔いたり、苗を植えたりして、
自分の責任で作物を管理することは
初めてでした。
それでも、
今は調べようと思えば
インターネットやYouTubeなどで
情報はいくらでも手に入る時代。
『何とかなるでしょう』
という軽い気持ちで
畑で作物を作り始めました。
それから半年以上経ち、
そこから学んだことを
みなさんと共有したいと思います。
1.作物を作って学んだこと
畑で作物を育てた中で、
得ることのできた学びの数々。
その中で、
厳選した3つを紹介します。
(1)無心になれること
(2)人を頼る意識を持つこと
(3)農家の方への尊敬と感謝の念が湧くこと
この3つを
次から詳しく説明していきます。
2.畑で作物を育ててみた流れ
冬の寒い中、
毎日少しずつ畝を
作っていきました。
横50~80センチ、
縦3メートル、
高さ50~60センチほどの
畝は
2週間ほどで
できあがりました。
そこから、
時期はまちまちですが、
種を蒔いたり、苗を植えたり
していきました。
にんじん、ミニトマト、小松菜、
エンドウ豆、ピーマン、なすび、
きゅうり、カボチャ、青葉など。
ただし、
芽が出ても、
周辺の草に負けたり、虫にやられたり、
大きく成長せずに枯れてしまったものも
ありました。
また、
インターネットで、
堆肥(草や落ち葉などを枯らしたもの)
を作物の根に敷き詰めると作物の成長に良い
と書いてあったので、
それを試したところ、
風通しの良い、うちの畑では、
堆肥は
すぐに吹き飛んでしまい
ました。
『まぁ、そんなこともあるか』、と。
少し落ち込みながらも、
それを受け入れて
畑と畑の周りの草取りや草刈りに
精を出しました。
頭をからっぽにできる
草取りや草刈りは
わたしに合っていたようで、
無心になれたことで
いろんなアイディアが湧いてきことは
収穫でした。
と、
ここまでは
比較的順調にいっていた
と思います。
けれど、
梅雨を迎えた時期からが本当に大変
でした。
3.行き詰まってからの学び
堆肥が風で吹き飛ぶなんて、
かわいいものだったな、
と今なら思うのですが、
梅雨の時期に
わたしの頭を悩ませたのは
草の伸びる速度でした。
2,3日前に
草を取ったり、刈ったりしても、
雨が降った後は、
恐ろしいほどに草は伸びます。
畝を覆う草を取り除いても、
数日後には草で畝が見えなくなる。
だから、
もう一度畝を覆う草を取り除いても、
数日後には再び草で畝が見えなくなる。
これを何回も何回も何回も繰り返していった結果、
わたしの心が先に折れました 笑。
無理に草取りや草刈りをしても、
すぐに生えてくる草。
心の余裕もなくなり、
毎日畑ばかりに入っているわけにも行かず、
身体にも心にも疲れが溜まってき、
段々、草を取る気持ちも薄れて
生えている草を見て見ぬ振りする始末。
1週間くらいだったでしょうか?
しばらく畑の草のことを考えずにいた結果、
『これではいけない』と思い直し、
もう一度草と向き合うことにしました。
自分の体力にも精神力にも限界があること
を受け入れ、
家族に助けを求めることに決めました。
『自分でやる、と言ったのにな』、と。
家族に助けを頼んだ直後、
申し訳なさと情けなさが入り交じりましたが、
家族は
あっさり協力してくれました。
草刈り機で草を刈りしてくれ、
(わたしは草刈り機の操作ができない……)
草刈り機で刈れないところは手刈りしてくれ、
ついでに、
堆肥に対しての良いアイディアも
くれました。
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畝の上の堆肥を
さらに上から土を被せて覆うという、
言うなれば、
『堆肥を土と土でサンドイッチ』する方法。
そうすれば、
風で飛ばないということを聞き、
経験者の話は聞くものだと思いました。
堆肥をしてから、
作物の成長も順調。
草取り、草刈りも
家族の協力で随分楽になりました。
今は
何でも調べられる時代ですが、
インターネットやYouTubeは
情報を教えてくれはしても、
自分に合った方法を適切に教えてくれたり、
一緒に作業をしてくれたりするわけではありません。
その土地に合ったやり方を知っている人を頼ったり、
自分1人ではできない作業を人にお願いしたりすることの大切さ
を痛感した出来事でした。
そして、
同時に、
農家の方への尊敬と感謝の念が湧きました。
毎日、
農家の方は
わたしがした以上の作業を
より多くの畑で、より多くの作物に対して
されています。
その農家の方の苦労を経て、
スーパーなどで
わたしたちはその苦労を意識することなく、
気軽に作物を買うことができる。
半年で
根を上げたわたしからすれば、
農家の方は本当にすごいなと
改めて実感しました。
作物を育てるのは大変で、
農家の方は苦労が多いと聞いてはいた
のですが、
本当の意味で分かっていなかったと、
(今も完全ではないと思うのですが)
感じたのです。
4.まとめという名の結び
『畑で作物を育ててみた結果、
(1)無心になれること
(2)人を頼る意識を持つこと
(3)農家の方への尊敬と感謝の念が湧くこと
を学び、
やってみなければ本当の意味で分からないこと
を知ったよ』
というおはなしでした。
苦労した、
というような話を書きましたが、
作物の花を愛でたり、収穫したりする楽しみが
これから待っているので、
わたしとしては
今はワクワクしています^ ^
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結びに、
あなたの心が
ゆるゆると緩まっていきますように……。
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