稽留流産と子宮内容除去術
こんばんは、そしてお久しぶりです、チホです。
本年もどうぞ、よろしくお願いいたします!
今日は、先月(2024年12月)に経験したタイトルの出来事について書きます。
実は、11月に第二子妊娠が発覚し、2025年7月に出産予定、私もついに二児の母になるのか・・・ととても嬉しく思っていたのですが、残念ながら、今回の妊娠は稽留流産となって、赤ちゃんはお空に帰っていってしまいました。
聞いて聞いて!と、なかなか気軽に人に話せることではないし、わざわざこの内容について発信なんてしなくても良いとも思うのですが、
という理由から、今回noteに書くことにしました。
こういった方にとって、このnoteが何か少しでも参考になれば幸いです。
妊娠発覚〜通院3回目(流産発覚前)
少量の出血で診察受けるも異常なし
妊娠検査薬で陽性判定が出ましたが、直後から少量の出血がありました。今年で4歳になる第一子の時も、妊娠がわかってすぐに同じ経験をしていたのでさほど心配はしていなかったのですが、異常妊娠ではないかどうかを確認したく、早めに産婦人科を受診。
最終月経日から換算するとまだ5週くらいだったと記憶していますが、無事に胎嚢を確認し、出血も気にする心配はなしとのことでした。
しかし、その後も出血は続きました。でも腹痛はないしな、と様子を見つつ、2週間後にまた受診。出血についてはやはり心配なく、赤ちゃんは順調ですとのことでした。まだ小さいので予定日は次回にとのことで、この日は診察を終えました。
9週の診察でも予定日わからず
また2週間後、妊娠9週で病院へ。赤ちゃんは少しずつ大きくなっていて、力強く元気な心音も聞かせてもらいました。つわりが徐々にやってきていてしんどかったので、心音を聞いて一気に元気が出たことを覚えています。
そして、やっと予定日が決まる・・・と楽しみにしていたのですが、先生からは「まだ赤ちゃん小さいので、予定日は次回かな。だいたい15ミリくらいで判断するけど、まだ7ミリくらいだから」と言われました。
その瞬間は正直びっくりしました。。え、赤ちゃん小さいんだ。。と。
でも、第一子の時も、排卵がちょっと遅れていたらしく、最終月経から換算した予定日よりも1週間遅い予定日に設定されていたので(そして予定日当日に出産)今回もきっと排卵がずれているんだろうな、というくらいで、あまり心配はしていませんでした。
稽留流産と診断された日(通院4回目)
分娩予定の総合病院での初めての診察
私は第一子の時にお産がスムーズにいかず、大きな病院へ救急車で搬送されての緊急帝王切開を経験しました。なので色々と検討の末、第二子の分娩は最初から大きな病院で予定帝王切開、という選択をし、通院3回目まで通っていた病院に紹介状を書いてもらいました。
そして分娩予定の病院での初めての診察。この日は最終月経から換算して11週。つわりがピークを迎えており、受付するのも診察を待つのもかなりキツかった・・・
超音波検査で見えた大きくなった赤ちゃんと、黙り込む先生
「つわりはあと一踏ん張り、予定日も決めていきましょう」
先生の言葉に励まされ、心が軽くなった状態でいざ内診。
エコーには、2週間前よりもかなり大きくなった赤ちゃんが写りました。よかった、2頭身になってる、ああ、可愛い・・・と初見で感じました。
ただ、なんとなく、動いていないような・・・そんな気がしたのも確かです。でも、そう見えるだけかな、先生早く予定日教えてくれないかな。と、流産なんて一切頭によぎることなく、先生の言葉を楽しみに待っていました。
ですがなかなか先生は話を始めず、静かにエコーをいろんな角度から見ていました。そして看護師さんと思われる方と会話を始めます。
「今何週だっけ、予定日は?」
「7月の・・・・」
私は呑気に、「あぁ、予定日を決めようとしてくれてるんだ」と思っていました。そして先生からついに告げられます。
「赤ちゃん・・・心拍止まっちゃってますね・・・」
全く予想もしなかった先生からの一言に、大きな衝撃を受けました。
「え・・・」という小さな声を出すので精一杯でした。
「8週くらいのサイズで止まっちゃってますね・・・わかります・・?」と言われ、「なんか・・・動いていないような気はしました・・・」と、また、必死に言葉を絞り出しました。
超音波検査中の、その後の先生との会話ははっきり覚えていませんが、私の頭の中は「え、もう妊娠生活終わりなの?」「嘘でしょ」「流産?まさか私が・・・」「え・・この前よりめっちゃ大きくなってるのに・・・最近止まっちゃったってこと・・・?」など、その場の状況を理解することに必死でした。
流産と手術の説明〜そのまま検査へ
その後、先生から改めて稽留流産であると説明を受けました。
自然に出てくるのを待つか、手術をするかの選択を迫られましたが、自然に待つとなると、突然腹痛と出血が来て、緊急搬送される可能性があることを聞き、年末年始が迫っていたこともあったので、先生とも相談の上、手術を選択し、3日後に手術が決まりました。
手術に向けて検査が必要となり、そのまま血液検査、心電図、胸のレントゲンを撮りました。
流産の説明を聞き、手術をいつにするかあたりから涙が溢れてしまい、先生も看護師さんも「今すぐに決められないですよね・・一度旦那さんにご相談されますか?」「空いている部屋があるので、落ち着くまで休んでください」など、とても優しく接してくれて、ありがたいなぁと思いながらひたすら泣きました。
少し落ち着いてから検査を受けましたが、ずっと落ち着けるわけもなく、検査の合間も涙を止められませんでした。。(マスクのおかげでだいぶ隠れていたはず)
子宮内容除去術
前日の過ごし方
21時以降は絶食→まだまだつわりもあってとにかく空腹が怖すぎたので、ギリギリまで晩御飯を食べていました。
入院時に持って行ったもの
病院から必要と言われたものは下記のみでした(パジャマは貸し出し)
追加でリュックに詰めたものはこちらです。
あるとよかったもの
手術が終わって麻酔から覚めたら、ご飯や水分が摂れる状態かつ朝から絶食でかなりの腹ペコ状態だったので、パクッと食べられるお菓子やジュース、おにぎり、パンなどを持ってこればよかったなと思いました。
特に、手術を頑張った自分への最初のご褒美になるので、自分の好きなお菓子(私だったらアルフォート・・・)を持っていくことをおすすめします。
手術前の処置(身体測定、ラミセル、点滴)
実際に手術を行うまでにやったことは下記です。
点滴の針を入れるのは、注射の痛みだろうと思っていましたが、ずっと腕に針が入った状態なので、注射よりも嫌な痛みでしたね。。でもまあ、想定内の全然耐えられる処置でした。
ラミセルを入れる処置は初めての経験でしたが、こちらも痛みはなんとか耐えれられる程度でした。(子宮の中の処置をするので、事前に子宮の入り口を広げておくための処置です)
ラミセル、や、ラミナリアというものを入れる処置なのですが、感覚としてはかなり強めにグッと押される感覚で、何されているのかわからないのでビクビクしつつ、耐えられる痛みに耐える、、を繰り返す感じでした。
この手の下の処置とか内診っていつものことですが力を抜くのに必死で、、なるべく深い呼吸を繰り返して耐えました。。数分で終わったと記憶しています。
最後にガーゼを抜く?時が痛かったような記憶がありますが、その後は痛くなくなり、明らかに何かが入ったな、という違和感が残りました。
その後はベッドで横になり手術まで1〜2時間を過ごしたのですが、痛くはないけど違和感が気持ち悪いので、あんまり動きたくなくて、何もできなかったですね(寝転んでスマホは触れていましたが、起き上がって本を読む余裕はなかったです。。)
そして手術前に抗生剤の点滴と栄養?の点滴を入れて、手術に挑みました。
静脈麻酔と手術
手術、ではありますが、場所は「処置室」と呼ばれる場所で行いました。ラミセルの処置をしたのと同じ部屋でした。
麻酔は静脈麻酔と言って、眠るけれど全身麻酔ほどの麻酔ではない、、、というなんともふんわりした理解のまま挑みましたが、個人的にこの麻酔がとにかく不思議な体験でした。。
麻酔科医の先生がこられて、挨拶を交わします。麻酔は点滴の針から入れるので、新たな注射はせず、少しずつ麻酔が体に入っていきました。
瞼が重くなって瞬きを何度か繰り返したのですが、意識はありました。
※ここからはめちゃくちゃ個人的な麻酔の体験談になりますm(_ _)m
そして意識がずっとあり、、、
やばい!麻酔効いてない!
このまま手術始まったらやばい!
先生に早く伝えないと・・・
と思いながら、「あの、意識あるんですけど・・・」と先生に伝えました。
それでも伝わった感じがなく、「○○さ〜ん・・・」と私を呼ぶ声が聞こえてきたので、ついに始まってしまう、やばい!と思ってもう一度、意識があることを伝えようとしたとき、
「手術終わって、病室に帰ってきましたよ〜」
という声が聞こえて、めちゃめちゃびっくりしました。
まだ目は開かないし、口も動かなせないんだけど、声は聞こえて、状況は理解できました。
そう、この間に手術は終わっていたのです(衝撃)
私は本気で、「手術は今から始まる」と思っていました・・・
この、2〜3分と思える間に麻酔にかかっていて手術も終わったなんて・・・とにかく時間の感覚が信じられなくて、本当に本当にびっくりしました(めちゃくちゃ個人的な麻酔の感想ですみません。。)
と、いうことで、手術の記憶は一切ございませんので、ご安心くださいm(_ _)m
術後の病室での過ごし方
目が覚めてしばらくは、赤ちゃんとの別れ、これまでの妊娠生活などが頭を駆け巡って、涙が止まりませんでしたが、その後は想定外に、かなりスッキリした感覚になりました。
特に、やはりあれですね、ラミセルがなくなったことで体が楽になった!という感覚を強く感じました。
麻酔でフラフラしていないか、最初に歩くときは看護師さんに付き添ってもらいました。術後のトイレではかなり出血があって驚きました。
でも、術後2時間経った頃には、一人で歩いて自販機にカフェオレを買いに行けていました。そして美味しく飲めていました。(お菓子を持ってくればよかった、と後悔した瞬間です)
そしてカフェオレを飲みながら心境を手帳に綴りました。(この内容については次回のnoteで触れます)
手術が11時半からでしたが、15時過ぎには退院の準備(家族にお迎えを依頼)をしました。帰れるのは夕方くらいを想定していたので、だいぶ早く終わったなと思いました。
まとめ
今回、稽留流産とその手術についてまとめました。
きっと経験された方は少なくないと思っています。でも、ナイーブなことなので、周りに気軽に話せることではないとも思います。
私の経験が、この発信が、誰のなんの役に立てるのかは正直わかりませんが、少しでも読んでくださったあなたの情報収集・心の支え・新たな視野、などになったら幸いです。
今回は起こった事実だけをなるべく書きましたが、心境の変化についても記録をしておきたいので、次回は個人的な心境の変化を書きたいと思います。
ここまで長い文章をお読みくださって、本当にありがとうございました。
これから手術を受けられるすべての方の、手術が無事に終わりますように、そして体と心が回復しますように。心より、祈っております。