国立音楽院・ビッグバンド/ウィンドオーケストラの饗演 ・東京オペラシティコンサートホール
私の通っている国立音楽院は、とにかく学生にステージに立って演奏する機会を沢山与えてくれる学校です。
学校には立派なライブホールがありそこで常に先生と生徒たちが考えたライブ企画が催されているだけでなく、学生たちが食事や休憩をするラウンジには白いグランドピアノ、ドラム、ローズ(すごい!!)、PAセット、カラオケ機器までもが常設されていて、ここでも申請すればいつでもライブができるシステムになっています。
さらに、春、冬、夏、季節ごとに行われる大きなコンサート企画が複数あり、それらは渋谷のさくらホール、人見記念講堂、東京オペラシティコンサートホールタケミツメモリアル、それぞれの会場を使ってしっかり観客を入れて公演をしていて、
どんな授業を選択しているかにもよるのですが
この学校の生徒はその辺のミュージシャンよりもずっと忙しい日々を送ってるなと思うのです。
それってつまり運営をする学校側はそれだけ仕事が増えるということで、
学校にいるうちに少しでも多くの本番体験を企画段階から経験させて
あげようという学校の姿勢のたまものなわけで、本当にいい学校だなと大忙しの教務の先生方のお姿を見ては日々頭が下がるのです。
3月11日(土)は「ビッグバンド/ウィンドオーケストラの饗演」という企画があり、まさにタイトル通りウィンドオーケストラとビッグバンドという大所帯によるコンサートでした。
私はビッグバンドにヴォーカルで参加させてもらえることになり、
毎週火曜日のビッグバンド授業に参加し、講師の堂本雅樹先生の指導・指揮のもと、学校ホー公演を経ての今回オペラシティ公演でした。
ビッグバンドの演目は
1.Flight of the Foo Birds
2. Sugar
3.Stella by Starlight
4.Dark Orchid
5.Sentimental Journey
6.I'm Beginning to See the Light
7.Cruisin' For A Bluesin'
ジャズに触れること自体が初めての学生がほとんどの授業で、なるべく広くいろんな曲に触れられるようにという先生のご配慮の選曲です。
ヴォーカルは5と6の2曲。
学内ライブには、うれしいことに友達がバンドに誘ってくれて数回出演したことがあるのですが、学外企画に出演するのは今回が初めてでした。
私は実技系の授業は実はほぼ選択しておらず理論系ばかりを受講しているので今回参加させてもらえたことはとても貴重な機会で
皆と練習を重ねて大きなステージに立てたことは物凄く嬉しかったです。
授業で何度も皆と練習してきましたが本番が一番全員の音がまとまり、かつそれぞれが全員でグルーヴすることを楽しんでいて、見守ってくださる満席の会場の皆さんとともにこの日のための音楽を大切に楽しめたと思います。
リハ風景、本番風景ともに一気に載せてしまいましたが
ビッグバンドとウィンドオーケストラは短い転換時間で入れ替えをします。
ビッグバンドに乗ってる学生のほとんど全員がウィンドにも乗っていて、しかもジャズとクラシックというジャンルを行き来するだけでなく楽器も普通に2〜3種類演奏する人ばかりで、
今の学生ってこういうのが普通なんだろか
学校入ってから驚くことばかり、
みんな本当に多才で柔軟ですごいんですよね、、、。
ここからは楽屋ショット
もう打ち上げの写真も含め大切な写真ばかりなのですが、ほんの一部を。
ここに写ってる人はもちろん、撮れなかった人も皆、全員
大切な大好きな人たちばかりです。
音楽を、初めて学校で勉強し始めた私にとって子供の頃から音楽を学んできている先生のような人たちばかりなのです。
「熊田、あんまり学校生活のことをSNSとかブログとかに上げないなー、上げそうなのに」と思ってくださってる方、いるだろうなあと思うんですが、
上げてない理由は忙しいからというのがまずありますが
それよりもね、もったいないからというのが大きな理由で、、
なんというか、学校にいる時間に起こること、出会うこと、
小学生から60代70代まで幅広くいる、共にに学ぶ仲間たち、寄り添ってくださる先生方と教務の皆さん、事務の皆さん、すべてが日々尊くて
自分でまず噛みしめたり抱きしめたりするので一杯なんですよね。
2022年の入学から今まで、コロナ罹患、その後長く続いた重い後遺症も含めて色々なことがあり、時間の大切さ、行動することの大切さをまた強く感じるようになりました。
思うように動けない辛さ、自分で自分をコントロールできない苦しさを長く味わって、しかも44歳という年齢の今、体力が落ちてきていることも日々感じていると今を生きることにより集中するにはどうしたらいい?と
考えるよりも体で反応せざるを得なくなっている気がします。
といいつつゴロゴロしてますが(体力回復のため~必死のゴロゴロである)。
かけがえのない時間を日々大切に過ごしています。
みんなにいつも感謝が尽きません。
素晴らしい機会を共にしてくれて、本当にどうもありがとうございます。