ブレリア・デ・ヘレス
なんでこんなにフラメンコが好きなんだろうか
フラメンコギターを4年前に初めた時はフラメンコはおろか、ギターの右も左も分からず
なんでフラメンコだったんだろう
初めてショーを観に行った時は、曲が最高潮でバツン!と終わる形式に慣れず「え?終わり?このタイミングで?」と違和感満載だった
演目中はステージの出演者と一緒に手を叩きたくなる衝動に駆られながら、フラメンコ愛好家の皆様(他のお客さん)が誰一人手拍子を打たないことを察して手を叩かないでいたら、客が手拍子を打つことはマナー違反と後になって聞き、(私の感は間違ってなかった)と胸を撫で下ろしたことも
そしてハレオ
「オレ!」という観客がかける掛け声だ
それまではレにアクセントをつける「オレ!」しか知らなかった私は、オにアクセントがつく「オレ」を知った
ステージまで届く勢いのある「オレ」
独り言のような「オレ」
感嘆が混じる湿った「オレ」
があることも知った
知ったけどハレオをかけることが出来るようになったのはフラメンコを初めて観に行ってから2年目くらいからだった
声の調子は?
タイミングは?
今、かけていいの??
それくらいハレオは私にとってハードルが高い
そしてショーの最後に踊られるフィン・デ・フィエスタ
宴の終わり
ショーの終わりにバイレ(踊り手)それぞれが思い思いの振りで、軽やかに重々しく、そして艶やかに踊る
その時、ギターでかき鳴らされるブレリアと呼ばれる曲の激しさ華やかさが
ずっと聴いていたい
また観てみたい
と思わせる
フラメンコ 恐るべし