エミリーの切り替えの速さがうらやましい(Emily in Paris)
『Emily in Paris』を一昨日から見始めました
まだEp6までしか見ていないけれど、ここまでの内容で1番に思ったのはアップデートは時代に合わせて必要だということ
このドラマについては賛否両論があります
舞台となっているフランスでは「フランス人はこんなんじゃない!」という声があるし、他国からもステレオタイプが強すぎるだとか、デリカシーがない、時代錯誤などなど結構辛口批判が多い印象です
日本人の私からすると「フランスっぽい」なんて簡単に思ってしまうので本場を知る人からするとまさに「ファンタジー」の世界観なのだと思います
よくハリウッド映画などで日本が舞台となった時は「日本」より「ファンタジックジャパン」だなんて思ったりするのと同じように
どの国でも他国が作る作品なのだからファンタジーが入ってしまうのは仕方がないけれど、自国が他国からどのようにイメージされているのか知るきっかけにもなるから逆に面白いと私は思います
ドラマを見ていくにつれて、文化や言葉のギャップだけでなく時代のギャップも感じました
作中の年代がどのあたりを設定されているかは分かりませんが、田舎に住んでいる私からすると似たような環境だなと感じます
まさに認識のアップグレードがされていない感じがまさにその通りで私は結構エミリーに共感できるし、好きな作品になりました
作中はあらゆるギャップが出てきて、チグハグで面白い
上司のシルヴィやクライアント達とのジェネレーションギャップ、セクシャリティギャップ、働き方への意識に対するギャップなど
「アメリカ人で賢く行動力がある、しかも若い女」
これだけで保守的なエミリーの同僚達は面倒に思ってしまうのでしょう
買収された側であったとしても、今までの環境を変えたくないから、新しい風であるエミリーが受け入れられない
(買収された側っていう認識がないのもおかしいところですが・・・)
SNS広告を甘くみているのも世代設定があるからだろうか
私の上司もシルヴィと同じ年代で「SNSなどは遊びだ」なんて言っている
広報方法はいろんな方法がありすぎて追いつけなくて困るほどなのに、知らないものは省きたいという考えは怠惰にも思えて今すぐアップデートしてほしいところです
エミリーもそのギャップが歯がゆいのだろう
「もっと上手くできるはずなのに!!」って
シルヴィはマーケティング会社にいるのだからもう少しそこは柔軟な方がいいと思うが、エミリーの柔軟さを際立たせるための設定なのかもしれない
エミリーの努力はひたむきで、会社に貢献している
けれどそれがちょっとあざとく見えたりもする
でも、その言葉一つ一つが胸に刺さったりする
エミリーの言葉でいい言葉だと思ったのがEp6オペラ座で怒らせてしまったクライアントに謝罪するシーン
「without basic bitches like me, you wouldn't be fashionable」
字幕訳:平凡な女なしに流行は生まれない
当たり前にも思える言葉だけれど、なかなかブランド品に手が出せない私にはグサリと刺さった
手が出せなくても少しでも近づきたい、その憧れが流行を作るというエミリーの言葉は勇気づけられる
エミリーの行動力は到底真似はできませんが、エミリーは理想像でもあります
ひたむきに努力をして、なにかを伝えるのに必死で、仕事に恋に懸命
恋に失敗しても仕事が成功してハッピーエンドなのは流石ドラマ、まさにファンタジーだけど
エミリーの一生懸命さは真似できないものだとしても「自分も頑張ろう!」と勇気づけられます