専門クリニックへ行ってみる〜前に進んでいるのかな
さて、不育症検査の診察初日。
持ち物は、流産・死産の経過をまとめていただいた産婦人科クリニックでの紹介状と、事前に家のパソコンでプリントアウトして記入した問診票。
あとは「診察当日は、油っこい食事は避けてください」と言われたのみです。
夫さんの来院はとくに必須ではないけれど、ご一緒でもいいですよ、とのこと。なんとなく不安だったので、夫婦2人で行くことにしました。
新横浜駅から、歩いて5〜10分くらい。ビルの7階に「杉ウィメンズクリニック」はありました。
完全予約制だからか待合室もすいていて、受付の方、看護師さんたちもゆったりした雰囲気です。
まずは、看護師さんによる問診。
個室でじっくりと、これまでの経緯をお話しました。
そして杉先生による診察。
内診で、子宮の様子や血流をチェックしてもらいます。その後、看護師さんが作った問診票をもとに、さらに詳しい問診。
有名な先生ですが、ちょっとトボけた雰囲気もあって、話しやすいドクターでした。
長男の出生体重が小さめだったこと、3回の流産がすべて心拍確認後に起きていることなど、不育症かもしれない、と思われる点をいくつか指摘されました。ただし、血液検査の結果をみないと何ともいえないとのこと。
検査用の採血をして、診察は終了でした。
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費用は10万円ちょっと。
普段の生活では10円、100円のレベルでシビアに出費している我が家にとっては負担ですが、ここは仕方がない。
費用助成の制度がある市町村もありますが、ワタシの住んでいる市では全額自己負担でした。
新横浜はオフィス街なので、クリニックの周辺にはランチ営業の飲食店がたくさんあります。
夫くんとタリーズコーヒーで一息入れてから、駅に向かいました。
流産、死産の経過を思い出して、詳しく話さなければならなかったので、気持ちはやはり疲れました。
でも、検査そのものは体に負担の掛かるものではありません。
看護師さんも先生も丁寧に寄り添ってくださったので、帰り道では何かをひとつやり遂げたような充実感もありました。
流産も、死産も、不育症も、自分の人生に起こるなんて、思ってはいなかった。
こんなところに来るはずではなかった。
でも、私たち夫婦は、小さな命をうしなって、今ここにいる。
果たして、一歩進んでいるのかな。
そんなことを考えながら、帰路につきました。