見出し画像

フリーランス主婦の「家庭と仕事」

☆自宅仕事=自由ではない論

 よく、「フリーランスなら仕事時間が自由!」という記事を目にしたりするのですが、私は「そんなことある訳ない!」と思っている派です。
 フリーランスという名の一人親方の場合、お客さんと約束をした時間は厳守。で、お客さんがいつ、どのようにアポイントを振ってくるかは全く読めないので、ただ従うしかありません。
 むしろ会社員の方が「その日、私はNGなんで他のスタッフで」と調整できるからいいじゃない、と思っています。

 「仕事時間が自由」というのは、例えば明日正午に締め切りのある原稿を「今日の午前中にやるか、夜中にやるか、どっちでも問題なし」というレベルの自由。休んでしまえば、その時間に生じた業務諸々は会社にいる人たちでどうにか処理してくれる・・・ことはもちろんなく、ただただ、締め切りの範囲内で先送りにできるだけ。
 これを、自由自由って言われてもな~。
 主婦業もあるし夜中に仕事はしたくないのよ、と思うなら、世間一般の会社員と同じく朝から粛々と働くしかありません。

 ということで、「フリーランスだからって日中ヒマなわけじゃない」と夫くんと家事シェアの攻防をしつつ1年余りを過ごしてきたわけですが、ここに来て「やっぱり、時間に融通が効くフリーランスという働き方は、家族を持つ身としては悪くないな」と思うようになりました。

☆子どもに眼が届く環境

 ムスコくんが中学校に入学した我が家。小1ギャップほどではないけど、PTAやら避難訓練やら、授業参観やら、何やかんやと平日昼に学校へ招集される日々でした。お弁当を作る苦行もあります。そして、遊び呆けることが許されていた小学校時代とは違い、「勉強しなさい!」と発破を掛けることもわりと重要業務です。

 父親の突発的な入院も重なって、てんやわんやだったのですが「やっぱり時間の使い方に融通が利くのはフリーランスの良いところかも」と改めて思ったりしています。

 締め切りに余裕があれば、何も気にせずに家族のために時間を使えます。たとえ差し迫っていても、「この原稿、夜中にやろう」と腹をくくれば、子どもの通院も、お見舞いも、新中一のややこしいアレコレも付き合ってやることができます。
 なんだかんだ、「家にいる」ということは、やっぱり家族との時間が増える。ムスコくんに「おかえり」を言えるのも、5時過ぎにムスメを迎えに行って一緒にトランプ遊びもできるのも、通勤時間がないことのメリットです。在宅フリーランスの特権として、満喫しないともったいないな、と考えを切り替えました。

☆優先順位は短期的には仕事/長期的には家族

 なぜなら「仕事の約束は厳守だけど、一番大事なのは家族」だから。仕事と家庭、どちらが大事かという古典的な問いに対する、今のところのワタシの答えです。

 ということで、家族のスケジュールが日中に入ったときは、そちらを優先。
 時間外にオーバーフローした仕事は、なんとか片付けるべし。
 ポカッとスケジュールが空いたら、子どもと存分にお出かけするべし。

 フリーランス稼業2年目、なんとかがんばってますよー。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?