「背の順」って、そろそろどうなのよ
夏休みが終わって1週間。
「明日、学校ヤダなあ・・・」と息子くん。
どーしたどーした?
保育園も学校も、いつだってルンルン通って来た君としたことが。
こりゃ大変、とあわてて事情聴取。
「あしたは身体計測があるでしょ。どーせオレが一番ちいさいもん・・・みんなに笑われるよう・・・」とイジイジしているのでした。
あー・・・そういうことか。
男の子にとって、重大な問題らしいですね。
運動会は仲良しこよし、成績も絶対評価で、とにかく序列を避けるのが最近の公立小学校なのに、なぜか「背の順に並ぶ」だけはバッチリ生き残っているわけで。
身体的な優劣に順位をつけるなんて、冷静に考えれば軍隊っぽい。もう21世紀なんだし、他の並び順でもいいんじゃないかしらね・・・。
とりあえず、「小さいことは悪いことじゃない。笑うヤツがバカだ!バカがいたらおかーさんやっつけてやるから言いなさい」と正論を教え、夫くんに「バカとか言うなよ」と突っ込まれ、なんとなくウヤムヤにして、息子くんは学校に行きました。
問題は、解決してない。
でも、大丈夫。
「勉強させろ。チビは勉強ができんとナメられるで!」としきりに学問のススメを説いてくるおじいちゃんも、「とにかくスポーツ。男の子は運動ができればどうにかなる」と週末ごとにサッカーを教えてくれるおとうさんも、ふたりとも、背は小さいけど、いい人生を送っている。
きっと君と同じ道を通って来たんだよ。
おじいちゃんは勉強、おとうさんはスポーツで、どうにか自分のポジションを確保してきたらしい。
勉強でもスポーツでも、背が小さいことがバネになって、がんばれる人になれるなら、むしろラッキーじゃない。
早く、そう気づいてくれればいいな。