診断を受けて考えたこと〜「自分に原因がある」という意味
検査結果が出る日。
この日も、夫くんと2人で杉ウィメンズクリニックに行きました。
結果は、「不育症である」。
血栓ができやすい体質が、流産・死産の原因になったのだろう、という診断でした。
ショックでした。
血栓について自覚症状はないし、通常の健康診断でもとくに指摘されたことはありません。
念のために、と専門的な検査は受けたものの、自分に不育症の診断が出るとは、あまり想定していませんでした。
流産のたびに、「初期流産の原因の大部分は、赤ちゃん側にある」「どの妊婦さんにも7分の1の確率で起こるので、仕方のないこと」と繰り返し信じてきたことが、診断によって全く正反対にくつがえりました。
小さな命たちは生きられる存在だったのに、自分のせいで育てられなかったんだ、悪いのは私だったんだ・・・そう思うと、申し訳ない、取り返しがつかない、という想いで目の前が暗くなるくらい、どうしたらいいのかわからなくなりました。
隣りで診断を一緒に聞いてくれている夫くんにも、申し訳ないと思いました。
だけど、時間が経つにつれて。
繰り返す流産が「不運の連続」ではなくて、「医学的に因果関係が解明されている事実」だと知らされたことが、希望の光のように思えてきました。
流産を繰り返していたこの数年間は、自分が何かに呪われてでもいるような暗い時間でした。命が宿っても、次も、その次も、みんな空に返ってしまう。そのたびに、自分の魂も引きちぎられていくような痛みを抱えながら、毎日が続いていきます。
でも。「7分の1」の不幸を引き続ける恐怖から、これで解放されるのかもしれない・・・。
原因が分かったということは、具体的にやるべきことが分かった、ということです。
「不育症だったのははショックだけど、やっぱり原因が分かってよかった」と、診断から一週間が経ったころには、夫婦で前向きになることができました。
死産のかなしみで停まっていたカラダとココロが、ちょっと動き出した手応えがありました。