
1万円と10万円と仕事
先日、久しぶりに「こいつヤなこと言うなあ・・・」と思う相手と仕事をしました。でも、仕事と報酬の関係性について考えるきっかけになった、というお話です。
☆そういうタイプですみません
とある大手企業の孫請けライティング(とはいえ、取材も顧客対応もアリ)の案件で、その人は、ワタシよりひとつ上流のポジション。仕事の割り振り、品質チェックの担当者だったのですが、電話口で言われたのが下記のセリフ。
「じゃあ君は、1万円の仕事と10万円の仕事だと、やり方が変わるタイプの人なの?」
おお・・・。40代半ばにして、この手の質問に出会うとは。
このセリフに至る前のプロセスで、だいぶイラッとさせられていたので、ワタシの回答は「そういうタイプの人です。申し訳ありません」でした。
☆あるのは「最低限の品質ライン」
でもさ、まあ、そうでしょ。同じ内容の仕事で、報酬が1万円と10万円と差があるなら、仕事のやり方は変わります。
仕事を受けた以上、最低限の品質ラインはあります。「報酬が安すぎるから、誤字脱字だらけでいいや」ということはもちろんなく、どんな仕事であれ表に出せるレベルには仕上げます。
ただ、ググッと時間と労力を掛けて最適解を探す、あるいはサブ案を一緒に提出するのが、マックスの仕事。それなりの仕事だったら、最初に考えついて「コレいけるな」と思ったら、もうゴールに向かって仕上げるのみです。
そういう違いがありますよ・・・と、本当は説明したかったのですが、彼とはそこまで話す時間がなかったので、ここで覚え書きしておきます。
☆一体なんなのさ
どうしてトコトン話さなかったのか。なぜなら、その彼はワタシと「1万円と10万円」の話をした翌日が退社日だったからです。退社の理由は知りません。
退社前のイヤミだったのか、置き土産だったのか。ただ不安定な感情の波に、ワタシが当たっただけなのか。
なんだったんだろうなあ。でも、そこそこ大事なことを再考するきっかけになったので、ありがとう・・・ということにしておきます。