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ライフイベントによるキャリアの転換期を乗り越えるために、福利厚生や制度よりも大事なこと

# これはなに

こんにちは。手塚といいます。
今私は、ライフスタイルとのバランスを考えてスローペースな状況を選択していて、フルタイムでは働いていません。ほぼリモート、時短勤務です。
今のこの状況を選ぶ上では過去の経験が不可欠でした。もちろん、周りの方の理解とサポートも。せっかくなのでその経験と伴う意思決定、そして失敗を振り返り、少しでも再現性のある話として同じ悩みを持つ人の、一つの引き出しになるといいなと思い書いてみようと思います。

## 伝えたいこと

・制度や福利厚生だけではダメ。「信用」が何をさしおいても大事。
・信用から信頼に繋げて、どんなライフイベントによる変化も乗り越えていく。
・まずは自分が持っている、あるいは持ち得る「信用」から考える。

## こんな人は読むといいかもしれない

・結婚や出産、両親の介護などの理由で、今後キャリアを途中で休んだり、緩めたりする可能性がある。
・将来のライフイベントが予測不可能性すぎて、キャリアをどう考えるべきか悩んでいる。
・ライフイベントとキャリアを両立させようとした時に起こりうる失敗や落とし穴を知っておきたい。

# 何をさしおいても「信用」が大事

従業員の育児や介護に対するサポートを行う企業が、今は増えています。フルリモートや、一部リモート勤務がOKの企業も同じく。コロナ禍やライフスタイルの多様化、人口動態の変化に応じて企業の福利厚生も移り変わっています。

ただ、私個人的には制度があれば全てOKかというと、そうではないと思っています。

まず、会社の福利厚生や制度はボランティアではありません。(もちろん、その制度の根幹には人への愛や、性善的な思想も含まれますが)従業員に成果を出してほしい、気持ちよく働いて結果に繋げて欲しいという前提があります。
つまり、ライフスタイルに胡座をかいて本来のパフォーマンスを出さないというのは、会社としては良しとできないことが多いです。義務と権利の話ですね。

そしてその表裏一体の話で、従業員側もその制度を権利として使うためには「私は会社の役に立っている」、「事業を伸ばしている」という実感を得たり、一緒に働いている人からの理解や信用を持つことがとても大事です。

私自身には、信用を上手く作れないまま二人目の出産と育児に突入した経験があります。
その時は育児と慣れない業務のバランスが全く取れず、本当に辛く、苦しく、ミスが続き、誰も悪くないのに誰かを責めて、会社の同僚からの声掛けも怖くなっていました。
当時はまだ珍しかったリモートでの業務も特例で認めてもらったり、十分に寄り添ってもらったものの、自分の能力不足や他の人への罪悪感から、結果離職という決断をしました。
制度や周りの配慮があっても、自分自身が実感できる成果や実績がないと、「ありのままの姿で、その場にいていい」という感覚を持てない。ライフイベントにより変化の波に耐えられないんだという学びを得ました。

その状況を打破するには、私には何が必要だったんだろう。
一つの答えとして「信用」だと、私はいま考えています。

# 仕事を通じた「信用」、そして「信頼」へ繋げる

会社では、よくも悪くも仕事の結果が信用を生み、そしてその人自身の信頼へと繋がっていきます。
もちろん、信頼の生み出し方が仕事の結果「だけ」ということではありません。一番手っ取り早く、わかりやすいのが仕事の結果だという考えです。

ライフイベントによる変化の波は、社会、自分自身、家族、そして会社(のメンバー)の協力によって乗り越えていくものだと思います。
そうなった時に、赤の他人であり、為人をそこまで互いに熟知できていない会社のメンバーとの協力的な繋がりを作るのは、本当に難しいものです。

信用は、日々の仕事の約束を守るとか、関係者への態度だとか、さまざまなことで作り上げられます。そしてその積み重ねが、その人自身に対する「リモート勤務をしていても大丈夫だろう」だとか「短い時間でも成果を出してくれるだろう」という信頼に繋がっていきます。

制度や福利厚生の存在だけではなく、「その環境において自分は信用を積み重ねられるのか?」という観点が、実はライフイベントを乗り越えるにあたり、とても大事なのではないでしょうか。

# 自分が作りやすい「信用」を知る

そして、もう一点キャリア戦略家としての観点でお伝えしたいことは「自分が持っている信用は何か?」を理解する重要さです。

「よし!信用を得るぞ!」と考えた時に、すぐにどういった方向で信用≒仕事の実績を重ねていくか思いつく人は、意外と少ないのではないでしょうか。
「そもそも今信用なんて作れない…」という人もいるかもしれません。
「今の会社では信用も信頼もある、でも転職先にどうやってそれを伝えればいいかわからない!」というパターンもきっとありますよね。

自分のスキルや志向、将来的なイメージ、チャレンジしたい環境に沿った最適な「信用」は、今までの仕事を振り返り、これからの自分のありたい姿を具にしていくことによって、光が当たってきます。

・自分が今まで得た「信用」は何か?
・それは無理なくこれからも積み上げられるのか?方向修正の必要はないか?
・その「信用」は、再現性を持たせて他社でも「信頼」に繋がるのか?

今、自分の「信用」の持ちように悩んでいる方がもしいたら、このような問いからまずは始めて見ることをおすすめしたいと思っています。

# もしも「信用」が分からなくなってしまったら

最後に、ここまでこのnoteを読んでくださり、本当にありがとうございます!
私の過去の失敗が、誰かのこれからの為に生かされることを強く望みます。

そして、もし自分の持ち得る「信用」について私に相談したい、私と意見を交換したいという方がいたらぜひ相談してほしいと思っています。
こちらのフォームから、気軽にお問い合わせくださいね。ご連絡をお待ちしています!


# 書いたのはこんな人です

  • 現在はフリーランスでキャリアコーチ、企業の人事支援を行っています。

  • 数名〜1000名規模まで人事として組織成長を伴走した経験と、エージェントとしての転職支援の経験によって、多角的に企業と個人を見つめてきました。

  • 二人のこどもとパートナーと、四人で海の近くに暮らしています。

  • Xアカウントはこちらです。(アニメの話ばかりしてます。)


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