気球しかないような町? それでも観光客が途絶えない魅力【カッパドキア】
ここからいきなり読もうとしてくれてる方ごめんなさい。放浪記をずっと続けて書いてるので途中からだと意味わからない話も多々あるかもしれません。
気にしないでテキトーに読み進めてもらうか、
マデイラで緊急事態ヘルプ要請からスタートした今回の旅のはじまりから読んでみてください。
何はともあれ(?)こちらカッパドキア
四年ちょっとぶりに戻ってきた!
今までで50カ国くらい旅してきたけど、
最もファンタジーな気分になったのはここだったかもしれない。
なんてことない、飛ぶように作られたもの(気球)が飛んでるだけの、
それをがんがんビジネスにしてる観光地なんだけど、
それでも、どうしてだろう。
あの時は、嘘みたいな目覚めでブワァーーーっと…
上手く言えないけどすごくドキドキしたんだよなぁ。
寝ぼけていたのかも。
四年ほど前の一回目のカッパドキア(トルコ)の様子はこちら↑
気球が飛ぶのはかなり早朝だから、
ほんとに朝やたらと早く起きれた日しか見れないし
早く起きれたとしても天候の都合で飛んでない時もある。
昔、7回くらい気球が墜落する事故で人が亡くなったらしく。
たしかにバルーンを火の熱で飛ばしているだけだから風向きが急にねじれたり、もしも穴が空いたりしたらそりゃあ墜落もするでしょう。
観光で楽しみにきてた人達がそんな事故に遭うなんて残念で可哀想でしゃーないけど
そこから学んで今は少しでも風が強いと飛ばなくなってるし、大丈夫な時間をちゃんときびしく見るようになってる。
だから事故は激減、値段は高騰した。
最近じゃシーズンだと気球乗るのに2万も3万も払う人もいるらしい。
カッパドキアに
観光客が来てやることといったら
気球に乗る、
馬に乗る、
なぜかラクダにも乗る、
洞窟ホテルに泊まる、
洞窟や有名な岩をハイキングする、
陶芸体験、
ATV(バギー?)に乗って山に登りサンセット見る、
古いアメ車みたいなカラフルな車とか借りてとにかく映えな写真や映像を撮る、、、
こんなところか?🤔
勿論、その他
トルコ絨毯やランプとかのお買い物や
ハマム(トルコ風呂)でサウナやらマッサージとか
トルコのコーヒー飲んだりB級グルメを食べるとか
車があれば温泉や滝や大自然のハイキングに行くとか
トルコの一般的な楽しみも、
ここでも出来るけども。
観光業だけの田舎だからこの景色に飽きたり気球やバギーや馬にも乗り終わったら
大抵の観光客はやることがなくなり、2泊3日もいれば充分だと言うとおもう。
だけどやっぱり旅人としての滞在だとわけがちがう。
私は計2ヶ月くらいは過ごしてるけど今のところ飽きてないし、
その間に友達になった地元の爺さんの知り合いの日本人女性はもうカッパドキアに住み着いて10年以上経つらしい。
今ふと思ったんだけど、
アメリカで何度もセドナに行きたくなるような感覚で言うと、パワースポットなのかもしれない。
作られたものにお金かけて乗っかる観光客側になるよりも地元民側になって普通に買い物したり料理したりちょっとした飲み会したりしてるほうが楽しいのは、ここに限らずどこでも等しくそうなのかもしれないけど、
カッパドキアは地元の人がやってることも観光業がほとんどだから、地元側になるということは観光客をもてなしたり観光客から儲けようとしたりする側になるともいえる。
トルコ人や文化を知ると同時にいろんな国から来た旅行者たちに出会えて、
気づくとカッパドキアを楽しんでもらえるように、道端で会った観光客チームをBBQに招いたり観光事務所でツアーまでの間に一緒にお茶して話し相手になったりしている。
それでお給料を貰うわけではないしチップを請求するわけではないけど、その観光会社が貸し出してるものは大抵使わせてもらえる。
トルコの物価が近年爆上がりしているうえに
カッパドキアに観光客のいないエリアなんてほぼないから観光プライスのレストランばかりだけど、
地元の人が買うパン屋さんや、ココレチ屋台(ピリ辛のホルモンサンドイッチ)、
何曜日かの朝だけある市場を利用していたら、
イタリアやドイツの後だから特に、まだまだ安いと感じる。
今回ここに戻ってきた1番の理由である
お爺さんと犬(名前はパンダ)との再会は、
早朝のバスでギョレメに到着してすぐ果たせた。
前の記事に書いた通り深夜バスでほぼ眠れずに朝日を浴びながら到着した私も毛穴がぱっかり開いたなかなかにブスな顔してバスを降りたので、
正直、久しぶりの再会で四年ぶりなのに10年くらい老けたと驚かせてしまうんじゃないかという思いで家を訪ねたけど向こうのほうがなんだか慌てふためいていて、
お爺さんといえど男としてかっこつけたいようでクスッとした。
本当はちゃんと起きて支度してからバス停に迎えに来てくれるつもりだったのにすっかり寝ちゃってて、起きたらもう家に私がいるもんだから、
あれだけ「早く戻って来い」と再会したがっている風だったのに「ウェルカムー!久しぶりー!」とかもなく、5分くらいバスルームに篭って顔を洗ったりしていた。
髪も全部濡らしてオールバックにして出てくると照れたような挨拶をして、
私がとにかくいったん睡眠をとりたいと言うと私の寝室に案内してくれて、
俺もまだ寝る と自分の部屋に戻っていった。
二度寝後に改めて再会だ。
前回泊めてもらってた時と家は違ったけど
家具や家電はそのまま同じだった。
昼ごろ、ちゃんと目が覚めた頃にもユマズ(おじい)はまだ家にいた。
そしてパンを頼んでおいたといって、くれた。(よく事務所の部下?がおつかいして出前的に運んでくる)
トルコティーも。
トルコはどこでも食事の後、だれかに招かれたとき、なにかと紅茶が出る。
ところどころに削れたコンクリートみたいなのや材木はそのまま置いてあるかんじの、裸足じゃ歩けない家だけど、
不潔感はあまりない。乾燥はしてる。
私の寝室として貸してくれる部屋にはシングルベッドが2台、
ユマズが寝ている部屋には広めのベットとソファとテレビとテーブルがある。
キッチンは細長く、そこに冷蔵庫や洗濯機は一緒に置いてあって、そこにもテーブルはあるけど食事をするかんじのスペースでもないので自分の部屋のテーブルで食べてるご様子。しかもキッチン上部の窓を開けるとそこで飼われてる鶏がコケーコケーとやかましいし羽とか入ってきそう。
バスルームに入るには階段を5段くらい登るんだけど、それがシャワーあがりのサンダルじゃ滑って危ないらしく上段2段目までゴワゴワの絨毯が敷いてあった。
実際にそれで滑って転んで手の骨を折りかけたらしい。
この時はパンダ🐶は知り合いの日本人女性に預けてると言って家にいなかったんだけど、
私がどこかで遊んでるあいだに車で合流するとそこに乗っていた!!
このこ!
ほんと賢くてなつっこくて良い子すぎる!!ぱんだ!!会いたかったよーーー😭❤️
まるまるとしてたけど元気に生きていてくれた!
パンダは昔車に轢かれて手術したからどこかに金属入ってるらしい。
こっちの犬達だいたいそうだけど、リードとかつけてないから勝手に散歩してて。
一度事故にあったから車の怖さを知ったらしく
私の滞在中も本当に忠実というか甘えん坊というか、私の犬だったのか?と思うほどどこいくにもついてくるんだけど、
道路に飛び出たり絶対しないし
私が止まってる時は近くで一緒に止まって、車が途切れたときに急いで渡るとちゃんと走ってついてくる。
めちゃくちゃ賢くて感心するけど、
1度目の事故で死んでたらどうすんねん😭
ちなみに道のどこにでもいるのんびりした野犬たちは、トルコ原産のカンガールドッグ。
もしくはカンガールドッグが入ったミックス。
世界最強の犬と言われる犬種だけども
野犬達も基本的には穏やかで甘えん坊でとってもかわいい。
ユマズと山の方へ行って誰かに水を届けたり、
代わりにオレンジジュースやザクロジュースを貰ったり、
牧場にお茶しに行ったりするとき、
合間に彼はちょいちょい「植える」。
こんな乾燥していそうな岩や砂の景色にわりと緑もあること自体不思議な光景だけど、こうやって、どこかから移動させて植えた数本から花畑になってるところがちょいちょいある。
ここの景色に花がいいと思ったら植えておくらしくて、ここもここも最初は俺が植えたと話す。
こうゆう山の景色も、どこかの虫や鳥が運ぶ以外に人間が運んで出来上がっていくこともあるんだなぁ…なんか規模の大きさに感動。
小さな小さな町だからかなりの人が仕事で絡んでる人だし、全員顔見知りらしい。
だから馬に乗りたい時は馬を飼ってる知り合いのところに行き、会社から衣装借りていって写真撮ったり、夜は皆でバーベキューする。
ユマズの友達で、数ヶ月ごとにカッパドキアに来て撮影の仕事をしているロシア人のカメラマンアナスタシアも紹介してもらった。
ユマズと3人でライブバーに行って他のお客さん達と一緒に踊るのも楽しかった☺️
ある日、山の上でピクニックみたいにバーベキューしようということになってトルコワインを持って出発した。
それにユマズと2人きりで行くのはなんか違うなと思って何人か誘ってみてと頼んでおいたんだけどユマズが聞いてくれてたアナはその夜先約あり。
なので、そのとき丁度観光に来てた中国の若いグループを誘ってみた。
こうやって、なにかの美術館や宮殿やショップを見なくても
馬や犬や地元の人や日々変わる観光客の皆さんと触れ合って過ごす時間こそ私の旅生活の好きなところ。
隣町の知り合いの陶芸ショップでは
あの泥みたいなのを触ってまわす触感が好きなので何度か作らせてもらった。きもちいい〜!
どうせ私は焼いて持って帰らないので作って遊ぶだけだから無料だけど、そのうえそこで作った陶器でワインを飲ませてくれたりする。暑かったから冷蔵庫の白ワイン3杯もらっちゃった。
見学させてくれても別に買ってけとかも言われないし。
観光側で来るのと地元の友達を作って紹介されてくるのとではほんと、だいぶ違う。
貧乏バックパッカーでしばらく生活したい人は地元の良き友達を作るのがいちばんだよ!
ザ、トルコな柄のバッグとかって日本だとあったとしても高いから、めっちゃ欲しくなって
これもユマズの会社経由ならかなり安いだろうけど
ここのお店の人とたくさんお喋りしちゃったからここで買うことにした。
大きめのリュックと巾着みたいな形のバッグ2つで3千円弱。
すごくかわいいけど結構ぺたんこにできそうで軽かったから私の旅の唯一の荷物であるボストンバックの中になんとか詰め込めると思って☺️
久しぶりにすると買い物も楽しい。
勿論、2つ買うからと言って値切った。
トルコのローカルフードも色々食べたらだいぶ家で再現できるようになった。
そのへんの食堂でよく出るものを作ってみて、とくに鶏白湯スープはやっぱり美味しい。アンタルヤで何度も食べたのを思い出した。生パセリも美味しくてそのままモサモサ食べれる。
こんなかんじで日々が過ぎていき
日本行きの飛行機がギリギリまで迫ってきたのでカッパドキアもラスト1日。
最終日、前回も帰る間際に行った温泉に連れていってもらうことになった。
ココレチというのは細かく刻みながらピリ辛に炒めたホルモン焼きを挟んだサンドイッチで、スパイスのおかげか別に臭みもかんじないし、しっかりめの味付けだから好みなんだけど、
そのヨーグルトがあることをすごく納得するような胃もたれ感が今回はあった。前回食べた時は感じなかったと思う。
辛さには元々強いほうだから、お腹が変な感じがしたのはホルモンの質によるものなのかな?
重たいものを食べ過ぎたというだけなのか、
焼いたらギリギリ使えるくらいのもので作ってるのか…
菌の問題なのか、油の問題なのか…
よくわからなかったけど、実際にそのヨーグルトを半分くらい飲んだら違和感も消えて
これをセットにしてるのスゴイ!!って感動。
だいたい、可愛い〜って思う道端のヒッピーバーのようなライトがついた屋台を見つけると
ココレチサンドの場合が多いから、
トルコに行って胃腸がそこまで弱くない人は是非トライしてみてね。
是非、ヨーグルトドリンクとセットで。
さて
いよいよまたここを去る時。
今回、私が一人で散歩や買い物行こうとしてもずっとついてきてくれた相棒パンダと離れるのが結局寂しい。
何度再会しに来てもいつも離れる時には寂しいんだろうな。
犬の寿命はそんなに長くないし
前回が四年前、、
これが最後になる可能性もなくもないよなぁと思うと胸がギュッとなる。
沢山ハグしてありがとうと話しかけた。
ユマズも本当お世話になりっぱなしだと言うのに、これだけステイさせてもらったあとでもまだ「短い!なんでそんなに早く帰る!」と怒っていた。
そしてユーロは足りてるのか?と、現金をくれようとしたけどさすがにそれはもういらないよと断ったけどテーブルの上に半端に残っていたトルコリラだけは持たせてくれた。空港で朝ごはんとかにも使うだろうって。
爺ちゃん…いや、父ちゃんかよ。
ただ、ほんとの去り際はとてもドタバタになってしまった。
帰りの夜行バス、
行きのバスと同じバス会社(metro)だったから
その会社のスタッフにワッツアップでチケット相談のってもらっていて。
「アンタルヤに早朝に到着したらすぐにドイツに戻る飛行機に乗らないとだから渋滞とかしてて遅れたら困る。一本前のに乗るべきか?」
みたいなことを聞いていたの。
そしたら初めは、そうですね一本早い方が安心だとスタッフも言ってたんだけどまた連絡がきて
「いや、運転手に確認したらそのバスはどんなに渋滞して遅くなったとしても7:30までには着くらしいから問題ないし、アンタルヤのセントラルに行くよりも早く空港の近くの町を通るからそこで君をおろすことができるって!
そこからタクシーに乗り空港に行くのが1番良い」
と言ってくれた。
ついでに長時間バスだからWi-Fiのことも聞いてたんだけど今日のバスには90%あるという答えだった。
途中下車が許されるとはなんて柔軟な!と喜んで
もちろんそのバスのチケットにしたんだけど
バス停にて
いざ乗り込む時、入り口でチケット確認していた人に「私は空港のそばで降りられると言われてるけど大丈夫だよね?」と聞いたら
「聞いてないし、そんなことできない。」と言われた。
入り口で は?!それは困る! と、
お見送りに来てくれていたユマズにもゴリゴリ説明して
とにかくここのスタッフから言われてるしドライバーと話したと言っていたと伝えて!!!と粘ったけど、
その場のスタッフはザツな態度でワッツアップのやりとりをちゃんと確認することすらせず、
「途中でおろすことはできない決まりだ!ルールだから不可能なんだ!乗るのか乗らないのか」とか言ってるし、
ユマズも説明するどころか「連絡とったスタッフが嘘つきで騙されたんだろう!」とか言い出すし
ほんとに勘弁してくれよと叫びたいキモチで「乗るに決まってるでしょ」と半ギレでバスに乗り込んだ。
飛行機を逃せないという焦りから、ユマズに言われたことが私の思考にグンと入ってきて、途中下車を提案してきたスタッフに疑いと怒りが向いてどうゆうことよとメッセージ送ろうとしたら
Wi-Fiが出てこない。中にいて飲み物をくばったりする若いスタッフに何度か聞いたけどバスにはたしかにWi-Fiのパスワードが書いてあるのに出てこず、多分壊れてるんだという結論だった。
げんなりしながらも
今日は、この状況は仕方ない と、
期限が切れていたイタリアのSIMから日本のSIMに入れ替えて24時間使い放題のインターネットを開始した。
そこで怒涛のメッセージをスタッフに送りつける。
Wi-Fiがなかったのはしゃーないとして話がまったく通じてなくて無理だと言われたんだけど!運転手とこの話をしたというのは嘘?!なんで?私は空港につけないと本当困ると言ったのに????
と矢継ぎ早に。
これで返事が来なくて逃げられたら最悪だ、という気持ちで送っていたんだけど
そのスタッフは
「え?!まじで?!こちらから連絡とって確認する」
とすぐに返事をしてくれた。
そして、
聞いたドライバーが一本違うバスの人だったみたいですれ違ったけどなんとかするから大丈夫、と。
そして本当に数分後に、例の車内の若いスタッフが来て地図を見せてくれた。
「空港のそばのこの場所に停まるから、そこにタクシーを呼んでおくので乗り換えて。
ここから空港まではすぐだから、何時には着く」
…良かった😭
ワッツアップの彼がすぐにドライバーか担当に連絡を取ってそうゆう約束で予約してもらったと話してくれたみたい。
結局途中下車できんのかい!ルールってなんだったんだよ!!
というのは残るけど、そんなことよりとにかく一安心と同時にスタッフのほうを疑って悪かったなと思った。
ユマズがそいつがライヤーライヤー(嘘つき)言うから、トルコ人がそう言うならトルコ人にはそういう嘘をつくスタッフが多いってことなのか?よくあることなのか?とも思ってしまった。
ユマズが私の英語の説明をしっかり理解できるわけじゃないことも知ってたし思い込みが強いタイプなのも知ってたうえに、
一本前にの乗らせてもべつに損しないあのスタッフが何のために嘘つくんだろう?という疑問もあったのに、
それでも、
なぞに騙されたわけ??ってカッときちゃった。
勿論そのあと嫌な言い方したことを謝ってお礼も送っといたけど
だれかの言葉で自分の感覚を無視しちゃだめだな、と改めて思った。
しかもそれで責めるような言い方するなんて。反省。
冷静を失わないようにしなくちゃ。
旅は選択とハプニングや学びの連続ですわ。
そんなこんなで無事アンタルヤの空港に到着。