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一生泳いでいたいブドヴァの海〜10月のモンテネグロ〜
【前回まで】6月に日本を出てから日本行きの航空券を捨ててしまって以来、果たして日本に帰れるのか問題やら色々ありつつも皆さんのおかげでついに11月中の帰国が決まった柴田。
なんだかんだで帰国まで残りわずかになってきたからここからはザグレブ周辺で旅あがき。ザグレブからモンテネグロに7€の激安飛行機で到着したら物価も安かった。
大らかな雰囲気に癒されながら地図で見つけた可愛い町コトルに行くとホステルでいろんな旅人と友達になる。その中の一人、ルイという青年がボートツアーに誘ってくれて一緒に行くと、そのあともしつこくついてきた。
ようやく一人になってブドヴァという次の港町に移動するが…
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ブドヴァに到着したのも深夜。
行きながら予約した家に向かったら表示されていた地図は完全に間違っていて向かい側の家に入りかけたけど、その家の人がとても親切に案内してくれて無事に目的の家に入れた。
コトルではドミトリーだったしモンテネグロはそもそも宿も安いので数百円程度のアップグレードはしてもいいよね?という気になって、
ブドヴァで海のそばの個室を予約したんだけど、
帰る頃には正直これならドミトリーのホステルを予約したほうが良かったなと思っていた。
清潔さや立地的にはなんの不満もなかったけど、
大抵の場合「人の家」なのがプラスであることが多いんだけど、ここでは人の家であることが不便だった。
一応お金を払って泊まってるから、次の日に荷物を置かせてくれたりはしたけども
まずチェックアウトの時刻にソッコー家の外に出された。
朝ご飯食べたり支度をしたりは、庭にあったベンチでそそくさとした。
ゲストハウスであればチェックアウトの時間は、とにかくベットを空けて鍵だけ返せばそのあとでゆっくり共有スペースで朝食作ったりシャワー浴びたり支度したり…自由に使える。
この一軒家の宿では夕方に荷物を取りに帰ってきたときも、
お婆ちゃんが鍵を開けて荷物を持って出てきてくれたから、ビーチ帰りといえどシャワーを借りれるかんじじゃなかった。
それどころかトイレすら
借りてもいい?って聞いたら、なんか呆れたようなウンザリしたようなリアクションをされたので
なんじゃこの意地悪婆さん!もういいわ駅でするわ!
とプンスカおさらば
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ま、チェックインからチェックアウトまでで充分な人にはいいとおもう。綺麗だしそんなに高くない。一泊2500円くらい。
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たまに違う色のも見る
家を出てからほどなくして旧市街に入る。
ここの旧市街も石の塀に囲まれた一角で、中と外では別世界。
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綺麗でかわいい旧市街だけど観光地化されすぎてるな。
コトル以上になんかお観光マダム向け♪みたいな雰囲気があった。綺麗すぎるというか。
かわいい新しいお店があまりにも並んでいたのだけちょっと残念だったなぁ。
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その旧市街の奥からもう海が見えて美しいしそのあたりにある教会の近くで演奏していたストリートミュージシャンの曲がすごくよかった。
カントリーな、伝統的な、雰囲気のある音はもともと好きだけど、彼はオリジナルの曲を演奏してその場でCDも売っていて、、買えばよかったな。
美しい音楽だった。
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さて、泳ぎに行きますか。
この周辺にビーチはいくつもあるんだけど、歩ける範囲で少しでも街から離れた方が綺麗だろうと思ってちょうど良さそうな場所にあるビーチを見つけた。
海側の出口から旧市街を出ると、大きな広場のあと海沿いをずっと進んでそのビーチに行ける道があった。そこを進む。
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着きました。
とってもかっこいい、広いけどプライベート感のあるビーチ!
実際はしっかり地図に載っているけど、秘境のビーチみたいな雰囲気で良い😍
かんかん照りで暑くて夏の格好をしていても、
もう10月後半。
シーズンオフなので、ビーチが人混みということもない。
夏に来たらとんでもないことになってるんだろうね。
このくらいの季節になると泳げるような気候かは本当に日による。もともとヨーロッパの太陽は強いから晴れていれば暑いけど、太陽をなしにしても空気や海の温度も日によってまちまちなの。
この日は完全に泳げる気温だった。
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それでもクリアな海に入ると冷たくて、はじめはやはりキャーーーとなった。
おばあちゃんやおじいちゃんも平気でスッと入ってるけど私はほんと冷たさに弱い。アジア人だなぁ。気合をいれながら少しずつ入っていく。
一度肩まで入るとこっちのもん。ゴーグルもあるから頭の先まで入って潜ると、あぁスッキリ。
浮きながら眺めても本当に美しい海!
入ってからは最高級のシルクに包まれているかのように気持ち良い。ずっと浮いていたい、空中みたいに…摩擦を感じない。
でも仰向けで浮いているとあまりに強い日差しに顔がやられるから繰り返し潜る。
海から出て石ころビーチに広げたタオルの上に転がってジリジリポカポカしていると、その時連絡してきたのがまた昨日の、ルイ。
「どうせなにも予定がないからブドヴァに行く。もう着いた。どこにいる?」
オーマイガ、また現れたな😱と思いつつもビーチになにかあるだろうと思って水も持ってきてなかった私はちょうど喉が乾いていたから
「水とビールと適当にスナック買って来れる?」とそのビーチの場所を教えた。げんきんなやつ。
でもルイより先に、マーケットに行ってきたらしいおじちゃんが一本お水をくれた。このおじちゃんはこの街で働いている外国の駐在員で、たまにここに泳ぎにきているんだそう。
泳いでる時になんとなく話しかけられ、お互い何をしてるのかとかプカプカ浮きながらお喋りして、喉乾いたけどここには何も売ってないねーとか言ってたの。
そしたら私がビーチで転がって眠りかけているあいだに私のぶんまでお水を買ってきてくれていたみたい。いつのまに!
とりあえずそのお水で乾き問題は解決したけど、ほどなくしてルイも到着しちゃった。😂
でもビールも、私が好きそうな辛いスナックも買ってきてくれていて、それが意外にも美味しくて2人でバリバリあっというまに食べた。
今日もずっと一緒になったらかなわんな、と
「このあとはあなたは旧市街で遊びたいんだよね?私はさっき旧市街もうまわってきたから私は一人でどこかのカフェかなんかに行くからねー」
って強調しておいた。
ずっと誰かと一緒なのはやっぱり1日がもったいなくかんじちゃう。
でもハッキリ言えばそれ以上にしつこくは言って来ないからやっぱり良い子。現代っ子。
満足するまで泳いで、太陽でしっかり乾いてから私たちはビーチをあとにする。
そしてバスの時刻までにギリギリ行けそうな街はずれの教会を地図に見つけたので、
1人になった私はとりあえずそこまでお散歩。
ここがその教会。
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地元の人に愛されている、神聖と穏やかが同時にある素敵な場所だと思った。
近くには可愛い橋もあるし、誰の犬だか知らんけど2度もすれ違ったからお互いにキャーッとなっちゃって戯れた。
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そういえばブドヴァの街でATMで20€キャッシュアウトしようとしたら4300円くらいだった!えぐいでしょ。
だから一旦やめたら路上の旅人が「安い手数料のATMはあっちにあるよ」って教えてくれてそっちで試してみたら3400円くらい。ATMもマシーンによって結構変わるんだね。
どっちにしても円安すぎて泣けるけど。余裕がある時は何個か試してみることにしよう。
そしてここからはバスでザグレブに帰っただけなんだけど
ここでもモンテネグロに来た時に感じた、
急に時代が遡った感覚、異国に来たようなかんじをまた体感することになる。
まず今更この時代にバスのチケットが「プリントアウト必須」な空気がある。
それでもドライバーによって気にしないからそれまでの国内バスでは感じ良くフレンドリーに話してれば問題なかった。
「このサイトにプリントアウト必須と書いてあるけどいらないの?」って駅のスタッフに聞いた時も別になくても大丈夫だと言われた。
だからザグレブ行きのバスでも問題ないだろうと思ってプリントアウトはしていなかった。
そして出発の5分前くらいにブドヴァの駅について改札を通ろうとしたら「印刷必須だからここでしてくれ」と言われる。
まぁその場で印刷してくれるのならまだ少し時間もあるし良かった、と受付に書いてあるEメールアドレスにチケットを送信したけど送れない。
そのときいれてたインターネットだけのSIMカードが問題なのかな?
とにかく2度ほど送ってみても受信してなさそうだったからこのスマホで今メールは無理なんだと諦めて、
メールは事情があってこの携帯からじゃ無理!でも既に支払ってるからなんとかして!と言ってたら受付の人が紙に何か書いてくれて、5€請求してきた。
結局その紙はなんだったのか英語じゃないからよくわからなかったけど、とにかくそれで通してもらえた。
最後も危なかったけどやっぱり印刷してなくてもなんとかなったーーーと安心して、あとはバスでよく眠れるかだけ…
のはずだった。
けどモンテネグロからクロアチアに入るあたりで一度全員おろされてバスを乗り換えた。パスポートコントロールでおろされることはあっても長距離バスで乗り換えさせられるのは久しぶり。
そしてもうクロアチアに入ってから、もう一度更にバスを乗り換えた。ドライバーも変わったので例の紙と携帯を見せて説明した。
英語が通じてなくて「印刷必須だからこれを見せられても乗せれない」と言われたところを、ブドヴァを出る時から同乗していたスタッフが現地の言葉で説明してくれて無事に乗れた。
しかしドブロヴニクに入ってまたバスをおろされて運転手が変わった。
そのときにはもう説明してくれるモンテネグロ人がいなかったしだれもそのことを引き継いでくれてなかった。
だれも引き継いでくれない状況で、頭…ものわかり悪そうな運転手!おわった!
わかってくれようともしないかんじで、乱暴に
「とにかく乗れねーよインフォメーションに行け!」とか言ってる。
こっちも「いいから聞けやこれで乗ってきてるんだからそっちが引き継ぎするべきだろーが60€以上払ってんだよこっちは!アホなんか!」
と怒鳴り返してたけど英語が伝わってないんだから意味がない。
毒づきながらしゃーなしでカウンターに言って事情を説明する。
でもやはりそこでは何もできない。すでにクロアチアで違うバス会社だから。説明してる間にやはり乗り継ぐはずだったバスも行ってしまった。ふぁっk.....
結局ここで新しくドブロヴニクからザグレブ行きのバスをまた書い直すはめになった。
これは一旦乗せた以上、前の会社が、ドブロヴニクからザグレブ間を返金すべきだと思うけど、
とりあえず皆さんはこのあたりでのバスは印刷をすることをおすすめします。
オンラインチケットにコードついてるのに二度手間、実にくだらんけど。
次のバスを待ってる間、
その駅についめるバーの店員がなんとかならないか受付の女性に話に行ってくれたり、
「印刷必要なんてまったく意味がわからないよね、馬鹿馬鹿しい…」みたいなことを言いつつ、チケット書い直したがっかり女を励ましてくれた。
そして「ドブロヴニクはとくに厳しい、なんかめんどくさい場所なんだよ」だって。そうらしい。
そんなこんなで行きは7€の飛行機だったが帰りはバスで100€弱
というトンチンカンなことになってモンテネグロプチ旅は幕を閉じる。
バタバタしたけどこれでなんとか
翌日からイタリアに行ける!
ザグレブからまた朝のバスでトリエステへ
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![旅人Chihiro Shibata](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/26499465/profile_7961492828a4bbfd508eb49c6ab09ae8.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)