大地が息を吹き返した話〜住人用の農園作り〜
マンションの横のいちぢく畑の一部を
住人の方用の畑にしようと思って、
何本か切ったいちぢくの根の取り除きを
芳花園の庭師:橋本さんにお願いしていました。
はじめはほんの軽い気持ちで
「根っことるのお願いしまーす」
と。
そうしたら橋本さん
「ついでに畑予定場所一帯の天地返しもしましょうか」
と。
へーっ!そんなこともできるのですか、
それはもちろんお願いします!
と
そんなノリではじまった畑の土壌整備。
当日、
小型重機できて下さり、いざっ!
。。。
ところが。。。
天地返しをしようとしたところ、
全く重機のショベルが土に入っていかない。
深いとこは20cmくらい入るのだけど、
浅いとこなんて5cmくらいっ。
しかも浅いとこの面積が広いっっ。
まさかの「天地返しができない」という展開に。。
ショベルが入らないということは、
土が硬いということ。
土が息してない=土に生き物が住める状態じゃないということ。
この状態を畑にするのは、
土の中は触らないで上から大量の真砂土を入れるしかない。。とのこと。
ショボンとして
その日の作業は終えました。
そうしてたら夜、再度橋本さんから連絡があり、
大地がこのままではしんどいから、下のほうから深く掘り返して砂利等も取り除いたほうがいいんじゃないか、、と提案いただく。
土が息できるようになる!
わぁお、ぜひそうしましょう!
とお願いしました。
橋本さん考案の方法での、大地の掘り起こし。
今度は大きな重機&ショベルがスケルトンになっているので決行!
硬い土を深々と掘り起こし、
出てきた大きな石やセメントの塊を取り除き、
土をほぐし、、
という大掛かりな作業が、
橋本さんの見事な重機操縦でなんとか一日で終わりました。
硬い土の下の土はすごかったです。
青灰色で変な湿り気があって、そして臭い。
こんなとこには絶対住みたくない。。
全く息ができない(むしろ腐っている)状態の土をはじめて知りました。
そして、
全ての作業が終わった時の土の状態はなんと!ふっかふか。
思わず裸足になってしまうほど、とっても気持ちいい。
たくさん空気が入ったし、硬いものは取り除かれたし、で。
大地の空気感がまるで変わりました。
そして、その上を吹く風もやわらかく優しい。
立ってるとふわっと包まれるようです。
こんなに変わるんだ。。。
「大地が息を吹き返しましたねぇ!」と、橋本さんとニンマリしました。
イチヂクの根っこをとったら畑になる♪、という軽いノリではじまった今回の作業。
最終、畑の大地を奥深くから掘り起こす、という大がかりなことになりましたが、
それにより空気感がここまで変わることになるなんて、びっくりでした。
畑の大地が、隣のマンションにも優しい風を運んでくれることでしょう。