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2024年1〜6月に鑑賞したアート

みなさま、おはようございます。
また読んで頂きありがとうございます。
2024年1〜6月に行ったアートを振り返ってみます。


1月


蜷川実花展 Eternity in a Moment

虎ノ門ヒルズのTOKYO NODEで開催されていました。雨の土曜日だったせいか、かなり混雑していました。どこもかしこも人だらけで、人が映らないように写真を撮るのが難しかったくらいです。今までの展示と異なり、クッションがありゴロンと横になりながら天井に映し出される映像を見ることができました。


もじ イメージ Graphic 展

もじ、本や商品のデザイン、Graphicについて色々なパターンを知ることができました。青山一丁目から歩いて行ったところ、青山から中学校の課外授業?と思われる中学生たちと一緒になり、こんな徒歩圏内に美術館があり、課外授業でこのような展示に行けるなんて、羨ましい!と思いながら鑑賞していました。体験格差を実感した日でした。


オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期 《終わりなき研究》

麻布台ヒルズギャラリーでの展示でした。体験つきの予約は、この写真の道具?を使って、壁に貼られているようなものが描けます。下の錘が動くことによってテーブルにセットした紙の鉛筆が回転して、絵を描くことができます。展示の最初の方でこれを体験したため、展示の最後までずっと描いたものを持ち続けていたのがちょっと気になりました。


落合さん 「ヌル庵:騒即是寂∽寂即是騒」

麻布台ヒルズで展示されていたものです。この写真は、黒電話の受話器を持って、何か質問すると落合さんの声でAIが答えてくれるものでした。答えが秀一でした。


ITOCHU SDGs STUDIO GALLERY 「異彩の軌跡展 with ヘラルボニー」

青山の伊藤忠さんのギャラリーで開催されていたヘラルボニーさんの展示です。寝転がって、絵を描いた本人と同じ目線になって鑑賞できるコーナーや、実際に作品を作るときに使った道具が展示してあり、なんでもないものを使っているのが驚きでした。

2月


モネ 連作の情景

モネのような有名な展示はどうしてもお客さんは大人の方が多くなりますね。フランスのデザイナーや調香師は頻繁に美術館、バレエ、オペラなどの芸術を見に行きます。最初の頃はそれを真似して美術館に頻繁に行くようになりましたが、もう今はいろんな作品を見たいという好奇心から行くことが増えました。本物を知らないと偽物がわからないし、たくさんの芸術家、たくさんの作品を見ることで歴史を知り、知識が増えました。本物を見ることがいかに大事なのかわかるようになりました。
モネは人気ですね。グッズを買うのに一生懸命な大人たちがたくさんいました。


村上隆 もののけ 京都

作品の大きさ、作品のテーマ、早くからNFT作品を作っていたり、世界で活躍するアーティストの展示はとても楽しいものでした。
海外の方もたくさん来場し、会場に入ってすぐの作品、絵巻物のような煌びやかに細かい作品は、平日のAMに行ったのにも関わらずじっくり見る人ばかりでなかなかゆっくり見れる状態ではありませんでした。作品の完成が間に合っていなかったものは、ごめんなさいというメッセージと共に可愛いイラストが描かれており、1つの作品になっていました。
髑髏の作品がある部屋のカーペットにも髑髏だらけだったのに、私以外その部屋の誰もカーペットを見ていませんでした。今回の展示の指示が書かれた書類まで展示してあり、裏側を見たようで嬉しかったです。
9/1まで開催されていますので、実際みに行ってみてください。

一番感動したのは、会場の外の壁一面に今回の展示に関わったメンバーと謝辞が映画のエンドロールのように長く長く書かれていたこと。
あぁ、だから世界に通用するアーティストになれるのだと思いました。
だって、自分がその一員だったら、こんなの嬉しいに決まってる!
https://kyotocity-kyocera.museum/exhibition/20240203-20240630


4月


hermes 展覧会「エコロジー:循環をめぐるダイアローグ」ダイアローグ2 「つかの間の停泊者」ニコラ・フロック、ケイト・ニュービー、保良雄、ラファエル・ザルカ

Hermesさんのギャラリーはいつも現代アートが展示されており、テーマが設けられています。1つ1つの作品と対話するように、何を感じ取るかは答えは無限大で自分の感覚を広げてくれます。


LV マーク・レッキー 個展「FIORUCCI MADE ME HARDCORE FEAT. BIG RED SOUNDSYSTEM」

表参道のLVで展示されていた映像作品です。マーク。レッキーさんが実際に体験していたイギリスのクラブでの映像を見ることができます。映像の音はこの写真のスピーカーから聞こえてきます。
8/18まで開催しているのでぜひ見に行かれてみてください。
https://www.espacelouisvuittontokyo.com/ja/detail


マティス 自由なフォルム

Henri Matisse いろんな国の美術館、もちろん日本国内の美術館でもよく展示されているのを見かけます。土曜日に行ったせいか、こどもから大人まで幅広い年代の方が来られていました。多くの作品が、フランスのニースのマティス美術館からの作品でした。この写真のフランスのヴァンスのロザリオ礼拝堂を再現された部屋がありました。光の加減によって、太陽の角度によってステンドグラスが床や壁に映し出される様子が綺麗でした。


ホー・ツーニェン エージェントのA

展示内容が一体なんなのかわからずに行ってみました。VRの映像が体験できる予約をとって行ってみると面白い体験ができました。
体験するまでの間、フェイスパックの上半分のようなものを耳にかけて一人一人VRゴーグルをセッティングしてもらうのを待ちます。他の人を見るとフェイスパックの上半分のようなものを耳にかけている様子がおかしくて、自分も同じような状態なのがなんとも恥ずかしかったです。待っている間、すでにVRを見ている人が立ち上がって宙で手を動かしていたり、座って何も持たない手で何かを書いている様子だったり、側から見ると何をしているのだろうかと笑いそうになる状態でした。
自分の番になったとき、チャージ切れだったり、ゴーグルがずれて片方しか見えなかったり、音が聞こえなかったり、ちょっと時間がかかりました。実際映像が始まってしまうと、立ったり、寝転がったり、手を必死に動かしている理由がわかりました。急にたつと高速エレベーターで急上昇するように動き、フラフラして何かを掴もうにも手は空を空回りするだけでした。それに、体感は急上昇しているようで実際には、先ほどまで座っていた座布団の上で立ち上がったにすぎず、またまた恥ずかしい気持ちになりました。
なんなら、体験している人たちのおかしな動きをもっと側から見てみたかったです。
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/HoTzuNyen/



ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?

ル・コルビュジエが建築した国立西洋美術館で、初めて開催されていた現代アートの展示です。入り口で国立西洋美術館ができた経緯を知り、西洋美術ではない作品を見ました。展示されていたアーティストたちはそれぞれ何かを訴えていました。現在も解決されていない社会問題を提起し、アートに興味がある人々に答えを委ねるように問いかけていました。
土曜日の18時以降だったからか思ったより20代と思われる人たちが多く、社会的なことに関心があることに驚きました。


真理はよみがえるだろうか:ゴヤ〈戦争の惨禍〉全場面

コレクションだったのか膨大な作品数でした。日本であんなにたくさんの宗教画を見たのは初めてだったかもしれません。海外の美術館でよく見るような作品がたくさんありました。松方コレクションの凄さを感じました。


宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO

描かれているのは笑顔がない無表情の人ばかり。ちょっと怖いのに、それなのに何故か忘れられないものばかりでした。宇野亞喜良さんは現在90歳。作品を描き続け、とても信じられないくらいパワフルな方ですね。


企画展 パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展─美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ

キュビズムが生み出された時代の色々な芸術家の作品を見ることができました。7/7まで開催しているようです。


6月


LV アイザック・ジュリアン Ten Thousand Waves

大阪心斎橋のLVで開催されています。
2004年にイギリスで起こった湾での遭難事故から出来た映像作品です。映像は50分くらいあります。

9/22まで開催されていますので、見に行ってみてください。
https://www.espacelouisvuittontokyo.com/ja/osaka/detail


MOZU ミニチュア展

今、近くにあるコンセントの差し込み口のサイズを確認してもらえませんか?そのサイズを見ることで、この写真の作品がいかに小さいかわかります。作っている映像は、ピンセットで一つ一つ作っており、何がどうなっているのか全部の作品をじっくりみてみたくなる展示でした。
平日の午後に行きましたが、親子で来ている方もちらほらいて、すごく楽しんでいたようでした。


金曜ロードショーとジブリ展

平日のAMに行きましたが、お客さんは家族づれ、年配の大人だけ、女性だけ、男女、一人、海外の方など様々でした。
こどもの頃から見たジブリの映画たちの歴史を辿るように展示が進んでいきます。このシーンが好きだったとか、この映画誰々と見に行ったとか、いろんな方の思い出話のきっかけになるような展示だったようです。映画が公開された時の状況や、どんな時代だったかなども展示から知ることができます。宮崎駿さんは脚本ではなく、漫画のような絵コンテから先に描き、作品を制作していくようです。そんな絵コンテをじっくり見ていたのはお客さんの中の20人中1人くらいでした。最近ハマっていた漫画「左利きのエレン」の6巻でNYのMOMAでエレンが言う「絵なんて見ちゃいないヤツが多過ぎる」というセリフがあるのですが、それを思い出しました。
でも、それはもっと前から感じていました。何年も前から美術館にくる人たち、展示内容によってはただ作品を見に来るのじゃない人たち、主役が作品ではなく美術館に鑑賞に来ている私になっている人たちを見かけるようになりました。それはもう、大人たちも同じようです。

映画のテーマで作られたフォトスポットのようなところは、列に並べば一人の方でも他の人が入らないようにセットだけを係の方が撮影してくださるので、お願いすることも可能でした。最後のエリアの王蟲はサイズが大きく、圧巻で、ちょっと怖かったです。
グッズも種類が多く、何か書いたくなってしまう気持ちになります。
鑑賞するには日時指定の予約が必要ですが、すぐにいっぱいになってしまうので、絶対行きたい方はお早めに申し込んだ方が安心です。
動画撮影はダメでした。そして写真撮影がダメなエリアがあるのでお気をつけください。
全国の他の地域も巡回するようですので興味があったら行かれてみてください。



それでは今日もbonne journée!

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