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学びが開いた「はたらく」への扉

ゆっくりとゆっくりと少しずつ自分の時間が動き出しています。1年前に表参道に仲間に会いに行って、「また働けるかもしれない」と思ったところからようやくです。

お母さんたちが働くことや仕事をつくることについて考える学びを再び自由大学でつくりたい。そう思った私は、早速講義を企画してみたのだけれど、なかなかこれでいけるというものができませんでした。そこで、調布で約10年前から自分に心地よく暮らし、働くことをテーマにセタガヤ庶務部などの活動をされてきた非営利型株式会社Polarisが主催する「おうちから起業講座」を受けてみることにしました。ちょうどコロナ禍が始まるタイミングで、結局全3回のうち1回しか受けれなかったのですが、この受講が新しい流れを呼び、今に至っています。

しかし講座を受講したものの、緊急事態宣言が出て、家族みんながうちで過ごし、自分が働くことなんて考える余裕もなく、もう1日1日がいっぱいいっぱいで過ぎていったのだけど、緊急事態宣言解除後、夫が出勤し、長女の幼稚園も始まり、次女の一時保育も解禁になると、家に残ったのは私1人でした。家族にはそれぞれ、家庭以外の居場所があるけれど、私の居場所は家庭にしかなかった。緊急事態宣言と言っても、私にはそれが日常だった。この事実がこんなにも明らかに目の前に現れたのは初めてのことでした。なんだかぽかーんと穴が空いたような、でもしーんと静かな一角が心の中に現れて、そこからふつふつと湧いてきたのは「やっぱり働きたい」という思いでした。私は家庭以外の居場所がほしいんだな、そして「お母さん」から1人の個人になれる場所が必要なんだな。前から思ってはいたけれど、その思いの強さに改めて気づいたのが緊急事態宣言解除後でした。

動き出すきっかけを探していたところに出会ったのが、ポラリスが主催する座談会でした。タイトルは、「子どものいる暮らしの中ではたらくを考える座談会」。まさに私が今考えたいテーマでした。その後も続けて、ポラリスの講座を受講し、そこで自分と同じ街に住む仲間との出会いもあり、お母さんたちの学びの場をつくりたいという思いがひとつ形になりつつあります。これは本当に仲間のおかげで、私は途中から参加しているに過ぎないのだけどすごい展開。

本当にゆっくりとなんだけど、1年前に自分の中に旗が立ってから、また学ぶことを始めて、今度は学びをつくる側に立つことも少しずつ始まって、私にとって「学び」というのが社会と関わる大きな軸になってるんだなということを改めて実感しています。10年ぐらい前に会社員をやってて悩んでいた時、自由大学で学ぶことが新しい扉を開いたように、また学ぶことで新しい扉が開いた。とはいえ、はたらくことを考えるより、子供と過ごす時間の方が圧倒的に長い中で、これからどう歩を進めていくのか、手探りな毎日なのです。

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