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出産前のお仕事×育児×思い でつくる仕事

働けるようになるのは2年後ぐらいかなと思っていたのに、友達の誘いに乗って元職場を訪れて「今のままでも働けるかもしれない」に変わった。現状が変わらなくても認知が変わるだけで働けることがある。これはある方が仰っていたのですが、まさにその通り。小さい子供が手元にいると何もできないように感じてしまうけれど、いつもと違う行動をとることが認知を変えるきっかけになるのかもしれない。

私は第一子出産前、「大きく学び自由に生きる」をテーマに多種多様な学びを展開する自由大学で学びの場をつくることを仕事にしていました。そこには仕事や食、IT、街づくり、他にもカテゴリーに括られない学びがたくさんありました。学びをつくるときに大切にしていたのは自分が学びたいことを学びにすること。暮らしの中での問いが学びになり、またそれが自分の暮らし、ひいては生き方に繋がっていく。暮らしと地続きに働くことがあって、それがとても心地よかった。

出産してからの日々もやっぱり学びにあふれてる。なにせ子育ては初めてのことだらけ。目の前にいるのは目まぐるしく進化していく小さな人。「この人の中でいま、何が起きてるんだろう」という問いはいつも私の中にある。ちゃんと学んでみたいなと本を読んでみようとしたこともあったけど、睡眠不足やら毎日のドタバタで結局学べないままにきてしまった。

子供の成長のことも学びたいけれど、育児をしながらそれと同じぐらい心にひっかかっているのは、自分のことを語る場がないということです。自分の将来のことだったり、毎日の育児でのちょっとした学びとか、知的好奇心のワクワクとか、大きなことから小さなことまで、ちょうどよい距離感で、ちょっとまじめなことを話せる場がほしい。それから、黙々と、でも時には息抜きして雑談しながら作業できる機会もほしい。何度かママ友の家に集まって、子供を横で遊ばせながら手仕事したことがあったけど、楽しかったなぁ。まぁ実際に手を動かせたのなんて20分もあるかないかみたいな感じだったけど。

私の場合、出産で渡米したり、その後2年半で戻ってきて次女の出産があったりとと環境の変化も多かったので、子育て支援の場とのいい出会いみたいなのも生まれにくかった。とはいえ、一人目を生んだ後、すぐにまた環境が変わるというのは取り立てて珍しい話ではないとは思っている。

出産後、一度だけ自由大学で「未来をつくる子育て」という講義をやったことがあります。それは長女が8か月のときでした。娘と2人で飛行機で14時間かけて帰ってきて、娘を連れて講義をやりました。今思えば我ながらよくやったなぁ。食、絵本、旅をテーマに、子育ての中での気づきを自分の生き方や家族のあり方に活かしていこうという試みで、妊娠中の方や、0歳から2歳の子をもつお母さんたちが集まりました。子育て経験を活かして仕事をするゲストのお話にもたくさん刺激を受けました。こういう学びの場もまたつくれるかも。

なんて、まったくゼロから仕事はつくれないから、育児を通じて感じてきた自分の思いプラス出産前の経験で、お母さんたちの学びの場だったり、お母さんという立場から離れて一人の個人に戻れるような場をつくりたいなと妄想したりしています。

そして、「また働けるかもしれない」から「働きたい。仕事をつくりたい」と気持ちがシフトした今、学びたいことは「どうやって仕事をつくるか」ということなのです。暮らしと働くがリンクし合う生き方を、今度は子供がいる暮らしの中で実践してみたい。また、産後は暮らしも大きく変わり、地域とのつながりも濃くなりました。自分が暮らす地域で働き、その地域をちょっとよくするような活動もできれば素敵。子供がいるからこその働き方を模索していきたいと思っています。

<補足>
自由大学の講義「未来をつくる子育て」については、「くらしと仕事」というサイトに講義レポートを受講者さんが書いてくださっています。ありがたい…。

子育てを楽しむことを通して、なりたい自分を考える。
家族と囲む「おうちごはん」について考える。
子どもと楽しむ「絵本の世界」
子どもと体験する「異文化の旅」

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