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30年住んだ東京から札幌へ移住

事の経緯

はじめましてchihiroです。2024年末にテレワークを理由に東京から札幌に移住してきました。職業はデザイナーです。
移住といっても生まれは北海道です。大学から東京へ出てそれからずっと東京で暮らしてきました。つまりUターンですが、引っ越してきた理由は完全に経済的なものです。
私が務めている小さなデザイン会社の経営が、数年前からどうやらかなり深刻にヤバい状況となり、個人的にも緊急に身の振り方を考える必要にせまられたのです。
ひとまず考えられるのはすぐにも転職ですが、当時すでに40代も終わりを迎える頃で、「この歳で転職なんてできるのか?」という思いと、独り身の気楽さから「なんとかなる」という危機感の乏しさから具体的な行動にはなかなか移れずに、考えだけはあれこれ巡って不安と楽観を繰り返すような日々でした。

ついに給料が未払に

そしてある日「今月の給料を待ってくれないか?」と連絡が来ました。
ついに来たかという感じで驚きはしませんでしたが、それでも自分がそんな状況に直面したときの衝撃は大きいものでした。
社内は大騒ぎかというとそうでもなく、当時から社員はほぼ全員がテレワークでコミュニケーションはチャットツールで行っていたので自分以外の状況がよくわからない。
そうしていると同僚の女性から電話があり「給料の件連絡来た?」というやりとりがあり自分だけではないだということがようやくわかったのでした。
その女性はすぐに辞めてしまいましたが、その後もどんどん人が辞めていきました。
売上に対して明らかに人が多く、貢献もしていない人たちが辞めてくれたことで、結果としてはリストラできたのでもしかして上手くいくかもしれない、という気もしながら、自分はどうしたものかと思案しながら勤務は続けておりました。

それから約1年半経ちますが、度々の支払い遅延を繰り返してもう未払は4ヶ月分にもなります。
ちなみに現時点でまだ会社は存続しています。業界の特殊な構造が理由で、デザイン会社の支払いは家賃や銀行への返済を除くとほとんどは人件費。
なのでそこを待ってもらえば、事業の継続ができるという謎の状態なのです。

次回はなぜすぐに辞めなかったのか当事者にしかわからない心境や、札幌へ移住することに決めた経緯などについて書いていきたいと思います。


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