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80’sジャパメタの魅力を語る 令和の若者よ、今こそ80’sジャパメタを聴け!
最近「Z世代」と呼ばれる10~20歳代の若者たちの中で昭和の音楽にハマる人がいるようです。
昭和といえば80年代後半~90年代にかけ訪れたみんな大好き“OKバブリー”があったあの時代。
あのハチャメチャで何でもありな時代に花開いた文化は、今とは違うパワーや華やかさがあってとても魅力的です。
筆者はそのころちょうど思春期で、いろいろと影響受けまくっていました。その中で最も魅かれたのは「ジャパニーズヘヴィーメタル」、通称「ジャパメタ」です。その独特の世界観は今の日本のロックシーンとは違い、かなり面白いです。
そこで今回はジャパメタドラマー歴20年を超えるの筆者が、その魅力について熱く語っていきたいと思います。
なお、筆者が推す魅力的なジャパメタバンドを「令和の若者こそ聴いてほしい 80‘sジャパメタバンド10選」という記事で紹介しています。
こちらも併せてお読みいただけるとさらにお楽しみいただけると思います。
ぜひ、ご一読ください。
≫「令和の若者こそ聴いてほしい 80‘sジャパメタバンド10選」を読む ≪
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ジャパメタの歴史
まずは、ジャパメタの歴史について軽く触れておきましょう。
起源は諸説ありますが、1960年代後期にJAZZバンドマンが海外アーティストの楽曲をカバーしたのがルーツのようです。
1970年代になると、ヘヴィーロックを専門にやるバンドがちらほらと出てきました。そして、1980年代に入りジャパメタというスタイルが本格的に確立されていきました。
新しいジャンルでもあったため当時は異質な音楽に分類され、あまり一般には受け入れられなかったようです。そんなこともあり、ジャパメタバンドたちは皆、活動拠点を海外に求めていきました。
しかし「LOUDNESS(ラウドネス)」の登場によりジャパメタ界に転機が訪れます。
デビューアルバムの『誕生前夜~THE BIRTHDAY EVE』がリリースされるやいなや当時の若者たちから圧倒的な支持を受けます。
そして、その後にデビューした「聖飢魔Ⅱ(セイキマツ)」がジャパメタを一気に一般社会へ浸透させることになります。
さらに追い打ちをかけるようにテレビ番組『三宅裕司のいかすバンド天国』が放送されます。後に伝説となったこの番組により、バンドの社会的地位は急速に向上します。
ちなみに現在デビューするアーティストはバンド形式が多いですが、それはこの番組がきっかけとなっています。
ジャパメタもこの波に乗って発展・拡大し現在に至ります。
最近はテレビなどであまり見かけなくなってきた印象もありますが、コアなファンに支えられ日本の一音楽として定着しています。
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魅力ポイント1 とにかくド派手
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さてここからはジャパメタの魅力をお伝えしていきますが、まずは見た目の魅力です。
とにかくジャパメタはなんでもド派手。ギターやベースの本体は変形か通常のものでも派手な柄が多い印象です。
変形ギターといえばLOUDNESS高崎晃氏のモデルでもあるランダムスターやその他にもフライングVなどが有名です。
そして3段積みのMarshallアンプが3~4セットドーン!と置かれ正に圧巻です。
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ドラムは基本セットが2バス・2タム・2フロア、大口径で超深胴、シンバルも「そんなに使います?」ってくらい並べるのが王道でした。
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次にステージセットです。群を抜いていたのは聖飢魔Ⅱでバンドの世界観を作るためかなり大がかりなセットでした。
他のバンドでも炭酸ガスや火柱などの特効(特殊効果)は大体ありました。聖飢魔Ⅱデーモン閣下の得意技「火吹き」という演出もありましたが、今は消防法も厳しくなり衰退してしまいました、残念。
最後に衣装です。こちらも聖飢魔Ⅱが断トツですが、基本ピチピチスパッツに厚底のロンドンブーツ、上半身は破れたTシャツにトゲトゲのライダーズジャケットが定番です。
すべてがド派手なジャパメタバンド。ライブではみんなで一緒にヘドバン(ヘッドバンキング)して、次の日は首の痛みが勲章というのがテンプレでした。
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魅力ポイント2 沁みる楽曲
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ジャパメタの魅力は”見た目”だけではありません。楽曲も本当に素晴らしいものばかりです。
ついつい激しい音楽や演出に目を奪われがちですが、ジャパメタの曲は違います。ちゃんと日本の心、演歌の魂が受け継がれているのです。
ジャパメタと演歌、実は共通点が多いと言います。マイナーな曲調とか発声の仕方とか。筆者の友人のボーカリストたちも演歌を勉強している人がたくさんいました。
日本にはストーリーの中に裏メッセージを込めるような歌が多く、聴き手はそれに共感をします。
ジャパメタの歌詞もそうで、聴いたあとには共感したり考えさせられたりと楽曲をじっくり噛みしめられます。
海外バンドの楽曲ではあまり味わえない日本独特の感性は、ジャパメタにもちゃんと宿っています。
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魅力ポイント3 超絶プレイテクニック
ジャパメタには演奏で魅せる超絶テクニックというものがあります。
バンドの花形といえばギターです。速弾きやライトハンド、スウィープ奏法など曲の合間でたたみかける超絶テクニックには目を見張ります。
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ドラムも負けていません。楽器のアンサンブルにおいて土台となるパートなので単純に目立つというのもありますが、それゆえ超絶テクニックが飛び出すと思わず目を奪われてしまいます。
途中でドラムソロのコーナーがあると、もう興奮は止まりません。
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そしてベースです。一見地味な印象ですが、そんなことはありせん。曲中でのカウンターラインは絶妙でとてもカッコいいです。
ベースソロのコーナーやドラムとセッションするリズムパートソロなどでの超絶スラップ。職人技を目の当たりにすることができます。
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それぞれが個性あふれるテクニックで楽器の魅力を披露してくれます。
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結論、ジャパメタは最高!
さて、ここまで80年代ジャパメタの魅力をご紹介してきました。音楽は時代による変化が非常に激しいものですが、その中で発展しながらもスタイルを貫くジャパメタからは学ぶものも多いです。
現役で活躍しているアーティストもまだたくさんおられますので、この熱い魂が消えないうちに「若者たちよ、今こそジャパメタを聴け!」ということで、これからもジャパメタ文化をつないでいってほしいと願っています。
「令和の若者こそ聴いてほしい 80‘sジャパメタバンド10選」という記事では、魅力あふれる筆者の推しジャパメタバンドたちをご紹介しております。
こちらも併せてお読みいただけるとさらにお楽しみいただけると思いますので、ぜひご一読ください。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
chihirock☆star