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あっくん(下ネタ)
こんにちは、兄弟ユニットNEW CINEMA WEEKEND 81のベースボーカルの智啓です。今回は僕にとって印象深い少年時代の滑らない話でもあり、下ネタでもある遠い記憶のことを文章にしてみようと思う。
まず最初に断っておきたいけれど、僕は下ネタを好むタイプではなく、居酒屋で酔っていようと自ら下ネタをガンガン喋ることはほぼなく、その場にいる相手が下ネタ好きな場合は会話をあわせて乗っかるくらいの男です。
ただ今回はどうしても年末面白い話を書き残しておきたくて、筆をとったわけであります。なので下ネタ嫌いの紳士や貴婦人はこの点線で読むのをやめてください。
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一線を超えたあなた、いいですか?
本当に、いいんですね?
わかりました、語ります。あの日のことを(遠い目)
あれは僕が中学1年のこと。
僕個人的には性的な芽ばえが遅かったため、異性の身体がどうとか、好きな相手に告白しただとか、そんなことはどうでもよくてブラックバス釣りにハマっていた。しかし、僕の周りの以下友人たちは「女の子」や「女性の身体」に興味しんしんでそんな話題ばかり話していた。その中に"あっくん"がいた。
■登場人物(すべて仮名)
やーちん
なおや
あっくん
ひろや
家の近く、坂道を超えてラーメン屋の裏に広がるドブ川、いやそこは川とも呼べないくらい汚い沼だったものの、僕らの最高の遊び場で、学校終わりや休みの日はくる日もくる日もブラックバスを釣りに行った。
ある夏の暑い日だった。僕らはいつものように釣りのポイントを探してドブ沼の淵を歩いていると草むらの中に、Hな本が数冊捨てられていた。余談だが、Hな本はなぜ川やドブや海辺などの水辺に捨てられるのだろうか・・・それは大人になった今となってもわからない。一つわかるのは捨てる神あれば拾う神もあるということだけ。
僕はウブだったので、みてはいけないものをみたかのように目を逸らしたのだが、友人たちはすぐに走り寄りむさぼるようにページをめくっていた。そして、誰が言うでもなく「そのまま置いていこう」とう結論になった。
今思えば誰しもがソレを持って帰りたかったのだけれど、それを言い出すには人生経験と勇気があまりにも足りなかったのだろう。もちろん僕もだ。
そして、H本を草むらに残したまま僕たちは歩き始めたブラックバスを求めて。黙々とルアー(擬似餌)を投げながらポイントを移動していく。ふと周りを見わたすと”あっくん”がいない。
ひろや、やーちん、なおやはいる。
みんなに「あっくんおらんな。」というと「ほんまや、おらんな。」となった。
あっくん以外のみんなで元来たコースを逆に歩き、先ほどのHな本がある場所まできた時のこと、そのHな本があったあたりの草むらが揺れていた。
僕らは「あっくん?!」と声をかけたところ、草むらからあっくんが飛び出してきたのだ。そして「ど・・・どうした?」などと言う。その時僕らはあっくんの言葉など聞いていなかった。なぜなら、
あっくんのズボンの上からちん●んの先が飛び出していたのだ。
こんにちは、赤ちゃんならぬ、こんにちは、あっくんのちん●んだったのだ!
なおやが「あっくん、仮がでちゅうで!」というと、光の速さであっくんはソレをズボンへと押し込んだ。電光石火とはまさにこのことだ。
そのインパクトが凄すぎて、結局そのHな本をどうしたのかは忘れてしまったけれど、今思えば可哀想なことをした。今だったら事情を察することだって容易にできたはずなのに。
そんなあっくんは今釣具屋で働いているらしい。・・・らしいと言うのは僕は中学を卒業してから仲のよかった友達と一度も会っていないから。彼らは地元の高校へ、僕は若干遠い市内の高校へと進学してしまったからだ。
あっくんは「いわんといて!いわんといてよ!」と狼狽していたが、僕らももう30才をとっくに越えもう40才ヘ向かう年齢。
そう、もう誰に話したって時効なのだ。
〜fin〜