
北へ 55「感傷旅行でつかまえて」
秋野ひとみ「つかまえてシリーズ」全95タイトルを全巻レビューするのが目標。無作為に選び一冊ずつ順不同にいきます。
55作目「感傷旅行でつかまえて」1999年
桜崎事務所メンバー、全員で北海道旅行へ。
前回の事件「秘密の花園でつかまえて」の結末の悲惨さに由香は落ち込んで元気をなくし、事務所メンバーは心配する。菊地さんは由香を元気づけようと、自分の実家の別荘がある北海道への旅行を提案する。ブルートレインの切符を六人分手に入れ、由香と左記子、圭一郎圭二郎、菊地さんと明くんで出発する。
事件が起こるまで、156ページかかる。また脱線か、それにしても前置きが長いなあ。と若干疲れつつ読み進める。
明くんの復帰、挫折、再復帰をメインにしてるからだろうけど、今作は事件のほうがオマケで、休んでろと言われつつやっぱり解決した由香は安楽探偵椅子もいいとこ。こんなことがリアルにできたら天才だよ。皆が聞いてきた証言をぼんやり聞いて、あ、あたし犯人がわかったわ、って。
皆で旅行に行って、そこで知り合った人々と集まって自己紹介し合って盛り上がるなんて、現実にはないことだけどこのシリーズの旅行では絶対ある。というか、事件を起こすためなんだから当然か。
何作も読んだ同じ設定と展開です。
このころから、菊地さんと圭二郎さんと明くんの見た目描写アゲがひどくなる。