
愛憎 60「ガラスの城でつかまえて」
秋野ひとみ「つかまえてシリーズ」全95タイトルを全巻レビューするのが目標。無作為に選び一冊ずつ、順不同にいきます。
60作目「ガラスの城でつかまえて」2000年
依頼人が事務所を訪れ、ある殺人事件の容疑者にされている友人を助けてほしいとの相談。こういうパターンはけっこうあって、この探偵事務所を信頼した理由として使われるのが左記子の大姑である斎藤かね子さんというおばあちゃま。
左記子が大量のサンドイッチを作ってくる面白い話が合った、と記憶していたけど何しろ作品数が多すぎるので何のエピソードがどの作品にあるのか思い出すのはとても難しい。自分用の覚え書きのためもあり始めたこの全巻レビューなのでここで。
「サキのサンドイッチは、この「ガラスの城」」です。
マトモなものもありゲテモノ(シシャモとか納豆とか)もあり賑やかに試食するシーンはとても楽しい。
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つかまえての登場人物は、わりと狭い世界で好きになったりなられたりし合うのですが、依頼人たちにもそういうパターンが多い。殺人事件の動機になることが多いから仕方ないんだけど。
一人の女性を数人の男性が思い続けてる、パターンが一番多いかな。逆パターンとしては圭二郎さんのことを由香と蓉子さんの二人が愛しているけどこれは例外。
由香のことを圭二郎さんと菊地さんと明くん。左記子のことを弘毅さんと速水さんとダンディと律泉さん。
今回の依頼人も親しい間柄の愛憎によって起こった事件。
スカーレットレターにだけはどうしてもできなかったという告白が涙をさそう。