見出し画像

怖め上下巻 ㉔「幽霊屋敷でつかまえて」

秋野ひとみ「つかまえてシリーズ」全95タイトルを全巻レビュー。
無作為に選び一冊ずつ順不同にいきます。 

24作目「幽霊屋敷でつかまえて上下巻」1993年

上下巻旅行ものつかまえてあるある。
目的地に着くまでが長い。
上巻の半分以上を過ぎてもまだ到着しない。

「他人の館(ひとのやかた)系」と呼んでいるのですが、遭難のような形になったメンバーが偶然そこにあった他人の館(けっこうお金持ち)に泊めてもらうことになってそこで殺人事件などが起きるパターン。

見分けがつかなくなる。明くん初登場作の「怪しい別荘でつかまえて」しかり、スキー旅行の由香と左記子がたどりついた「恐怖館でつかまえて」しかり。
メイドさんがいて、そこで出される食事が豪華で美味しそうなシーンが共通にあり、おしゃれな洋食のメニューのリストが出てくる。

下巻になりようやく、今回の事件が展開し始める。

いかにも怪しい人物がひとりいて、行方不明の人が複数いて、登場人物の誰もがこの人こそ殺人犯と決めつけながら進み、実は意外な真犯人を由香が見つける。

当時はこの話って長くて読み応えがあり、スリルもあって怖くて脇エピも面白くて、とどちらかというと好きな作品だったけど、今回の読み返しではそう思いませんでした。

他人の別荘系は、睡眠薬を盛られがち。





いいなと思ったら応援しよう!