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日記 2023/03/25〜03/27 肺炎発覚とキングオブコントの会

2023/03/27(月)
わたしはわたしの日常エピソードと文章がわりと好きなので、たまにでも日記を書いたら少しはわたしが満足するかも知れない。今回は過去を遡る形で書いてみる。すきなものの記録をとって、少しでも気分が、心地がいいものを思い出せるようにしておきたい……。
キングオブコントの会2023をTVerで観る。空気階段とかもめんたるが好きで、他のファイナリストも錚々たる面子だし好きだが、やはりこの二組の担当ネタ(家族写真、亀教)が今回のコントの中でも好きだった。ただ、サスペンスドラマもすごく好きだったかも。コントを楽しんでる感が強くて。やっぱりメンバーが大御所すぎるし、頻繁にやってるわけでもないから、私はもう少し定期的にやってるコント番組で気心知れてきたメンバー同士がそのメンバーを使って起こす爆発が好きかも知れない。昔からコントより漫才と思ってたけど、ごっつ、笑う犬、水10で育った世代だし、なんだかんだコントは好きなのかもしれないと昨年から感じている。最近のだと関西コント保安協会とかも好きだった。松ちゃんの新作コントは、トリじゃなくてよかったな、という感想……。発想とか展開が、ちょと不足していて、時間もなかったんかなぁて。日村とだけやるっていうのも、人数たくさんいると大変なのもあるだろうし。松ちゃんのコントは、センターで働くおっちゃん像がもっと深入りできるか、せめて操作される側が松ちゃんが用意した映像であってほしかったな。亀教であった台詞、松ちゃんも言及してた(気に入ってそうだった)「儀式の前には、安いカレーが食いたくなるんだよ」のような、奇妙な味わい深さもすきだが、そこまでケレンのないあるあるでいいので、どこかにあのセンターがあって……という世界観をもっと感じたかった。キモ批評はするつもりなかったけど癖になってんだ。おわり。

2023/03/26(日)
肺炎でまだ発作的に咳がでて、1分以上咳き込み続けることも多く、夫が声を掛けたいけど言葉選びに悩んでいる姿をよく見た。大丈夫?大丈夫じゃないよな〜……でも大丈夫?て聞いちゃうんだよな〜……というような具合を毎度咳き込む度に律儀に繰り返している。優しくて、心配されたい人はこのようにされたら、大満足やなと思った。夫に対して辛いなと思ったこと、伝えたことも忘れるくらい彼は矯正してくれているんだと思う。すごいことだ。私は特に治せていない悪癖が多いから、私なりに彼をたくさん愛さないと愛想を尽かされそうだとたまに思う。こういうことの一つ一つを覚えているのと、大局的に見て彼は私の味方であるという感覚を覚えているから、家事やら仕事やら頑張ろうと思える。そういった家族が歳を取ってから得られたことは、純粋にすごいことだと、生家でほんのり苦労した身として感じる。


2023/03/25(土)
年末に新型コロナウイルスに罹ったときも2月に入るまで咳がまだ残っていた。今回も先週引いた風邪がちっともよくならない。お医者に診てもらってもコロナでもインフルエンザでもないとのことで、週初に出してもらった喉風邪用の薬を飲み続けて5日以上経つ。途中39度に近い熱が出るもすぐ引く。まだ夜は眠れないほどの咳でなかなか体力が回復しない。
無視できないくらいのデバフを感じて、もう一度同じお医者にかかると、問診でいつから、どのくらい、といった質問が複数される。正しいやりとりなのに、問診で色々と質問されているうちに、自分の表現や記憶が正確なものか自信がなくなっていく。血の混ざった痰の表現が難しかった。わりと風邪を引くとよく出るので、誰でも同じようなものだと思っていたものの、その形状?状態がなかなか伝わらず難航した。繊維状の赤いものが……繊維状?とか、単語に反応される度に、言葉の使い方を誤ったかと萎縮する。子供の頃はよく辞書を引く子供だと褒められたのに。今は、言葉をよく誤用して恥をかいたり、読みに自信がなくて単語を使うのを避けるような場面の方が胸にすぐ浮かぶ。ふーん、こういう言葉があるんだな、と思ったものは私はすぐ使いたいけど、最近その欲を抑えていて、勿体ないように思った、今。言葉をよく知っていると、物事をよく知ることが出来る。なぜこの熟語はこの漢字で成り立つのか、その文字の用途。起源まで知れば記憶に残る。昔はそうやって、単語もCDも本も手の中にひとつずつ追加されていくのが嬉しかったのに、今はもう手に負えない。手に負える分だけ生きたくて、日記を書いている。
レントゲンを撮ってすぐ結果をお医者さんと診ると左胸にわりはっきり白いモヤがある。肺炎ぽいね、CTも撮ろうか?と言われて、あ、はい。と応えるとじゃあ撮ろうねと返され、え、今のは私に決定権があったのねと驚く。
生まれて初めてのCT。めちゃくちゃ宇宙ステーションっぽい見た目だけど、撮られてる間はめちゃくちゃコピー機に入れられた紙の気分だった。スキャンされている。X線に比べ、CTは結果までそこそこ待ったかも知れない。待ち時間に血液や尿の検体検査も済ます。先生に呼ばれ一緒に自分の体を輪切りにしたスクショを繋げて動画にしたみたいなものを見せられる。左の肺に白い火花が散っている。X線のレントゲン図で見るモヤより、どこかで見た気がする「肺が白くてショックを受け……」というのをCTでやった。なんとなくレントゲンの白いモヤは間違いかな?と思ってる自分がいた。CTでしっかり見せつけられ、ショックだしお医者の推論はやはり正しかったのかと当たり前かも知れないが感心してしまう。レントゲンで見たら女か男かぱっと見では素人にはわからないのに、CTだと脂肪の塊の胸がしっかり山を作っていて、男の人のCT画像のイメージが強かったことを知る。こちらがお腹側と言われずともわかる意外性。
肺炎になってしまった。何もわからないけど、夫に肺炎と診断された速報を送る。異常な咳だったもの、とお互い納得する。喀痰検査もやりますかと言われ、??と思っていたら、痰を出す必要があるという。出ないわよそんなすぐに、と思いながら10分以上かかるかも……と切ない顔をして、待合室で痰に励むのも……と離れた検査室前でうつむいて頑張る。クリニックに着いたときに一試合目が始まったセンバツはもう次の学校の紹介をやっていた。高校生が高校生をやっていることを期待され、期待以上の高校生をやっていてすごい。微熱で少し朦朧としながら励むも、断念。月曜日朝イチにまた検体を持ち込むことにする。自分より若いと思われる看護師さんに赤ちゃんのように優しくされたり、老人のようにいなされたりするから、病院は自分の立場が患者、ケアされる側として身元とは隔絶された存在になったような、不思議な気持ちになる。発熱外来で来るときに言い渡された5千円くらい持ってきてください、との言葉を大きく裏切る会計を言い渡され、スーパーのATMまで小雨の中走った。走ったら呼吸しにくいわ肺がめちゃくちゃ痛いわで肺炎を痛感した。

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