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ライン・オブ・デューティ 汚職特捜班4
Line Of Duty(イギリス/2012~)
シリーズを通して、一旦視聴をスタートしたらもうやめられない、という定評のあるまさしく徹夜ドラマなのですが、特にこのシリーズ4が印象に残りました。
※以下ネタバレ含みます
職場での根深い性別差別、人種差別。出産育児への軽視と風当たりの強さ。当たり前の事として行われるセクシャルハラスメント。
凄惨な現場の後でも家事をしなくてはならない日常。一切手伝わず、疲れ切った姿を見ようともしない家族。
そりの合わない同僚。
そして、失敗は許されないピリピリした空気。
ロズ・ハントリー警部の心が、毎日少しずつ、削られていく過程がつぶさに描かれていきます。
ひとつひとつはありふれていて、小さな出来事。
けれども、積み重なり、ハッと気づいた時にはもうすでに手遅れで、それは途方もない巨大なものとして襲いかかってくる――
生真面目で家族思いのハントリーが、
こつこつと努力を重ね、常に職務に忠実だった鑑識のティムが、
ふとした事をきっかけに、大きく人生を踏み外す瞬間を目の当たりにし、しんしんと凍えるような心地を味わったこのシリーズでした。
もしもあの時、娘達が皿洗いを手伝っていたら、もしも、部下がハントリーをただただ盲信していなかったなら、もしもティムを訪問せず、電話で済ませていたなら、もしもティムが料理中ではなかったのなら――
もしも、もしも、数限りない分岐点を越えて、悲劇は起こってしまいました。
誰ひとり、凶悪な人間はいませんでした。
どこにでもいる、普通の人々だったというのに――
魔が差す、とはよくいったものです。
ふっと黒い影が差す瞬間は誰にでも訪れます。
その瞬間、何を選び取るのか。
何を選んではいけないのか。
そう、訴えかけてくるシーズン4でした。
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