ひたすら高みを目指した者だけが天才と呼ばれる-フラジャイル-
「フラジャイル 病理医岸京一郎の所見」が大好きで、岸先生に、うざっこわっ、と言われるほど読み返しています。
某医師が、毎日が98%の苦しみとひたすらな努力、努力。自分を走らせているのは、のこり2%の未来を信じる気持ち。その2%だけが推進力になっている、と語っていました。
低い位置で、もうここでいいや、と思ったら、そこが人生のゴールになるそうです。
この作品には、そうした遥か高みを目指して、必死に走り続ける人々が登場します。
その姿は、読者にとっての推進力になっていくんですよ。
新刊のこのページをめくった瞬間、衝撃に打たれました。
もともと、神作品ではありますが、この場面。このせりふ。
本当に直撃でした。
作者さんにそんな意図はなかったかもしれません。
ただ、受け取る側の受け取り方だったかもしれません。
瞬時に、芦原妃名子さんを想いました。
遺作となってしまった「セクシー田中さん」の名せりふを想いました。
まるで、宮崎先生が、芦原妃名子さんに花束を捧げてくれたように感じてしまったのです。
まさかここでこんなに泣かされてしまうとは。
100点のプレパラートには特別な力があるように、100点の作品にも特別な力があります。
それをまざまざとみせてくれた新刊でした。
新刊を読んだばかりなのに、もう次の巻が待ち切れないです。
まだコミックスを未読の方は、ぜひぜひ。
人生の受け止め方が変わる名作ですよ。😊
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