課題解決の前に大事なこと
今日も凶暴な暑さが続く。
昨日は、建築キュレーターで1階づくりのプロフェッショナルである田中 元子さんにインタビューする記事を書いた。
気温38度の東京は、家にとじこもる正当な理由になり、田中さんを取材するために準備する時間にうってつけだ。すかさず本を読み返したり、記事を調べたり、自分の考えをまとめている。
田中さんは「社会貢献」「地域活性」という起点からものごとを始めず、あくまで個人の趣味ややりたい想いを重視して踏み出している行動が、結果的にはどんな人間も全力で肯定していて社会貢献につながっていると思う。
組織あるあるの思考に慣れてきた最近では、私はどんな課題があり何がそれを解決する手段なのか、結果どんなインパクトを生み出せるのか、視点から入るクセがついてきていた。
本当は純粋にやりたいから、が第一なのに「それをやってどんなインパクト生み出せるの?」「自分が満足したいだけ?」「定性的定量的に言ってくれないと、感覚だけじゃ伝わらない…。」等々の視点を回避したくて、自分がやりたいからではなく「こんな課題があって、解決策がコレなんだよ。」を作りだす。
課題と解決策、社会的なインパクトを考えるのは重要だ。でも、それだけでは個の想いやその人らしさ、が埋没しがちである。
掘り下げるだけ掘り下げたら素晴らしい何かが生まれるかもしれないのに、何の役にたつか?や、外の評価を気にしながらやると、表面的な何も訴えないものになったりする。
うまく言語化出来なくても掘り下げてカタチにした結果、誰かの人生を変える影響力が生まれたり、社会問題の解決に繋がる一歩になることもある。
大事な視点に改めて立ち返らせてくれる田中さん。ありがとうございます。
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