田中 元子さんへの取材準備。
田中 元子さんという建築コミュニケーターに来週インタビューをする。コロナの波とは関係なく、私の人生においては重大局面だ。
私はかねてから彼女の隠れファン。
田中さんは、1階づくりはまちづくり、という哲学を持ち、建物の1階の企画・運営・デザインを行う株式会社「グランドレベル」を設立。
「マイパブリックとグランドレベル ~今日からはじめるまちづくり~」という本を執筆されており、その独自の哲学で東京都美術館を始め、数々の講演やワークショップを開催されているファンキーな金髪の女性。
私は数年前、彼女が経営する喫茶ランドリーというお店を訪れ、ぬかりなく本にはサインをしていただき、今もSNSはさりげなくフォローし続け、自粛中は田中さんの動画配信を心の支えに過ごした。
「気になる人にインタビューをして記事を書こう。」と決めてから真っ先に田中元子さんが浮かんだ。
好きな理由はいろいろあるけど大まかには下記3点。
①”まちづくり”という言葉を上から目線で使わず、市井の人に均等に向けられているところ。
②一庶民の目線で語る社会風刺が核心をついて、且つユーモラスなところ。
③ふわっとした漠然とした言葉ではなく、具体的でどんな人にもわかりやすく、実現できそうなまちづくりを提案してくれるところ。
1961年に発売された「アメリカ大都市の死と生」を執筆した作家兼活動家ジェーン・ジェイコブス。1950年代の都市計画政策を痛烈に批判した都市論のバイブルとされているこの本を書いたジェイコブスと、田中さんの眼差しはどこか似ている気がする。
取材の準備を通して久しぶりに、まちについて、公共空間の使い方について、いろいろ考える時間がもてて嬉しい。不動産やまちについて考えるのはやっぱり楽しい。
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