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ウィシュマさんご遺族の話を聞いて

みなさん、おはこんばんちは。
無会派「グリーンな国分寺」の鈴木ちひろです。

所属している全国フェミニスト議員連盟主催の、「入管法改悪!難民の人権と支援」国際フォーラムのため、参議院議員会館へ行ってきました。


5月から市議会議員としての任期がスタートしました。選挙では、人権問題と気候危機を大きく掲げました。
入管法「改悪」の話題が連日ニュースで報道され、またも人権侵害を繰り返すのかと怒りに震えました。
初議会も迫っていましたが、何とかしなければと、あらゆるデモや「難民・移民フェス」に参加。

ミャンマーとガーナのごはん@難民・移民フェス


はじめての一般質問では、「入管法改悪と人権問題」に関して質問しました。

「地方自治体で、入管法について取り上げることに意味があるのか」という声もありましたが、地域に住んでいる私たちの隣人が直面している問題だからこそ、可視化させる意義があると思います。


私は議員になる前、日本語教師として留学生に日本語を教えていました。当時から入管に関する悪い噂は学生たちから聞いていました。日本における外国人差別や人権問題を強く考えるようになったのはそのときからです。


フォーラムでは、弁護士の駒井知会先生と、反貧困ネットワークの瀬戸大作さんからのお話があり、日本社会の問題点と、市民や議員にできるアクションなどを再確認しました。

瀬戸大作さんの後ろにいるのは、ミャンマーの少数民族ロヒンギャのミョーチョーチョーさん。現在は反貧困ネットワークの職員、しかし現在も難民として認められていない。



なんといっても印象的だったのは、仮放免中のナビンさんのお話です。入管に三度収容されており、虫や髪の毛が入った食事を与えられたこと、いつ出られるかわからない恐怖と隣り合わせでいることがどれだけ辛いことなのか、実体験を語ってくださいました。

仮放免中は、行動制限があり、住所登録されている地域から出ることはできません。働くこともできず、生活保護も受けられません。健康保険もないので、病院へも行けません。
「見えない檻の中で生きている」と言えると思います。

会が終わった後に、「難民・移民フェスでナビンさんのスリランカ料理をいただきました!とても美味しかったです」とお声がけすると、「とても嬉しい。また作ります」とマスク越しからもわかる表情で喜ばれていました。うつ病治療中の中、実体験を話すことはどれだけ辛いことだっただろうかと思います。

スリランカのナビンさんと妻のなおみさん


語ってくれた当事者のみなさんは、心に深い傷を負っています。ウィシュマさんの妹さんたちは、いつも「被害者遺族」として声をあげ、戦い続けている姿に、申し訳なく、情けなく思っています。

ワヨミさんは、会の終了後、私に、「ウィシュマの入管での映像を観て、たくさんの人にシェアしてください」と力強くおっしゃいました。地域からどんなアクションができるのか、考えていきたいと想いを強くしました。

ウィシュマさんご遺族のポールニマさんとワヨミさんと。


参考資料

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