Question Question ぼく オバQ
「一貫性と整合性が取れている会社には迷いがない。そんな会社が強い会社だと思うんですよね。」
アカウンティング(財務会計)の授業で先生がおっしゃっていました。
これって、会社だけではない。
人間だってそう。
ブレない人は、強いなって思うし、やっぱりかっこいい。
でも、一方で、人間にはこんな側面もあると私は思っています。
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先日、お客様とお話していた時のこと。
このお客様は、”武士中の武士中の武士”くらい武士道を邁進している…
あ、怒られますね。
でも、本当にかっこよくて。
ちなみに、
そもそもうちのお客様ってね、
武士みたいな方しかいないんですが、
割合で言うと、99%。
その筆頭武士であるお客様と、この前話していてですね。
(前置きが長い)
「いつもブレなくて、かっこいいですよ。そんな姿に、周りは感化され、エネルギーをもらっているんですから。」
って私が申し上げたら、お客様はこうおっしゃいました。
お客様「いや…もうここ数年はブレブレで。」
私「〇〇さんは、ブレてなんかいません。ゆらゆら揺れないと、人は”幅”を知ることはできません。〇〇さんのは、幅を知るための行動です。それでも、軸はブレていないはずです。
私は気づいたら、そんな言葉が口をついていました。
率直にそう思っていたのだと思います。
そう。
ブレているのと、揺れているのは、違う。
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人間って面白いもので、一貫性や整合性という曖昧さのない世界観に憧れるし、そこを目指したがります。
私だってそうです。
でも、何が面白いって、人間なんて元来、曖昧な生き物。
曖昧さゆえに面白いし、
曖昧がゆえに美しい。
それでも、特に日本人は、
きちんとしたがるし、なんなら、正解不正解を明確にしたがるし、
正しさを求めたがります。
そういえば昔、
私の上司だった永井さんが、新入社員の子らか、誰かにこうおっしゃっていました。
「”完璧”なんてものは、そうそうない。」
そう。
いかに”=(イコール)”が尊いか。
だからこそ、それを追い求めていくことこそが、
強さなのかも知れません。
名作”オバケのQ太郎(オバケのQたろう)”。
オバQは、藤子不二雄先生(藤本弘先生と安孫子素雄先生)によって昭和39年に誕生しました。
ドラえもんより前のことです。
オバQは、1965年にアニメ化されたことで「オバQブーム」と呼ばれる社会現象を巻き起こし、藤子不二雄先生の名前が社会に広く認知されるようになりました。
ただ、面白いのが、藤子不二雄先生は、
ドラえもんやオバQのような大衆向けアニメだけを描いていたわけではないと言うこと。
藤子・F・不二雄先生のSF短編集や、
藤子不二雄A先生の笑ゥせぇるすまん、なんかを読むと、
その”幅”に驚かされます。
これは決してブレているわけでは、ない。
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一貫性と整合性。
それに憧れ、追い続けながらも、絶対に=(イコール)で結べない元来曖昧である人間の本能が、オバQやドラえもんを生んでいるのかも知れません。
もうねーーーーーーーーーーー
財務会計もファイナンスも、いやいや、他の授業も。
元来曖昧な私には、大変です。
でも、憧れるから。
曖昧さの中で強さに磨きをかけて、生きていきたいです。
本日は、「ひよこってさ、4本足だったっけ?いや多分ね、安定を望んでいるんですよね私。心理テストではない。」ってお話でした。
学び:点ではなく、面で抑える。字は押さえるではなく、抑える。
おしまいー
chihiro
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