買い叩かれるマネジメント
「マネジメント」とか「管理職の仕事」って、軽く見られすぎじゃないですか?
その立場になったら誰でもできるでしょ、って。
と言った傍から矛盾して聞こえるかもしれませんが、わたし自身はマネジメントってそんなに難しいことではないと思ってます。
ただ、難しくはないけれども、マネジメントをやり遂げるのは大変だし、
多くのマネージャーはやり遂げられずに中途半端で終わっている気がします。
(或いは、そもそもやる気がないパターンもある)
私が気をつけているのは、究極的には2つだけです。
1.メンバーをプロフェッショナルとして処遇する。
2.周囲の雑音から、プロの意見を守る傘となる。
すごくシンプル。でもね、これ、できます?
まず、メンバーをプロフェッショナルとして認めること。
経理の派遣さんとかでも、経理処理に関しては、自分よりプロフェッショナルですよね。
それを、言葉だけでなく、腹落ちできているか?
つまり、マネージャー自身、メンバーの業務を何時でも代替できる程度には精通しているか?
これ、やってるマネージャーって、とても少ないですよね。
私の元上司で該当するのは、たった1人だけでした。
その元上司は、銀行で支店長をされていて、私の会社に出向してきた方でした。
言っちゃなんですけど「あがった」人です。
そんな人が、派遣さんに事務のやり方を教えて貰うってスゴくないですか?
現場からの支持は絶大で、
「あのマネージャーはわかってくれている」と、
組織改編とか事務手順の見直しとか、現場の抵抗がありそうな事でもスムーズに進んでいきました。
でも同時に、怖い人でもあったんです。
現場業務の支援に自ら入るということは、現場の評価もできれば、現場評価者の評価か妥当かの検証もできるということなんですよね。
プロ意識の高い派遣さんを正社員転換させる一方で、派遣意識の正社員はそっと他部署とトレードされていました。怖っ。
「私は、皆さんのことを、プロフェッショナルだと信じています」って口癖でしたね。
信頼に背いたらどうなるか、わかってんだろうなコラ!ってことですね。。。
それに応えてきたプロのメンバーの言うことは、大体の場面において正しいんですよね。
でも、役員にいいとこ見せたかったりして、無茶な〆切が設定されたりとか、経済合理性に欠ける意思決定がされることって、ままあるじゃないですか。
そういった、ビジネス上は本質ではない雑音から、プロフェッショナルの働く環境を守り、
またプロの提言を正しく(社内政治や各方面のメンツに配慮しつつ)意思決定者に伝えて、誤った意思決定の翻意を促す。
それが、中間管理職のお仕事だと思っています。
ね?簡単でしょう?
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