二酸化炭素と地球温暖化
二酸化炭素の熱伝導率が地球温暖化に影響されていると考えていたのだが、調べる中で全く違う性質が地球温暖化に影響を与えているらしく、私の間違った憶測とともに、地球温暖化に影響を与えている性質を書き記したいと思う。
断熱材をご存じだろうか。断熱材は冷蔵庫内を保冷するためや家を暖かい状態で保つために利用されており、壁と壁の間に敷き詰めることで断熱効果を発揮させる。
断熱材はグラスウールと呼ばれるガラスのようなものを綿状にしたものや、発泡断熱材と呼ばれるプラスチック製のホットケーキのような構造をしたものなど断熱材内の種類も多岐にわたるが、今回は発泡断熱材に焦点を当てよう。
発泡断熱材の原理は簡単に言えば、水と液体状の材料を反応させて出るCO2を泡として閉じ込めた状態でプラスチックのように固くなするのである。
そうすることでホットケーキのような構造を持ったプラスチックができるのだが、断熱材内に閉じ込めた気体の種類は断熱効果に大きく影響を与えることがわかっている。
例えば、水素と空気を比較すると7倍ほど空気のほうが断熱効果を発揮する。そのため、保温効果の高い二酸化炭素を断熱材内で発生させ閉じ込めることで高い性能を担保しているのだ。
ところで地球温暖化として二酸化炭素排出量を削減目標は、遺伝子に組み込まれたかのように私たちにとって当たり前になっている.
しかし、なぜ二酸化炭素の排出を抑えなくてはいけないのか、そこまで知っている人は少ないのではないだろうか。
前述のとおり、二酸化炭素は保温効果の高い気体である。具体的に言うと、現状の空気より2倍ほど保温効果が高い。このようなことから、二酸化炭素濃度が高くなればなるほど保温効果は高まる,
と私は考えていたのだが、実際にはもっと高度な知識が必要だということが調べる中でわかった。
調べただけで終わるのはもったいないのでここに表面的な理解であるが共有する。
実は二酸化炭素にはもう一つ地球温暖化にとって重要な性質がある。
それは赤外線と呼ばれる、地表を温める電磁波を吸収し放出する性質だ。
太陽から地表まで到達した赤外線は地表から放出される。しかし、地表から放出された赤外線の一部は二酸化炭素によって吸収されまた地表方向に放出され、また地表が暖められるのである。その結果、地球は温められるという原理だ。
これは、2021年にノーベル物理学賞を受賞された真鍋淑郎さんの研究により示唆されたものである。
地球温暖化の原因により興味を沸くことが意識の高まりにつながるだろう。
↓参考文献