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ヒーリングの魔法 基礎編 その3

第三回 病は内から外へと癒えていく

1. 免疫力が上がるごとに、症状は外側に出ていく

第一回で、病は身体の外側、皮膚や粘膜にまず現れて、内側へ向かっていくということを話しました。普通に健康な人では、皮膚や粘膜からさらに内側に症状が現れることはありませんが、何かのショックで免疫力が落ちている場合、さらに内側に進んで内臓に症状が現れたりします。

病が治るときには、この逆のコースを進んで治っていきます。つまり、内臓に症状が現れていた場合は、内臓が治ったら粘膜や皮膚に症状が出ることがあります。

第一回で、アトピーをステロイドなどで抑圧して治すと、皮膚に出る代わりに喘息になることがあると言いましたけれど、その場合、免疫力が上がって喘息が治ると、アトピーがまた出たりします。西洋医学では、二つは別々のものだという風に捉えていますが、これは同じ病なんです。同じ一つの病が、免疫力の強さによって、皮膚に留まっているか、肺まで行ってしまうか、という違いなんです。

つまり、アトピーが喘息になったら免疫力が落ちたということ、喘息がアトピーになったら免疫力が上がったということです。

同じように、怒りや攻撃性を向精神薬で抑えるとあとでうつ病になるという話をしましたけれど、もしうつ病が治って怒りが出てきたら、これは免疫力が上がってよくなってきているということなんです。なので、攻撃性が出たからといって薬で抑えようとすると、また元のうつ病に戻ってしまいます。もしうつ病がよくなって攻撃性が出てきているのなら、それは健康を取り戻す方向に向かっているということなので、しばらくすれば落ち着いてきます。

統合失調症などで妄想がある場合だったら、妄想が消えたあとでうつ病とかアパシー状態になることがあります。それから、うつ病が治って怒りが出てきたりします。いずれにしても、症状が外側へ向かっているのであれば、それは免疫力が上がって健康になってきているということなんです。なので、同じ方向で治療を続けていけば、それも治っていくということです。どちらの方向に症状が向かっているのかを判断するのは、だからとても重要です。そうでないと、せっかく治ってきたのを邪魔してしまうことになったりします。

たとえば、皮膚のシミが癌だと言われて手術で切除したあとに、アパシー状態になったり、ということがあります。その場合、これは一番外側に出ていたものが心理の重大な症状に変わったわけなので、これは免疫力が下がる方向に行ってしまったということなんです。

癌は死に至る病だと思われているため、見つけたら除去すべきだと思われていますが、腫瘍自体が病なのではなく、腫瘍ができるのもまた免疫反応なんです。それは、意識の中にある問題をそういう形で表しているわけですね。それが邪魔されてしまったら、生きる気力もなくなってアパシー状態になるのも当然かもしれません。癌というのは除去したあとに転移すると、必ずより身体の内側へと現れます。皮膚に出ていたのが肺に出たり、胃に出ていたのが肝臓に出たりするわけですね。これは、免疫力がさらに一段下がったということを示しています。



2. タイムラインを探っていく

ホメオパシーでは、ある病があるとき、その問題がいつからあったのか、その頃、免疫力が下がるようなできごとがあったかどうかを調べていきます。

「この問題が始まった頃、その前とかに何か変わったことがありませんでしたか?」と聞くと、だいたい何かしら出てきます。ちょうど職場で辛いことがあったとか、人間関係の問題とか、誰かが事故にあったとか、そういうようなことですね。

病は意識から出てきているので、多くの場合、そのトラウマを解けば、身体の病気も同時に治っていきます。だから、そのトラウマを解けばいいということになります。

そのトラウマになった経験というのが、客観的に見て大したことでもないように思える場合もあります。ですが、当人にとってトラウマになるようなことだったら、客観的に見てどうなのかは、どうでもいいんです。ただ、その場合は、それ以前にまず同様なトラウマの経験があると見ていいと思います。なので、その場合は、その元になっているトラウマを解く必要があります。

たとえば、職場で嫌なことを言われたのがトラウマになっているのだけれど、他の人だったら聞き流してしまえるようなことだったりですね。その場合、子供の頃に両親から厳しく育てられたとか、虐待を受けたとか、あるいは前の職場でひどいイジメに遭ったとか、そういう経験がある場合が多いです。なので、そういうときには、「それ以前に何か似たようなことを経験しましたか?」とか「両親との関係はどうでしたか?」「子供の頃はどうでしたか?」とか聞いていきます。だいたいそれで何かしら出てきます。

もしそれでも特に何も出てこないときは、赤ちゃんの頃のことで記憶にないできごとだったり、お母さんのお腹の中にいたときにお母さんが経験したことだったりすることもあります。あるいは、両親からそういう性質を受け継いでいることもあります。それでも何も出てこないときは、過去生のトラウマであることもあります。

記憶にないことがトラウマになっている場合、潜在的な不安感とか、よく見る夢に現れていることがあります。なのでホメオパシーでは、どういう状況が恐いかとか、繰り返し見る夢があるかどうかと聞いたりします。子供の頃恐かったものとか、子供の頃よく見た夢を聞いたりもします。理由のない不安感とか、よく見る恐い夢とかは、深層心理の中に刻み込まれたトラウマを表現しているんです。なので、そういうものからレメディを割り出して与えると、一見関係ないように見える身体の病が治っていったりするんです。それは、病が私たちの潜在意識とも深く関わっていることを示しています。


3. 病がどうしても治らないときは、治らない理由がある

第二回で、「治らない病気はないけれど、治らない人はいる」という話をしました。同じ病名の病気でも、もともと免疫力が強い人がなった場合は比較的簡単に治るけれど、長年にわたって免疫力が低下していった場合は、何年もかけて免疫力を少しずつ上げていかなければなかなか治らないという話です。

一方、すぐに治りそうに思えても、不思議と治らない場合というのもあります。そういうときは、その人が病を必要としている場合も考えられます。つまり、病があることによって現実に適応している場合です。

たとえば、第二回でお話ししたMSの男の子の話ですが、あれこれとセラピストのところへ行っては治療していましたが、治ることはなく、少しずつ進行していきました。それで彼は障害者年金を受けることになり、そのお金で今は暮らしています。もともと彼は、神経が繊細で芸術家タイプなところがあり、普通に就職してお金を稼いで生きていくようなことに向いていなかったのだと思います。それで、病気になることで障害者として生きていくことができるようになり、そういう形でこの世の中に適応していけているわけですね。

そうしたことも考えるならば、一概に病気は治ればいいというものでもないわけですね。人にはそれぞれいろいろな生き方がありますが、今の世の中は働いてお金を稼ぐという生き方しか許されていないようなところがあるからです。だから、そういう生き方に向いていない人、そういう生き方をするために地上に生まれてきているのでない人たちは、病気になることで適応して生きていることがあるんだと思います。

こうした病気の人たちがいるということは、その人たちの病であるというよりも、社会全体のバランスが崩れているために、現れている病気だということも言えると思います。

たとえば、20世紀初めの精神科医シグムンド・フロイドの時代は、女性の神経症患者が多く、いくら治療しても治らないケースも多かったそうです。それは、当時の上流階級の女性たちが、政略結婚みたいな感じで愛のない結婚を強いられていたことと関係があります。そのため、多くの女性たちは自然の性的欲求が満たされず、家ではまるで閉じ込められるようにして暮らしていて、ストレスを発散させる場がなかったために、神経症にかかっていました。神経症にかかることによって、医者に行って自分の問題を話す機会が得られることになったわけですね。

このような場合、患者はいくら治療しても治らないけれど、これは治してはいけないケースなのだとフロイドは言っています。こういうことも、医者になる人間は知っていなければならないのだと学生たちに語っています。

私たち地上に生まれてきて生きている人間は、それぞれに地球ですることになっている使命が違うわけなので、そのために病気になることが必要な人もいるわけですね。そういう場合は、どうしても治さなければと思う必要もないということです。

4. ワクチンが免疫力を下げる理由

ホメオパシーでタイムラインを探っていくと、ワクチンのあとでアレルギー反応などがあり、そのあとから免疫力が一段下がっている場合がよくあります。誰でもそうだというわけではないですが、ワクチンが免疫システムに大きなダメージを与えることがあります。

第一回で、ウィルスなど病源が入ってきた場合、外側から順番に免疫反応が出ていくということを話しました。くしゃみとか鼻水、それから咳、痰、熱とかですね。ほとんどの免疫反応は、身体の表面に近い粘膜のところで起こっているのがわかります。私たちの身体は、皮膚とか粘膜とかでまず病源を無害化しようとするんです。

健康な人でも、口や鼻の粘膜にはいろいろな菌やウィルスが住んでいるそうです。中には病源と言われるような菌もいますが、健康な人の場合は異常繁殖することなく平和に共存しています。実は、この身体の表面の菌やウィルスのバランスが、健康を保つのに大きな役割を果たしているんです。

身体の表面に近いところの粘膜には、菌やウィルスの多様性のバランスがあり、リンパ球や抗体とかもたくさんあります。私たちの身体は、皮膚や粘膜など身体の表面のところで、外から来た病源を受け止めて無害化し、身体の内側を守っているんです。

ワクチンは皮膚に針をさして、身体の中に病源になるものを入れているわけですね。無害化しているとはいえ、病源になるものを入れているんです。これは、喩えていうならば、城壁のところで厳重に守っているのに、そこを通り越して城内に敵を入れてしまうようなものだと言えます。これは、免疫システムにとって、大きなショックです。

実際、ワクチンで感染症が防げるというのはまちがいで、ワクチンを打ってもやっぱりその病気にかかることも少なくないんだそうです。ただ、ワクチンを打っている場合、その病気だとは言わないだけなんだそうです。ワクチンによって免疫力が弱まっているので、同じ感染症でも少し違った表れ方をするのだそうです。それで、別な病気のように扱われることもあるそうです。

たとえば、ポリオはワクチン接種している場合、ポリオではなくギラン・バレ症候群というそうです。それで、ワクチン導入後にポリオはなくなったかに見えていますが、それと同時にギラン・バレ症候群が増えているんだそうです。

また、ワクチンで免疫力が一段下がり、粘膜の感染症のようなところに症状が表れなくなっているということもあるようです。昔の健康な子供というのは、感染症にかかると激しい免疫反応を起こすので、高熱がパッと出て、パッと治ったりしていたそうです。これは、免疫力が強く、健康のバランスがいいことを示しています。ですが、ワクチンをするようになってから、こういう反応をする子供がほとんどいなくなり、高熱出して全身に発疹が出たりというような激しい感染症がなくなった一方、元気がなくて自閉的な子供が増えています。そのため、感染症の危険がなくなったように見えていますが、その代わりに症状がもっと内側に表れているということですね。

実際、ワクチンを導入してから、アレルギーや自己免疫症などが急増しています。昔はアレルギーの子なんてクラスに一人もいたら、ものすごく珍しがられていましたが、今ではない子の方が珍しいくらいですね。

第二回で、子供のウィルス感染症などは、成長のプロセスで顕れることがあるということを話しました。だからある意味、そういう感染症は、その成長の段階になったら自然にかかる方がいいということになると思います。

たとえばハシカの場合、3歳くらいになって自立する頃にかかるわけですが、それを生後数ヶ月のときにワクチン打って予防しようとするわけですね。生後数ヶ月の子供に、そういう病源を入れて、抗体を作らせようというんです。これはつまり、3歳になってから来る課題を、生後数ヶ月で準備しろと言っているようなものです。こんなことを要求されたら、人生に失望して、自信をなくしても無理はないですよね。ワクチン打ったあとの子供は、それまでの子供らしいきらめきがなくなって、何だか物憂げな様子に変わっていたりしますが、そういうことであれば無理もないと思います。

免疫システムについて多くの人が知ることで、このようなやり方が過去のものになり、子供たちが本来の子供らしい力を持つようになってくれたらと本当に思います。

5. 過去を書き換える魔法


ホメオパシーでは、病気を治そうとするときには、タイムラインを探っていって、免疫力が下がるきっかけになっている過去のできごとを見つけることが大事だということをこれまで説明してきました。それは、そのできごとの性質から、ぴったりと合うレメディを見つけることができるからなんですが、魔法を使う場合は、もっと簡単に、過去に戻っていって過去を書き換えてくるということができます。

第二回でも見てきたように、病は意識と深く結びついていて、意識を変えただけで何ということもなく治ってしまう場合もよくあります。第一回では、ケガをしたときなどに「なかったことにする」魔法で治すやり方をやってみましたが、あれと同じことです。ここでは、それを過去のできごとにさかのぼって変えるやり方を説明します。

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魔法の使い方  その7 時間旅行。。。


今日は時間旅行のやり方を説明します。「魔法の使い方その6」ではケガをしたりした時に「何も起こらなかった」ことにする魔法をやりましたけれど、あれも一種の時間旅行です。その時に戻って、過去を書き換えてくるわけですね。今日はもう一歩踏み込んだ時間旅行のやり方を説明します。たとえば、過去の嫌なことが引っかかっている時ですが、その時点に意識を戻して、やり直してくるということが、6次元では可能になります。幼児期に傷つけられた経験でもいいし、昨日誰かとぶつかって言い返せなかったとか、そういうことでもいいんですが、まずはその時のことをできる限りリアルに思い出します。幼児期のことでよく覚えていなかったら、想像でもいいので、とにかくその場にいるような感じでイメージして下さい。

それから、その時の自分にどうしたいのかと聞いてみたり、まわりの人にどうしてそういうことをするのかと聞いてみたりします。何か答えが返ってくると思います。返ってこなかったら、適当に想像してみればいいです。それだけでも、もう問題は解けているかもしれないですね。それから、どういう過去だったらよかったと思うような状況をイメージします。言いたいことがあったのに言い返せなかったという時は、それを想像で相手に言って下さい。ぜんぜん別な状況に変えてしまってもいいです。

私は生後3カ月の時に乳児院に入れられていたことがあって、それから自閉症みたいに感情を示さない子になってしまったんだそうです。かなり最近まで対人恐怖がひどかったんですが、それもその頃から始まったことだったんです。それで、あるときその時に戻って、両親が私を乳児院に入れようとしたけれど、やっぱり思い直して入れなかったということにしてしまいました。ずっと愛されて大事にされてきたということにしてしまったんです。それから、だんだん人を信頼することができるようになっていった気がします。


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原因になっている過去が、胎児だったときに母親が経験したことであることもあります。その場合は、母親の過去を書き換えてしまうわけですね。もし、何が原因だったのかわからないという場合は、「原因になっている過去を見せてください」と言って、何が見えてくるか見てみるというやり方もあります。そんなのでも、だいたい何かしら納得できるイメージが見えてきます。私たちの顕在意識は記憶していなくても、潜在意識はちゃんと知っているんです。その場合、過去生まで行ってしまうこともときどきあります。過去生の場合も、やり方は基本的に同じです。


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魔法の使い方 その8 過去生を書き換える魔法


昨日は過去に戻って過去を書き換える時間旅行のやり方について説明しました。もう魔法を使ってみて、けっこう簡単に魔法が使えてしまうという ことがわかったんじゃないかと思います。実はけっこう誰でも気づかずに使っていたりするんですよね。本当は誰もが持っている力なんです。ただ、意識してそれをやってみると、現実がいかに奇跡に満ちているかがわかるんじゃないかと思います。

今日は、過去を変える魔法からさらに一歩進んで、過去生を書き換えるやり方を説明します。過去が書き換えられるなら、過去生も書き換えられるんです。原理はまったく同じです。たとえば根強い恐怖感を持っていて、それが過去のトラウマとか幼児期の体験とかでもどうしても説明できないということがあります。過去のトラウマを書き換えても、完全には治らない。その場合、過去生のあるできごとがトラウマになって、現在まで影響している可能性があります。つまり、 あのカルマっていうやつですね。それなら、過去生のその時点まで戻っていって、書き換えてくればいい。 やり方は、基本的に過去を書き換えるやり方と同じです。問題になっている過去生の時点のことを、なるべくリアルに思い浮かべます。はっきりした記憶がなかったら、想像でもいいです。服装が現代風だったりとか、変なイメージが出てきたりするかもしれないですが、かまいません。肝心な ところはだいたい合っているはずなので。そして、その時の自分に何をしようとしているのか、何をしたいのか、とか聞いてみたり、まわりの人にどうしてそんなことをするのかとか、どんな気持ちなのかとか聞いてみたりして下さい。答えがはっきりしない時は、想像でもいいです。自分で勝手に考えていると思っても、だいたい重要なところは外れていないものなんです。

それだけでも、問題はもう解けているかもしれません。それでもまだ解けていなかったら、その時の状況を望むように変えてみます。たとえば、魔女狩りにあって火あぶりになった記憶が恐怖感の原因になっているとしたら、「魔女であって何が悪い!」と開き直って、魔女の術のすばらしさを教えたら、皆が感心して魔女狩りがなくなった、とか。この辺はかなり荒唐無稽かもしれませんが、現実的にどうなのかということは、まあどうで もいいんです。時空を超えた世界なので。ただ、自分の感覚として納得できるっていうことが大事です。変えた瞬間、溜飲が下がる感覚がして、身体が熱くなるとか、何かが解けて力が内から湧いてくる感覚がするんじゃないかと思います。
そうなったら、もうカルマは解けています。
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「魔法の使い方」は以下のリンクからすべて読めます。
https://note.com/chihiro279/n/ne9e2e1a7b64a

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