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「わからない」から始める力

何も知らないまま進めなければいけないとき、何から始めればいいのだろうか。

例えば、ZINEの制作や確定申告、スパイスカレーの調理のように。確定申告なんて、何から手をつけていいか本当にわからない。

このような状況は仕事でもよくある。初めてのタスクや初めて使う技術など、そういうときに限って担当者になる。

そんなとき、私が大事にしていることは「とにかく動く」と「解像度をちょっとずつ上げていく」の2つだ。

例えばZINEの制作。やってみたいと思うものの、何から手をつければいいのかわからない。「とにかく動く」をモットーにまずはGoogle Chromeで「ZINE 作り方」と調べる。ChatGPTに「ZINEの作り方を教えて」と聞いてみてもいい。SNSで検索するでも人に聞くでもなんでもいい。とにかく動いてみるのだ。

そうすると「そうか、まずテーマを決めないとだ」と気づく。私が書きたいのは小説なのか、エッセイなのか、写真集なのか、考え始める。

そして「そもそもZINEって何か決まったフォーマットがあるのか?」「製本?」「印刷会社って個人が依頼できるものなのか?」と疑問が湧いてくる。

そして印刷会社を調べ始めると、「入稿?」「表1?」「なんで4の倍数?」と新たな疑問が湧いてくる。

疑問を持ち、それを調べて解決し、また新たな疑問に向き合う、この繰り返しだ。この過程で、ZINE制作の解像度がちょっとずつ上がっていく。大事なことは「疑問を見つけに行く」ことだ。どうにかして、次の疑問を見つけるのだ。

これを2時間も続けていれば、2時間前とは比べ物にならないくらい知識が増えている。何から手をつけていいかわからなかった状態から、すでに手をつけた状態になり、次に何をするのかもわかっている状況になる。

この解像度を上げていく過程には不安や戸惑いがつきものだ。この不安定な状況に自ら飛び込んでいく必要がある。できればやりたくない、と思う人も多いだろう。

実は、この解像度を上げていく過程が、私にとってはとても楽しい。なぜ好きなのか、どういう気持ちで飛び込んでいるのか、はまた次回。


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