
守破離の守。
大学生の頃、インスタントのコーンスープを飲んで衝撃を受けた。子供の頃から何度も飲んだことがあるメーカーのコーンスープ。今更何を衝撃を受けることがあるのだろうか。
濃いのだ。濃くて美味しいのだ。
この日、箱に書いてある「作り方」がたまたま目に入った。そこには「お湯150mlを注ぐ」と言うようなことが書いてあった。今でもはっきりと覚えているのは「150」という数字だ。
150ってどれくらいだっけ?とこれまたなんとなく計量カップを見てびっくりした。
めちゃくちゃに少ないじゃん・・・。
本当に?でも書いてあるしな・・・。めっちゃ少ないけど・・・。ものは試しじゃないが、その日、初めて150mlのお湯で作ったコーンスープを飲んだのだ。
話は冒頭に戻る。150ccのお湯で作ったコーンスープは、濃くてびっくりするほど美味しかった。
今までコーンスープをまずいと思ったことはなかった。なんなら美味しいと思っていた。が、比べて初めてわかった。薄い。一度知ってしまった味はもう忘れられない。
さらに気づいた。世の中同じようなことがもっとあるんじゃないかと。そこからいろいろ試した結果についてはまたどこかで語ろうと思う。
今も私は「作り方」を厳守している。少なくとも最初の一回は。大体でいいじゃん、そこまでやる?と言われることもあるが、君たちはわかっていない。企業が多くの優秀な人材の知識と大金をかけてこの数値を生み出しているのだ。試す価値しかないのだ。