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やった方がいいじゃん!でやる

私には妹がいる。妹は私とは全く別の職種で働いている。ちなみに私の本業はソフトウェアエンジニアである。

それもあってか、私の仕事に興味深々なところがある。

「プログラミング?具体的になにしてるの?紙に何か書くの?っていうか作ったっていうけど見えないの?何それ?」という感じらしい。

さらに技術的なことを勉強する意味もわからないらしい。一度真剣な顔で「なんでやっっっと学校卒業して勉強しなくて良くなったのに勉強してるの?」と聞かれて大笑いした。確かに。ちなみに私以外の家族はみんなこう思っている節がある。

補足すると、家族の思う勉強は学生時代の勉強なんだと思う。妹も仕事や人生にまつわるあれこれに関して学んでいる。ただただ、ソフトウェアエンジニアの仕事のイメージがわかないんだと思う。

話は変わって、私は以前勤めていた会社で新人研修の講師をしていた。技術的な分野に関して、資料を作って講義をしてハンズオンのようなことをした。妹はそのことを知って、「すご〜〜〜。私には一生縁ないわ〜」というようなことを言ってくれた。

「お給料ってその分上がるの?」上がらない。「なんで?chihiroだけプラスでやってるんでしょ?」まあプラスっちゃプラスだけど働いている時間分の給料はもらっているしね。

「ってかなんでずっとchihiroなの?他にいないの?」うーん、まあなかなかやりたい人もいないんだよね。忙しいし。「それはchihiroもじゃん」うーん、なんというか自信がないってのもあるんじゃない?「自分なんてそんなそんなってこと?勿体無い!絶対やった方がいいじゃん!絶対プラスじゃん!」

そこまで笑いながら話をしていたけど、最後の一言で真顔になった。確かに。声かけてもらうなんて滅多にないのにそんなんで断るなんで勿体なさすぎる、というようなことを言っていた。

ちなみに私の妹は多方面に強火である。結構な強火である。よくいえば天真爛漫と思っていただけたら嬉しい。

小学生の頃、委員長やりたい人、班長やりたい人、リーダーやりたい人、そういうものにみんな手をあげていた記憶がある。一生懸命な人ちょっと恥ずい、みたいな時期が来て、そうこうしている間に進む道が人それぞれ変わっていき大人になっていく。

大人になると「めんどくさい」、「余計な仕事を増やしたくない」という理由でやりたがらない人も増える。子供の頃もこう思っていた、という人も少なそうだがいると思う。

でも「自信がない」というのは大人特有の理由なんじゃないかなと思う。責任とか、失敗した時に怒られるとか、そういうものを経験してしまうが故に生まれる理由なのかなと思う。

妹の強火発言は別に革新的なものではない。が、「自信がないからやらないのは良くない」理由を色々考えるのではなく、シンプルに「勿体無い!絶対やった方がいいじゃん!絶対プラスじゃん!」でいいのだなと思った。結構大事よね。

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