
道を聞かれる人
私が勝手に特技と思っていることがある。それは「月に1回は道を聞かれる」ということだ。
「ここに行きたいんだけど」と地図を出されたり「この電車って〇〇に行きますか?」と聞かれたりする。初めて訪れた土地でも聞かれることがあり、「すみません、私もここは初めてで……」と返したことも何度かある。
この話を知り合いにしたところ、その方は「自分は海外から旅行に来た感じの男性からよく道を聞かれる」とのことだった。
私に道を聞いてくれる人はほとんどの場合、おじいさま、おばあさま、学生の方だ。海外の方にも質問されるが、あまり多くはない。
それぞれみんな聞きやすい人は違うのだなと、なんだか新鮮な気持ちになった。ぱっと見て、「あの人に聞いてみよう」と思える人のイメージはなんとなく共通のイメージがあると思っていたが、そうでもないのかもしれない。
それに自分が「聞きにくいな」と感じている人は、勝手にこちらが聞きにくいと思っているだけなのだなということも改めて思った。先に話が出た知り合いは、ぱっと見てちょっと聞きにくい雰囲気があるのだ。
この特技に関して、目下の目標は海外の方に道を聞かれた時に英語で回答することである。なかなかチャンスはないが、来たるべきときに向けて備えたいと思う。