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産後1日目のリアル。


出産という人生の一大事をどうにか終えて、瀕死の状態で個室に戻った。

“子が産まれた!出産を終えた!”ということに興奮してなかなか眠れなかったが、助産師さんに、「母子同室になる前に少しでも休んでおいて。」と言われたため、どうにか寝た。

それでもアドレナリンが出ているのか、数時間しか眠れなかった。
短い眠りから起きて、身体の変化に気づく。

胸が痛い。脇の下から痛い。
胸が張っているという言葉では足りないような気がする。これはもう、張り詰めている...。
まるで胸に爆弾を抱えているような緊張感だ...。
この痛みは、体が母乳を作りはじめるから出てくるものらしい。
産後すぐにこんな変化が始まるなんて。
人間の体ってすごい。

会陰切開したあとの傷も痛い。
座ることができない。
色々怖くてトイレにも行きづらい。

尾てい骨も痛い。
陣痛のときに尾てい骨がずっと痛かったのだが、その後遺症なのか、痛い。
例えるなら、スノボでお尻パットなしで思いっきり転んだときの衝撃を100万回受けた後という感じだ。
これは骨折しているのではないか...?
でも、骨折していたところで、おしりにギブスなんて聞いたことがないし、結局安静にするしか方法はないのか......。

脚が人生で一番むくんでいる。
出産で一気に水分が減少し、体が水分量を戻そうとする働きをして、むくみが発生するらしい。
出産による血液量の低下や授乳による血液不足もむくみの原因になるとのこと。

2ヶ月前に出産した友達に、着圧ソックスは必要になるよ〜。とサラッと言われたが、ここまでむくむとは思ってなくて、夏だし、暑いし、いらない!とアドバイスをきかなかった。(すみません!)
そのため、脚がむくんでつらかった。
大後悔である。

私の場合は特に足がブヨブヨにむくんで、水風船のようになった。ついつい面白くなり写真を撮って夫に送りつけてしまった。

お腹も痛い。
大きくなった子宮が元の大きさに戻るために、収縮による痛みがでるらしい。(後陣痛。)

産後は約1ヶ月、悪露(出産で剥がれ落ちた内膜、胎盤、傷からの分泌物を含んだ子宮からの出血)も出続ける。
ずっと出血がある状態なのだから、貧血にもなりやすい。私も案の定貧血になり、病院で鉄剤を処方された。

腕も痛い。
筋肉痛だ。いきむときに分娩台の手すりを握るのだが、相当強く握っていたみたいだ。そんなに強く握っていたなんて、分娩時は全然気が付かなかった。



出産前の私は、出産のことばかりを考えていたけれど、産後の身体の状態についてもっと知っておけばよかったなと思う。
産後の身体は予想以上にダメージが大きかった。


できれば、パートナーにも産後の身体の状態については知っておいて欲しい。
理解があるのとないのでは、パートナーの意識や言動も違ってくるのではないだろうか。


それに、同じ親なのに産む方ばっかりが痛い思いをしなきゃいけないのって、なんか悔しい。しょうがないけど。
せめて、痛みがあることを知って、労ってくれたら嬉しいよね!と、思う。




妊娠から育休明けまでを振り返り、綴っています。
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