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映画感想「スオミの話をしよう」ネタバレなし

私が映画を観たい理由

私が映画を観たいと思う理由は、主に二つあります。

  1. 原作を知っていて、(あるいはざっくりとしたあらすじを知っていて)それがどう描かれているのか見たいから。

  2. 俳優さんたちの演技が見たいから。

けれど、この『スオミの話をしよう』はそのどちらでもありませんでした。ただ、シンプルに「面白そうじゃない?」という理由で観たんです。

さらに、三谷さんの脚本、そしてこの俳優陣が出演し、配役もこうならば、古畑任三郎ファンを自称する私としては、「最終的にこういうストーリーになるんじゃないの?」という予想を確認しに行った、というのがもう一つの理由です。

あらすじ

スオミという女性が行方不明になり、彼女の新旧夫たち5人が集まり、スオミについて語り合います。しかし、彼らそれぞれのスオミに対する印象は異なっていました。果たして、スオミとはいったい何者なのか?

夫役には遠藤憲一さん、松坂桃李さん、小林隆さん、西島秀俊さん、坂東彌十郎さんという豪華な面々が揃っています。

ネタバレなし感想

最終的に、予想通りの結末でした。
けれど、想像がついていても、ついつい笑ってしまう良質なコメディ映画でした。

まず、このあらすじを聞いたときに思い浮かんだのは『キサラギ』という映画です。

『キサラギ』は、2007年公開の日本映画で、自殺したマイナーアイドル・如月ミキの一周忌に、ファンサイトを通じて集まった5人の男たちが織り成す物語です。この5人も、小栗旬さん、ユースケ・サンタマリアさん、小出恵介さん、塚地武雅さん、香川照之さんという豪華キャストでした。

私はこの『キサラギ』を観たとき、ものすごい衝撃を受けたんですね。

一部屋で始まり一部屋で終わる密室劇。
構成が素晴らしく、もう一度見返したくなる映画でした。
ご興味のある方はぜひ見てみてください。面白いですよ!


『スオミの話をしよう』について

この『スオミの話をしよう』も、ある意味では密室劇です。演出も、映画というより舞台のようなわかりやすさがあり、ちょっと大げさな部分もありました。できれば映画でなく、舞台で観たい作品だなぁと感じました。

松坂桃李さんについては、少しもったいなかったかなと感じました。あの役は、松坂さんでなくても他の俳優でも良かったのではないかと思います。

一方で、西島秀俊さんは料理上手で真面目な役を演じていて、まるで「きのう何食べた?」のシロさんを思い出させました。
どこかでケンジが出てくるんじゃないかと、少し錯覚してしまいました(笑)

瀬戸康史さんは、物語を上手にけん引していて、クスクス笑わせてくれるシーンが多かったです。

まとめ

全体として、『スオミの話をしよう』は、予想できる展開がありつつも、笑いと驚きに満ちた魅力的な作品でした。舞台のような演出と豪華キャストの演技が、物語を一層引き立てています。予想を確認しに行った私ですが、終わってみればその過程も十分に楽しませてもらえました。ぜひ、皆さんも劇場で体感してみてください!


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