webと企画 #30 制作提案と企画書の作り方②内容編
こんにちは、クリエイティブディレクターの
高宮と申します!
第29回目の記事では
「制作提案と企画書の作り方①基礎」
という部分についてお話いたししました。
前回の記事はこちら
https://note.com/chiharunoippo/n/n93e5b7e7ff11
第30回目の記事では
「制作提案と企画書の作り方②内容編」
についてお話ししようと思います。
企画書の内容構成
前回は企画をするときに
意識すべきことや考え方について
ご紹介いたしました。
本日はWEB制作を提案するための企画書
というテーマで
具体的な企画書の構成や内容に
フォーカスしてご紹介いたします。
WEB制作における企画書の内容としては主に、
・現状分析とあるべき姿のギャップ
・あるべき姿実現のためのコンセプト
・提案の具体的な内容
・制作/実施のスケジュール
・見積
がメインのコンテンツとなります。
交渉の進み方や状況に応じて
実績/実例の提示や
マーケティングについても加えたり
する場合がありますが、
今回はWEB制作における最低限の
企画書内容を詳しくみていきましょう。
現状分析とあるべき姿のギャップ
まず、WEB制作は顧客の解決したい課題や
実現したい目的に沿って制作されます。
そのため、現状顧客が何に困っており、
どうあることが理想的な状態なのかを
明記することで、現状の具体的な課題や
それを解決するための
デザインのあるべき姿が見えてきます。
具体的には顧客に対してのヒアリングや
業界リサーチなどから課題を導き出し、
その課題解決のために
本当にWEB制作が必要なのかという
部分について定義に繋げる内容です。
ここでは、ケースにより様々ですが
より必要性を定義するポイントとして
・WEB制作を通して解決できる
課題のフォーカス
・理想と現実のギャップ(差)を具体的に明記
することが重要です。
例えば
現状は〇〇で、
売上は目標以上だが顧客からのイメージが悪い
↓
理想は△△で、
売上に伴ったイメージ向上、
さらに口コミからの新規顧客も増やすべき。
といったように問題である部分の
フォーカスとそれに伴った具体的な目標です。
お問い合わせを何件(現状)から
何十件(理想)まで増やす、などの
具体的な数値を用いてのKGI(最終目標)の明記も
忘れないようにしましょう。
あるべき姿のコンセプト
現実から理想の差の距離を縮めるためには
どうあるべきなのかをここで提示します。
例えばKGIを達成するために
・イメージの向上
・新規顧客の獲得
・顧客の継続利用
など、WEB制作を通して
何を達成すべきなのか(KPI)を明記します。
このコンセプトに則って、
それを達成するためのデザインを
提案していく必要があります。
詳細なデザインについては制作が
はじまってからの提示になりますが
リファレンスや、方向性について
提示しておくと
クライアント側も
制作のイメージが付きやすくなり、
検討の後押しをすることができます。
提案の具体的な内容
そのサイトを誰に向けて
どういった形式のものを制作していくのか
詳細な部分を可能な限り、鮮明に提示します。
このサイトは
こういった目標を達成するために
制作します。(上記項目の内容)
→そのために、誰に向けて、何を
どういったシステム形式で
構成で制作を考えています。
といった部分をより詳しく
顧客にイメージをしてもらうための
内容を記載していきます。
制作/実施のスケジュール
今回制作するWEBの
分析から企画→デザイン→実装
までのスケジュールだけでなく
KPI、KGIの達成をいつまでに
どの段階で達成するかを
記載して、クライアントに
具体的なスケジュールを提示します。
ここがないと、
本当に実装する気はないのではないか
と思われてしまうことがあります。
提案に具体性を持たせるためにも、
月毎や週ごとの進行のスケジュールを
顧客に共有しましょう。
見積もり
見積もりは予算感との検討のため
顧客にとっても最重要な項目です。
制作に必要なコストについての明記は
後々の請求時、問題を起こさないように
するためにも確実に入れるべき項目です。
WEB制作では主に
制作のページ数やLPの場合は運用の期間、
ドメインの取得方法などに応じて
価格が変動します。
まとめ
WEB制作の提案における
企画書の内容で欠かせない項目について
具体的に何を書くべきなのか、
どうして必要なのかなどをご紹介しました。
提案までの経緯や状況、
制作したいサイトの形式などによっても
企画書の内容は大きく変化します。
顧客が知りたい情報はもちろん、
制作における条件や、目標、
見積もりの確認などについても
しっかり明記することで
提案に具体性を持たせ、
顧客の検討にいい影響を与えます。
今回は
「制作提案と企画書の作り方①内容編」
についてお話しました。
ここまで読んでくださった皆様、
ありがとうございました。
次回も、よろしくお願いいたします!