SpeakeasyとSLEEP NO MORE [NY/SF旅 #05]
ニューヨーク編最後は、偶然にも最高の体験となったバー「Speakeasy」巡りと、さすがエンターテイメントの都市…と驚きの嵐だったSLEEP NO MOREについてです。
Speakeasy
今回はニューヨークのナイトライフを楽しみたい…と密かに思っていたのですが、偶然にも知り合いがSpeakeasyのことを教えてくれ、さっそくいくつか行ってみることに。
そもそもSpeakeasyとは、1920年代に禁酒法が施行されていた時期に、アルコール飲料が隠れて販売されていた場所のことを指す言葉らしい。
現在では、看板のないバーや表向きでは違うお店をやっているバーのことをSpeakeasyと呼ぶようで、ニューヨーク、サンフランシスコだけでなく、ロンドンやパリ、上海などあちこちにあるようです。
わたしが行った場所は、噂通り看板はなく、地下通路への入り口にしか見えない場所の近くに立っているセキュリティの人にパスポートを見せると入れてもらえたり、
ただの閉まっているドアの呼び鈴を押すと開けてもらえたり、ギャラリーにしか見えないのに奥の扉を開けるとバー空間が広がっていたり。
また、入るまでのワクワク感のみならず、バーで提供されるカクテルもどれも絶品。バーテンダーに好みを伝えるだけで次々とつくってくれたりして、最高の時間。
お店によっては、お酒が全部マグカップに入って出てくるという、少しエンターテイメント要素が強かったりもして、Speakeasyというくくりの中でも色々なコンセプトのお店がありそうです。
客層は、バーそれぞれの雰囲気にもよりますが、30代くらいまでの普通のバーと比べて少し若い層が多そうな印象でした。
意外とお店の名前を調べると普通にGoogle Mapsに載っていて、その場でパスポートを見せれば入れるというのは、日本の会員制バーとはまた違う仕組みだなと思いました。
日本にも知らないだけでSpeakeasyがあるのかも、と調べてみましたが、残念ながら広義のSpeakeasyとして、入り口がわかりづらい(看板はある)お店がリストアップされている模様。
下の記事を読むと、行ったバー以外にもコーヒーショップやアイスクリーム屋さんの奥にバーがあるところなどまだまだたくさんありそうなので、次回訪れる際はもっともっと巡ってみたいです。
余談ですが、Wikipediaを見ていたら、禁酒法による逆効果が大きすぎて面白かったです。
ニューヨーク市を例に取っても1万5千もの酒場が、禁酒法以降は3万2千もの「もぐり酒場」を生む事になり、酒が飲まれた量も、禁酒法以前の10パーセントも増加している。飲酒運転の摘発も、禁酒法施行後(1920年)の1年間に比べ、1927年には467パーセントの増加になっている。
SLEEP NO MORE
ニューヨークならではのことをせっかくなら、ということで、お誘いいただいて参加型のエンターテイメントショー「SLEEP NO MORE」を観に行ってきました。
1930年代に建てられた、ホテル「McKittrick Hotel」の廃墟の中で役者さんが1時間のストーリーを3回演じてくれるのですが、客席と舞台の境目は一切なく、好きな場所から好きな視点で楽しむショーとなっています。
1階〜6階まである各フロアには、SLEEP NO MOREの舞台として、100個以上の部屋があり、各役者さんは同時にあらゆる場所でストーリーを展開していきます。
そのストーリー展開を、役者さんを追いかけながら色々な場所へ移動して楽しむのがメインの楽しみ方のようですが、作りこまれた世界観にひたるだけでお腹いっぱいになってしまい、正直ストーリーは途中からどうでもよくなりました笑。
あまりに現実離れした作りこまれた世界観に、現実世界なのにVRの中に入り込んでしまったような感覚を味わいました。
一度ではとても味わいきれない情報量なので、あと少なくとも5回くらいは楽しめそうなショーでした。
次はいよいよサンフランシスコ編です。つづく。
ニューヨーク編、よかったら以前の記事も読んでみてください。