レジからティラミスまで~イタリアンレストラン奮闘記~ #1
とあるイタリアンレストランでバイトして2年少々。
イタリアンレストランでの経験は、私にとってはごく普通の日常で、食べていくための手段である。しかし、マシンガンズ滝沢氏が自身のゴミ清掃の仕事を綴った本を何冊か読み、「私の仕事も文章にしてみたら面白いのではないか」と思い書き始めた。
このシリーズでは、バイト先で出会ったお客様のこと、業務内容のこと、失敗談など、様々なことを書き連ねていこうと思う。
タイトル
まずタイトルだが、chat GPTに自身の業務内容を投げ、ブログを書くとしたらどんなタイトルが良いと思う?と聞いて、ピンときたものをつけた。
レジからティラミスまでって笑、なんか高級イタリアンではなさそう笑
と思ったが、私のバイト先はすごくリーズナブルではないが高級店でもないので、ピッタリと思ってこれに決定。確かに自身の業務内容を的確に表している。
デザート盛り付け奮闘記
日々お客様からデザートの注文を受ければ、ティラミスであれば場合容器から取り出して盛り付ける。ティラミスはまだいいのだが、私が一番苦手なデザートが、プリンである。このプリン、紙で作られた容器に入ったものをハサミで開け、それを楕円の皿にス〜っと滑らせて入れる。その後、八等分に切り、デザート皿に盛り付け、最後に苺ソースを添えて完成。
と、ここまで書くのは簡単なのだが、「ス〜っと滑らせて」が最大の難所なのだ。
うまくいく時は一発で美しくお皿に収まってくれるのだが、どうやっても楕円の皿からデザート皿に移動してくれない時がある。また、やっとのことでデザート皿に移すことができても、崩れてしまうことがある。その時は、「やっとのことで載せたのに…。この苦労は一体…。」と落胆する。そんな時は、すぐに捨てるのが忍びないので一旦冷蔵庫に入れて、閉店後になんとかする。
他にも、ジェラートは、業務用ジェラートが入ったプラ容器からすくうのだが、ジェラートをすくうやつ(調べたらアイスクリームディッシャーという名前でした) を十分にお湯で温めないと、氷を削る時のようにずっと引っ掻いているだけでいつまで経ってもすくえない。
そんな中で、ティラミスは一番簡単である。容器から出して崩れないように気をつけながらデザート皿に盛り、最後ココアパウダーをまぶすだけだからだ。確かに、パウダーが出る量によっては、「やばい、粉が出すぎた…!」と思うこともあるが、ほとんどの場合スムーズに盛り付けられる。
プリンは崩れるリスクNo1、ジェラートはパントリーと呼ばれる、デザートを持ったりドリンクを作ったりするスペース(配膳台)から少し歩いたところにある冷凍庫から出さないといけないので、忙しい時は大変。
だから、ティラミスは一番忙しい時に頼まれても大丈夫なデザートランキング1位である(※ 個人の見解です)。
最後に
と、このようにつらつら書いてきたが、まだまだイタリアンレストランでの奮闘記は何百ページ書ける。マシンガンズ滝沢さんが10冊以上本を出してきたというから、私も1つの仕事についてでも、たくさん書けるのだと思う。多分。
今までの経験を文章にして、少しでも誰かが外食の際に「レストランの業務ってこんな感じなんだ〜」とか「こんなふうに働いている人がいるんだから残さず食べよ〜!」と思ってくれたら、とても幸いである。
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