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『宙わたる教室』を見て、勉強したくなる

知らない世界を見せることが、生きる力になることを教えてくれるドラマ。
学校での勉強は、誰にでも開かれれていて、かけがえのないものだと教えてくれる。
通信制高校やオンラインでの学習がどんなに進んでも、
一緒に手を動かして学ぶことの楽しさをたくさんの人が知れる世界になるといいな。

NPOでのインターン時代、
学校でたくさんの悩みを持ち帰ってくる子たちをたくさん見てきたけれど、
その逆も然りで、
長期休みに学校がなくなると、家庭・個人での問題が増え、どうしても第三の居場所では解決できないことがたくさん出てくる。
そんな休み明け、
学校に行くだけけろっと元気になる子をたくさん見てきた。
その時いつも「学校って、偉大だね」と隣のスタッフと話していたのを思い出した。

以下、ネタバレを含みます


印章に残ったエピソード

第四話:「金の卵の衝突実験」

定時制高校ならではの世代間のギャップ
今の若い人には、簡単に頑張れと言えない苦しみがある、
その個々人の課題があり、見えない方法で努力している人がいる。
一方、長嶺の世代も若い時代には日本・家族のために働きに出なければならなず、満足に勉強もできなかった。

互いにわかりあう方法は、お互いを知ろうとすること、自分の価値観だけが正しいと誤解しないこと
当たり前だけど、忘れてしまうことを改めて教えてくれる。

印象に残ったシーン/セリフ

ここにはなんだってあります
教師にできるのは場所を用意して待つ、ただそれだけです
ここは、諦めたものを取り戻す場所ですよ

(第一話「夜八時の青空教室」:藤竹先生セリフ)

視聴者を惹きつけるセリフにグッときた

失敗なんてありえないです
まだ誰もやったことがないからです

(第五話「真夜中の夜のアストロノミー」:藤竹先生セリフ)

このセリフからの科学部のみんながワクワクする表情がとても素敵だ。
実験は仮説検証の場であって、成功の有無を決めるものではないと日々生きていく中で、答えのないものは全てそうなんだよな、と

お母さんがキャバ嬢なんてかわいそう、シングルなんてかわいそうとか、、
ほんとキリないの
でも、文句を言うそいつらは誰も助けてくれるわけじゃない
そんなやつの言うことで腐っている暇なんてないんだよ

(第五話「真夏のアストロノミー」:麻衣セリフ)

科学部のみんなが、学会にエントリーできずに落ち込んでいた時に、ギャルの麻衣が声をかけたシーン
たくさんの人に偏見の目で見られながらも、懸命に生きている一人のギャルが放つ、説得力のあるセリフだった

長嶺さん)変に期待して傷つくより彼のためにはそれがよかったんだよ
奥さん)若者を挫折させなくてよかったということ?
長嶺さん)頷く

奥さん)そんなの、、、つまんない

(第九話「恐竜少年の仮説」:長嶺夫婦セリフ)

奥さんが第三者として、科学部の話を聞くのにその展開はつまらないという意味なのだろう。
期待していたからこその一言であり、第三者でも期待していたのだから、
本人はもっと期待してしまうでもそれでいいのではないかと思わせる
この何かはなんなのだろう、言語化できない

どれだけ科学に興味があっても、
上に立つ人間が才能がないって切り捨てたらもうそれで終わり
そもそもその気にさせて期待させるほうが酷なんだ
そんな理屈を振りかざして、、、

未来ある人間の可能性をいとも簡単に無視して排除する
自分が信じていたのが、そんな世界だったことに失望したんです
(第九話:藤竹先生のセリフ)

(第九話「恐竜少年の仮説」:藤竹先生のセリフ)

科学の世界に限らず、一定の職人気質のある業界であれば、出てきそうな問題だなと感じた。
ただ、未来のある人にとって大切なのは、取り繕ったような心配ではなく、
対応に意見を聞き入れる環境を整えることなんだろうな。
もう少し、年齢を重ねたら、忘れないようにしたいな。


年末年始、時間もあるしゆっくりみようと思っていたら、
2日で一気見してしまいましたとさ、、、
ほぼ全話泣きました。

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